マホウトコロ×ナイトレイブンカレッジ   作:みやり

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第4章 ドワーフ鉱山へ、グリム念願の入学

美月、グリム、エース、デュースはドワーフ鉱山に到着した。辺りは真っ暗で不気味で

あり美月は杖先から灯り呪文を使用して照らしている。デュースからドワーフ鉱山の歴史について説明してくれた。奥の方にある家へ行ってみると、中は荒れていて蜘蛛の巣だらけであり、

いくら探しても魔法石は見つからない。

場所を変えて炭鉱内部の中へ入ると、突然「……さぬ……うぅ……ぬ……」奥の方から不気味な

声がして4人は異変を察知した。

 

化け物「イジハ……オデノモノダアアアアオオオオオ!!!!」

 

4人「で、出たああああああ!!!!」

 

巨大な赤い体、瓶の中に黒い液体が入った化け物が目の前に現れて、4人は悲鳴を上げたが

「めっちゃエグイ!! でもあいつ石がどうとか言ってなかった!?」 エースが焦りながら言うと、

化け物の後ろ辺りをよく見ると魔法石が光っていた。

 

「(あれが魔法石らしいね。この化け物が段々近づいてくる……。) エース、デュース、

グリム、一旦退却しましょう!! 」

 

4人は炭鉱内部から脱出して、化け物から遠ざけて炭鉱の入口付近まで逃げ切れた。

 

 

 

 

グリム「へぇ……。へぇ……。ここまでくれば大丈夫か?」

 

エース「いってぇ……。なんだったんだよさっきの! あんなの居るなんて聞いてねーって!

もう諦めて帰ろーよ。あんなんと戦うくらいなら退学でいいじゃん、もう。」

 

デュース「なっ!? ざっけんな! 退学になるくらいだったら死んだほうがマシだ! 魔法石が目の前にあるのに諦めて帰れるかよ!」

 

エースとデュースが喧嘩を始めてしまった。真面目なデュースの口調がかなり変わってることに

グリムは驚いている。言い争いは止まらず、「ちょっと失礼。」美月は杖先から呪文を唱えて、

2人の顔に水を浴びせた。

 

「2人共落ち着いてください。せっかく魔法学校に入学したのにすぐ退学なんて恥ずかしくないの!? このままだと前に進めない。私とグリムで魔法石取りに行くから、本当なら力を貸してほしいけど、危険だから2人は帰ってください。」

 

美月は大きな声で話して、エースとデュースは驚く。ため息つきながら協力すると言ってくれた。

 

エース「で、何かお前作戦あるのか?」

 

「エースは風魔法、グリムは青い炎を使える。デュースは、何か魔法使えますか?」

 

デュース「僕は、大釜なら出せる。」

 

「大釜だね。それなら……。」

 

美月が考えた作戦を立てて、再び炭鉱内部に向かった。

 

 

 

炭鉱内部に入った4人は、赤い体の化け物がまた現れた。美月がおとりになり声をかけて化け物を炭鉱の入口付近に誘い込んだ。その際、「ペトリフィカス・トタルス(石になれ)」呪文を唱えて

化け物は石のように固まり動けなくなった。意識はまだあったが、美月の合図で、エースは

特大の風魔法、グリムは青い炎を同時に出して化け物に向かい、弱くなったところで、

デュースの大釜で化け物は当たり押しつぶされて消滅した。

そして、無事に魔法石を取りに行けた。

 

グリム「か、勝った……。オレ様たちが勝ったんだゾ!」

 

3人は魔法石を取れたことに大喜びしてハイタッチした。「あなたたち、良いチームワーク

ですね。」美月が微笑みながら言うと3人は恥ずかしながら否定した。

 

エース「……って。言い訳すんのもダサいか。悔しいけど、ミツキの作戦勝ち、かな。」

 

デュース「……ああ。ミツキが落ち着いて指示を出してくれたからこうして魔法石を手に入れ

られた。これで退学させられずに済む。……本当に良かった。」

 

「エース、デュース、グリムのおかげですよ。協力してくれて本当にありがとう。」

 

美月は深くお礼すると、エースがじっと見つめた。

 

エース「っていうか、お前さぁ……。めちゃくちゃやるじゃん! メインストリートで俺とグリムがぶっ放した魔法は消すわ、化け物は固まるわ、あの魔法何? 呪文も聞いたことないやつだし。」

 

「マホウトコロで習う呪文です。他にもいろんな種類の呪文ありますよ。」

 

デュース「いろんな魔法をあんなに使えるなんて、ミツキは本当に凄いな!」

 

グリム「ふなー! オレ様の方が強かったんだゾ!」

 

4人がそれぞれ会話をしていると、近くに黒い石が落ちていた。

 

