超闘争ALT プロジェクト・ファンタズマ -i 作:独立傭兵月兎(仮)
9の名前を持つもの。そして、月が最も輝く月。
(紛らわしいけど9話ではない)
SIDE:かぐや
2031/09/12
あの卒業ライブから、丁度一年。
「ついに、この日が来た。」
目の前にあるのは、九朗の身体…
病院の先生達に無理を言って、九朗の部屋に寝かせて貰った。
この一年間で、私たちは最高の状態を作り上げた。
ヤチヨの見てきた全ての闘い方、彩葉が見てきた九朗たちの闘い方。その全てを喰らった、
そして残すは、
「ほんとに良かったの?」
「うん!
私の晴れ舞台には、九朗も来て欲しいから!」
周りには、皆が居る。
イヤリングについた鈴を揺らす、リン。
首輪にも見えるチョーカーを巻いた、広美。
紅い簪で長い髪を纏め上げた、カヨコ。
愛おしそうに右耳のピアスを撫でる、芦花。
音符のアクセが輝くネックレスを下げた、彩葉。
…そして、三日月の髪飾りを着けた、私。
勿論その姿は、ツクヨミでの姿にも反映されている。
いつの間にか、鳥籠は名前を変えてーー
"巣"…「ネスト」となった。
九朗を閉じ込める場所ではなく、
九朗が帰る場所になれるように。
「さ、かぐや。準備はいい?」
「何時でもっ!」
私はスマコンの電源を入れ、ツクヨミに降り立つ。
「みんなーーーー!!!!
久し振りーーーーーっ!!!」
他でもない私の、かぐやの復活ライブ…そして、
九朗を取り戻す最後のチャンスが、幕を開けた。
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー
ーー最高の一時だった。
私が歌って踊って、彩葉も一緒に踊ってくれて。
只でさえ綺麗なツクヨミの景色が、もっともっと色鮮やかに見えた。
そして、オーディエンス参加型の「KASSEN」。
見に来てくれた全員と、「ネスト」の皆との竹取合戦。途中で帝たちブラックオニキスも参戦して挑んできたけど…
今日の私は、みんなは、その悉くを返り討ちにした。
そうして復活ライブも佳境に入った時ー
「ーーーっ!!!」
鋭い、しかし待ち望んでいた殺意が射してきた。
反射的に、構えていた大槌を振るう。
数瞬の後、カランと音を立てて跳ね返された武器が地に落ちた。
それは、見覚えのある十文字槍。
「FUSHI斬り」…彼の得物の一つだ。
「おおーーっと!?かぐやの復活ライブで何者かが突然暴挙に出た!!だがこの流れ、見覚えがあるぞ!?」「ようやく戻ってきたんですね…!遅かったじゃないですかぁ…っ!」
「お、オタ公…さん??」
「…全く、何時も通り乱暴だよね~?」
何処からともなく現れたヤチヨが、
槍を拾い上げ笑う。
その先には、手紙が結びつけられていた。
「「我慢できないから、今すぐ戦わせろ」
…だってさ、かぐや。どうする?」
それを開き、読み上げた彩葉が私に問う。
どうするか?
決まってる。
「勿論、受けて立ぁあつ!!」
私は私の得物を担ぎ、そう宣言した。
ーーー
「さてさてッ!
皆は覚えているか?
「KASSEN史上最強」と呼ばれた男の事を!
一年前、かぐやの卒業ライブからずっと音信不通であった彼の事をッ!!」
讃えるように、謳うようにオタ公が叫ぶ。
「…その名は「渡り鴉」。
彼はあのライブが終わった後、私の下で"テスター"を行って貰っていたのです。
…闘い続けるだけだった彼にも、
休息は必要ですから。」
慈しむように、ヤチヨは話す。
「ーーしかしこの日ッ!
彼が目を掛けていた一人でもあるかぐやの復活を聞きつけ、居ても立っても居られず宣戦布告ッ!
勝つのは鴉か、それともかぐやか?
しかと、その目で見届けろッ!!!」
オタ公がそう締めくくったのを見計らって、ヤチヨは私達を見た。
「さて、かぐや。
全ては、君に託された。
…どうか九朗を降ろしてあげて。」
そう言い残して、ステージから降りた。
ルールは、1vs1の「SETSUNA」。
…数秒もしない内にFUSHIと九朗の声が、
ツクヨミの空に響きわたる。
ーーー
「…"レイヴン"、調子はどうかな?」
「…良好だ。」
…遠くから、何かが迫ってくる。
それが専用の「ライド」であることには間違いない。だけど、光も通さない程に黒く塗られたそれはまるで「黒い閃光」のよう。
「この8000年に存在していた全ての戦人たちのデータを統合したこのオペレーション、KASSEN史上最強とまで呼ばれた君の頭脳…
そして、キミだけの武器。
これで負けるだなんて、思えないけどね?」
その姿がはっきり見えたかと思うと、バラバラに砕けた。
「ヤチヨが欲していたのは、皆が自分を表現できる世界…そして、新たな可能性。
その点に置いては、我々の思惑は一致している。
闘争無き現実など、俺の棲むべき世界ではない。」
「…それを抜け出したいが為に、人間をやめたと?」
その中から現れたのは。
真っ黒な衣装に身を包んだ、見覚えのある貴方。
「…闘いのなかにしか、俺の存在する場はない。
『好きに生き、理不尽に死ぬ』
それが俺だ、肉体の有無ではない。」
九朗。
ずっと会いたいと願っていた、私の大切な人。
「…闘いは良い。
俺には、それが必要なんだ」
それが今、私の前に降り立った。
かぐや:
絶対に取り戻す。そして、好きって伝えさせて。
レイヴン(九朗)
実のところ「J」ごっこができてウキウキ
FUSHI
「J」ごっこに付き合わされたウミウシ
ーーーー
「
新カテゴリのテストベッド…
と、ヤチヨはカバーストーリーを立てた。
その実、過去の自分を再現しようとして出来上がった代物。電脳化し闘争マシンと化した九朗はAC乗りだった頃の自分を再現しようとした…が、和風世界にガチの銃火器は合わないと考える理性は残っていたため見た目や性能は火縄銃を思わせる部分がある。
右手:「越人」バーストマシンガン
左手:「嵐雪」バーストライフル
腰:「月光ー"月隠"」近接ブレード
背中:「FUSHI斬り(パージ済)」
(メタ的には:作者の趣味全開アセン)
ULT:ASSALT ARMOR