超劇場版 ケロロ軍曹 嵐を巻き起こせ!スターダストメモリーズ であります!!   作:虹武者

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終わりなき追撃…の巻

 西澤邸

 そこに1人の男がやって来た。彼の名は西澤梅雄。西澤グループの総帥で世界経済の約51%を掌握しているとまで言われている。

 

「桃華!パパが会いに来たぞ!」

 

 梅雄が入るも桃華はいない。代わりにポールが迎えに来た。

 

「旦那様。お嬢様は今、日向家におります。」

「な…」

 

 桃華がいないことを知った梅雄は項垂れる。

 

「桜華が帰ってくるまでまだ時間はある。…よし!すぐ行くぞ!」

 

 梅雄が自家用ヘリに乗り込もうとする。その瞬間、西澤邸から警報が鳴り響いた。

 

 一方、日向家

 ケロロ軍曹達はガトト少佐とフィナを連れ地下に向かう。部屋に入るとガトト少佐は棚に並べられたガンプラに興味を持った。

 

「これは…最初に見た兵器に似ているな。」

「それはガンプラであります!」

「ガンプラ…兵器を小型した物か?面白いな。」

「ただの趣味よそれ。」

 

 ケロロ軍曹が小型冷蔵庫みたいな物の扉を開ける。そこにガトト少佐とフィナを案内する。扉の先は別の空間だった。様々なロボットを格納している部屋、地球(ペコポン)人スーツを管理する部屋、射撃場、倉庫と動く歩道に乗りながら案内する。

 

「地下にここまでの規模の軍事基地とは畏れ入った。さすが、地球(ペコポン)侵略を任されるだけはある。」

「いやぁ~!それほどでも~!」

 

 ケロロ軍曹は照れている。それに夏美達は冷やかな視線を送る。軍事管制室に入る。そこに褐色肌のギャルっぽい女の子が待っていた。

 

「お待ちしてましたおじさま~♡」

「モア殿!」

 

 彼女の名前はアンゴル=モア。アンゴル族の少女でケロロ軍曹とは小さい頃から遊んでいる関係でケロロ軍曹ラブである(なんか誤解されそうな説明だが…まぁいいか)。ケロロ軍曹達はそれぞれの席に座る。クルル曹長が再びケロン星本部に連絡を取った。その間、冬樹はフィナの故郷についていろいろと聴いていた。

 

「フィナの星ってどんなところ?!」

「フィナの星、綺麗、みんな優しい、フィナ、みんな好き。」

「馬鹿な!?」

 

 突然、ガトト少佐が憤り叫ぶ。その際、台パンしてしまい相手側の声が聞こえるようになった。

 

『もう一度言います。ガトト少佐というケロン人は存在しません。』

「ありえん!ケロンコードG83!ガマ星雲第58番惑星宇宙侵攻軍デララ艦隊所属第1特殊先行工作部隊隊長ガトト少佐だ!もう一度確認してくれ!」

『…これはケロン軍トップシークレットなので本来は言えませんが…あなたは50年前に死んだことになっています。』

「なんだと!?」

 

 通信が切れてしまう。ガトト少佐は呆然としてしまう。

 

「50年前だと…」

「大丈夫でありますかガトト少佐殿?」

「すまない。宇宙船を貸してくれないか?直接ケロン星に行き直談判するしかない。」

 

 ガトト少佐が頼む。その瞬間、突然空中に超空間が現れそこから回転しながら女の子が登場した。彼女は宇宙警察のポヨン。アンドロメダ恒星をパトロールしていた宇宙警察官である。

 

「宇宙警察ポヨ!!」

「なんですとー!?」

 

 ケロロ軍曹が驚く。ガトト少佐が拳銃を向けようとする。それを止める冬樹達。

 

「我輩達は今回、何もしてないであります!」

「今回の対象は地球に不法侵入したそこ2人ポヨ!」

 

 ポヨンはガトト少佐とフィナに銃を向ける。

 

「不法、侵入?」

「フィナは不法侵入知らないんだ。」

「フィナの星は犯罪という言葉すら存在しない。」

 

 ケロロ軍曹が必死でポヨンを説得する。すると、フィナがガクッと倒れた。ガトト少佐が慌てて駆け寄る。

 

「フィナ!」

「お腹、空いた。」

 

