超闘争ALT プロジェクト・ファンタズマ -i 作:独立傭兵月兎(仮)
騙して悪いが、書けてしまったのでな。
投稿させて貰う。
SIDE:彩葉
「ねぇ、ヤチヨ、それ…」
かぐやは震える声で尋ねる。その目線の先にあるのは、蒼い光を放つ彼の象徴…
「月光」。
どういうわけか、今それを手にしているのはヤチヨだった。
「おっと、別に奪ったとか、そういう訳じゃないよ~?
──ヤッチョが目を覚ましたときには、これだけポンって置いて消えちゃってたの。
それに、今の彼は代わりの刀もあるからね」
「ヴェ!?それって、まさか…??」
どうやらかぐやは何かを知っている。
…それは後で問い詰めてやるとして、今は…!
「かぐや、いける?」
「もち!!」
まずはヤチヨを倒してから考えるっ!
武器を構え、互いに飛びかかった。
─────────────────
数分の死闘の後。
先に膝をついたのはヤチヨだった。
私の残り体力は3割、かぐやは7割。
…幾ら私も九朗とやりあってたとは言えど、二人に「着いていく」ことが精一杯だった。
「ゼェ…ゼェ…どーだぁ…!」
息を切らしながらも、勝ったぞと言わんばかりに笑うかぐや。
私はそれでも、構えは解かなかった。
「う、嘘っ…こんなことって…
…とでも、言うと思った?」
ヤチヨが、いたずらっぽく笑う。
「この程度、想定の範囲内だよっ!!!!」
その直後、ヤチヨの姿が、弾けた。
そこに立っていたのは、なおも優しい光を放つ月光と、見慣れた大槌を振るう兎耳のお姫様。
慌てて構え直すかぐやを尻目に、私は…
「…なんだ、ずっとそこに居てくれてたんじゃん。
かぐや。」
私の問いかけに、照れ臭そうに
「うぇへへ…さぁ、第二ラウンドといこっか!!」
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SIDE かぐや
穿つ、跳ぶ、受け止める。
そして何よりもいま辛いことがあるなら───
「やっぱりそっちだけ武器と残機多いのズルじゃん!!」
「でも
「そうだったァ!!」
私の大槌…「うなテボハンマー」による打撃と、
彩葉の双剣による遊撃。
…やがて、
「っ、しまっ…ぅあ!?」
「これで1対1ぃ!!」
「彩葉っ!?」
今彩葉が居なくなれば、
大振りな攻撃を晒す私は良いカモだ。
「よそ見してて、良いのかなッ!」
「っぐぅぅ…!!」
敢えなく私は体勢を崩され、止めを刺さんと
ああ、せめて、打刀の1本でもあれば…!
「かぐや!これ、使って!!」
そう思考がネガティブになりかけた直後、消えかかっていた彩葉が何かを此方に投げてきた。
反射的にそれを掴み、ヤチヨの月光を受け止める。
「ーーっ!?」
「うそ、これって…」
刃を受け止めていた"鞘"が割れ、その刀身が顕になった。
…その姿は、月光そのもの。
しかしほの暗い青の輝きをもったそれは、
月の姫が伴侶に贈る祈りの剣。
「"暗月の大剣"…なんで、彩葉が!?」
「九朗が態々私に送ってきたの。
気付いたのはたった今だけどね!」
…未遂とはいえ、知らない内に抜け駆けしていた
「ーーこれで、五分だよッ、私ぃ!!」
「確かに、これで、正々堂々だッ!!」
────私は、
いまは、これ以上の道理など不要だ!
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「うなぎ砲」の残弾は互いにゼロ。
示し合わせたかのように大槌を棄て、お互いの月光で切り結ぶ。
「強くなったじゃん、
「そっちこそ、
ずっと研鑽してたんでしょ、
片や、8000年ずっと九朗を越えるべく鍛え続けたヤチヨ。
片や、受け継いだ力を昇華させ続けているかぐや。
どちらも、九朗のためだけに研ぎ澄まされた
だけど。
「だからこそ、
「だからこそ、かぐやは
一閃、二閃。
やがて、激しい音と共に、何かが砕けた。
それは、かつての鴉の導きの光。
「…っ、月光が…!」
「───っやぁあああああああああああ!!!!」
そして、それでも砕けなかった暗月。
青い光が、月兎の身体を切り裂いた。
「ごめんね…ありがとう、月光…」
砕けた月光の柄を愛おしそうに抱きしめながら、
暗月の大剣
投稿日(07/08)に2話の最後にちょろっと追加した、本編でも九朗がヤチヨから賜った武器。
九朗は自分に賜る資格は無いと彩葉に渡し、巡りめぐってかぐやの手に渡った。
(尚後々それを知った三人はキレる)