 とりあえず無事で安心する。夏美が作った料理を食べながらガトト少佐がポヨンに事情を説明する。

 

「不本意とはいえ確かに許可無く入ってしまったのは事実だ。」

「ということで~なんとかしてくれないでありますかポヨン殿~?」

 

 胡麻すりながら頼むケロロ軍曹。夏美はフィナを見て気付いたことを言った。

 

「さっきより箸の使い方が上手くなってる。」

「多分、僕達の記憶から学習したんだよ。」

「便利ね。」

 

 秋が興味津々にフィナを見ている。そこになんとかポヨンを納得させたケロロ軍曹が来た。

 

「ガトト少佐殿。我輩達に教えて欲しいであります。一体何があったのか?」

「分かった。全て話そう。」

 

 ガトト少佐は集まったケロロ軍曹達に顛末を話し始めた。

 

 時はケロン歴0083

 ガトト少佐が所属するデララ艦隊はファルフィオネ星に視察に来ていた。目的はその星を調査し侵略に値する星かどうかを見極めるためだ。

 ガトト少佐が部下を率いて先遣隊としてファルフィオネ星に到着する。ガトト少佐達が調査する中、ファルフィオネの民達は警戒するどころかガトト少佐達を快く迎えてくれたのだ。

 

「環境はケロン人にとっても活動し易く原星民は友好的。それどころかこの星には戦争というものすらないようだ。」

「よく今まで侵略の対象になりませんでしたね。」

 

 ガトト少佐達は調査を済ませるとデララ中将が乗る艦に報告に来た。

 

「…以上が調査報告になります。この星の原星民は争いはもちろん、嫉妬や憎悪といった負の感情を持たない種族のようです。武力による侵略ではなく対話による同盟が適正かと。」

「…うむ。互いに血が流れないのはいいことだ。それにしても悪意を知らぬ種族か。キルルの天敵だな。」

 

「ちょっと待って!」

 

 夏美がガトト少佐の話を遮る。

 

「あんたら、キルルなんて持ってたの!?」

 

 キルル…惑星侵略用生物兵器として製造された人造ケロン人。古代ケロン人によって造られたりそれを模して製造されたりと種類は様々。

 以前も地球にてケロロ軍曹達がなんとか封印、撃破している。

 

「持っているぞ。デララ閣下が持っていたのは負の感情を吸収し破壊活動を行う試作型だがな。」

「なんでそんな危ないものを持ってるのよ?」

「デララ艦隊の切り札の1つだからだ。」

 

 ガトト少佐は話を戻した。

 

 デララ閣下への報告が終わる。その時、艦橋にいたクルーからデララ閣下へ報告が来た。

 

「閣下。前方2時の方角。ファルフィオネ星に近付く何かを目視しました。」

「なんだ?生物か?」

「いえ、それが…」

 

 クルーがレーダーをデララ中将に見せる。そこには何の反応もない。しかし、艦橋からは巨大な黒く霧のような何かがファルフィオネ星に近付いていた。

 

「この宇宙の現象か?」

「分かりません。レーダーに反応無し。生体反応無し。質量無し。熱量無し。あれは生物は愚か物質ですらない何かです。」

「すぐに警戒態勢に入る!ファルフィオネの原星民を避難船に移動!入りきらないなら我らの艦隊に詰め込んででも避難させるのだ!」

「「「はっ!」」」

「ガトト少佐は部隊を率いて奴の進行をできるだけ食い止めろ。キルルの使用を許可する。」

「はい!」

 

 デララ中将がガトト少佐にキルルの結晶を渡す。ガトト少佐は部隊を引き連れ黒い靄の前まで来た。部隊を展開させキルルを召喚し避難が完了するまでの間、時間稼ぎを始めた。

 

「行くぞ同志達よ!」

 

 ガトト中隊が一斉に攻撃を始める。しかし、黒い靄には何1つ効いていない。キルルが攻撃するも霧を払うように消えるだけで次の黒い靄がキルルを襲う。

 

「あの怪物…感情自体がないのか…」

 

 黒い靄はキルルに纏わり付き呑み込んでいく。そして、黒い靄がだんだんとキルルみたいな姿に変わっていった。

 

「キルルを食べて変身したというのか!」

 

 キルルに変化した黒い靄は口から光線を発射する。その光線は宇宙へ飛び立とうとした避難船を貫き爆発させた。

 

「しまった!」

『少佐!ここは私に任せて少佐は救援を!』

「すまん!」

 

 折り畳み式のカノンを搭載したケロンロボットからの通信を受けガトト少佐は墜落した避難船に向かう。避難船は散々たる有り様だった。ガトト少佐は急いでレーダーで生体反応を探した。すると、1つだけ生体反応があった。そこに向かうと気絶しているフィナがいた。

 

「生存者は1人だけか…」

 

 ガトト少佐はフィナを後ろに乗せ他の船に飛び立つ。その後ろではパワードスーツを装備したケロン兵達が応戦するも次々と黒い靄に呑み込まれていった。黒い靄はだんだん大きくなりファルフィオネ星を呑み込もうとする。それをデララ中将は艦から見ていた。

 

「最早、ここまでか…」

 

 残念そうに俯くとケロボールを取り出した。

 

「皆の者。これより全員、避難せよ。」

「閣下!」

 

 ガトト少佐が艦橋に来る。デララ中将はケロボールのボタンを押すと自分以外の艦にいる仲間を別の艦に瞬間移動させた。

 

「ガトト。今すぐここから離脱しろ。」

「閣下は!?」

「私はもう老兵。部下の後ろで威張るのが私の仕事なら部下の後ろを守るのも私の仕事だ。」

「まさか!?」

 

 ガトト少佐が止めようとするもデララ中将は艦を進めた。

 

「行けガトト。私の屍を越えて行け!」

「閣下ぁ!」

「私を宇宙の笑い者にする気か!」

 

 ガトト少佐は苦虫を噛み潰したような顔で艦から離れる。それを見てデララ中将はフッと笑った。

 

「それでいい。」

 

 デララ中将は最後の悪あがきと艦の武装を全て向かってくる黒い靄に向けて発射した。しかし、黒い靄には全く効かず迫ってくる。

 

「ジーク、ケロ…」

 

 そして、黒い靄が艦ごとデララ中将を呑み込んだ。その最後の言葉は通信を通してガトト少佐に聞こえていた。

 

「閣下ぁ!!」

 

 ガトト少佐はフィナを連れて逃げる。しかし、黒い靄は他のケロン兵や艦を呑み込みながら迫ってきた。ガトト少佐が必死に逃げると突然、ロボットに異常が発生した。

 

「これは…」

 

 機体がガタガタ音をたてアラームが鳴り響く。

 

「プラズマの嵐か…!」

 

 黒い靄がだんだん細くなって消えていく。そのおかげでガトト少佐は逃げ切ることができたが巻き込まれてしまい消息を経った。

 

 …そして、今に至る。

 

「こんな感じだ。」

「太陽風か超新星爆発の時の風か…とにかくその時に発生したブラックホールに呑み込まれて時間を越えてここに来たってことだよね。」

 

 ガトト少佐の話から冬樹が推測する。

 

「それでその黒い靄って何よ?」

「分からん。今まで見たことない。」

「てゆーか、正体不明?」

 

 みんなで考える。ケロロ軍曹がポヨンに聞く。

 

「どうしたのでありますかポヨン殿?」

「実は…1ヶ月前に宇宙連邦捜査部隊が突然消息不明になる事件があったポヨ。」

「もしかして、それも黒い靄の仕業…」

 

 桃華がびびる。

 

「とにかく、私はケロン星に行って事情を…」

 

 突然、日向家のリビング中きらサイレンが鳴り響く。ケロロ軍曹達が驚いていると壁からモニターが開きクルル曹長が出た。

 

「また家を改造したわね。」

『クークックッ…大変だせぇ隊長。西澤邸地下特別格納庫で緊急事態だ。』

 

 クルル曹長が画面を切り替える。そこにはポールと梅雄と西澤親衛隊がガトトロボットに纏わり付く黒い靄と交戦していた。

 

「なんですかあれ!?」

「黒い靄…まさか!」

「奴め…私の機体に取り付いていたのか!」

 

 突然のことに驚くケロロ軍曹達。脅威はすぐそこに迫っていた。




ケロロ軍曹の思い出

初めて見た漫画の女性キャラの乳首は日向夏美
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