グリム「……ン。コレ、なんだ?」

 

デュース「さっきのバケモノの残骸か? 魔法石……? いや、でもこんな石炭のように

真っ黒な石を見たことがない。」

 

「(何だか、不気味な感じがする……。)」

 

黒い石を見ていると、グリムは魔法を使いすぎたせいかお腹が減っており石を食べようとした瞬間、美月は呼び寄せ呪文で石を取り上げた。

「腹が減ってるんだ、食わせるんだゾ!」グリムは少し怒りながら言うと、美月に諭されて石を食べるのを諦めた。

 

 

こうして、4人は魔法石を持ち出してクロウリーの元へ向かった。

 

 

 

 

 

 

ディア・クロウリーが仕事部屋などで使う学園長室。暗めの雰囲気にクラシックな空間、アンティークの装飾、書類や本が配置されており、木目調の両袖机(りょうそでづくえ)の背景には、

グレート・セブンの絵画が飾られている。

 

クロウリー「エッ……、エッー本当に魔法石を探しにドワーフ鉱山へ行ったんですか?

いやぁ、まさか本当に行くなんて……。しかも魔法石を持って帰ってくるなんて思っていません

でした。粛々と退学手続きと処分の対応を進めてしまっていました。」

 

「(1晩待つと言っていたのに、先生早すぎますって……。)」

 

グリム「なんてやろうなんだゾ! オレ様たちがとんでもねーバケモノと戦っている時に!」

 

クロウリー「バケモノ!?」

 

「学園長、実はですね……。」

 

美月とエースは、ドワーフ鉱山で遭遇した化け物について説明して、さらには魔法石と

黒い石を渡した。すると、学園長が突然大号泣し始めて、4人は驚く。

 

グリム「なんだコイツ!? いい大人が突然泣き出したんゾ!」

 

「グリム、失礼ですよ。学園長、大丈夫ですか!?」

 

美月はローブの内側にあるポケットからハンカチを出して、クロウリーに差し出した。

「これは失敬。」クロウリーは涙を拭いてハンカチを返す。

 

クロウリー「この私が学園長を務めて早ン十年…。ナイトレイブンカレッジ生同士が手と手を取り合って敵に立ち向かい打ち勝つ日がくるなんて! 私は今猛烈に感動しています。

今回の件で確信しました。ヒガシノさん、あなたには間違いなく猛獣使い的才能がある!」

 

「えっ!? 猛獣使い!? それは、どういう意味でしょうか!?」

 

クロウリーから突然の発言に美月は驚く。

 

クロウリー「ナイトレイブンカレッジの生徒たちは皆闇の鏡に選ばれた優秀な魔法士の

卵です。しかし、優秀がゆえにプライドが高く、我も強く他者と協力しようという考えを微塵も持たない個人主義かつ自己中心的な者が多い。ですが、魔法を使える者同士をこうして協力させることが出来た。きっとあなたのような平々凡々な普通の人間こそがこの学園には必要だったのです!」

 

エース「全然いいこと言ってなくね!?」

 

「はぁ……(-_-;) (ここの生徒さん、ひょっとすると、癖が強いのかな…。)」

 

クロウリー「貴方は間違いなくこの学園の未来に必要な人材となるでしょう。私の教育者のカンがそう言っています。トラッポラくん、スペードくん、2人の退学を免除します。

そして、グリムくん。君は今日、魔法士として十分な才能を持っていることを私に証明しました。君の処分を免除します。よって、ナイトレイブンカレッジの生徒として学園に通う資格を

与えます。」

 

「退学免除」と聞いてエースとデュースはほっとしている。グリムは、念願だった学校の生徒となったことで嬉しそうに飛びあがっており目から涙が出ている。

「良かったですね。」美月は微笑みながらグリムの背中を撫でていた。

 

クロウリー「ただし! 昨日のような騒ぎには二度と起こさないように! いいですね? それと、ヒガシノさん、ご覧の通りグリム君はまだ人間社会に不慣れです。貴方がしっかり手綱を握って騒ぎを

起こさないよう監督するように監督生となるのです。それと、グリム君にも雑用係をしてもらい

ます。」

 

「監督生ですか…。(責任重大だな…。)」

 

エース「あっは! すげーじゃん、お前。もう監督生になっちゃったわけ?」

 

デュース「なるほど。お前たちの寮に寮生は2人だけなのか…。つまり、学園長にグリムの監督を任されたお前が監督生ってことになるんだろう。」

 

エース「プッ……。前代未聞なんじゃねーの? いいね、クールじゃん。 あははっ、頑張れよ、

監督生殿。」

 

「そうですねぇ…。元の世界に戻るまでに頑張ります。改めてよろしくね、グリム。」

 

美月とグリムは握手した。雑用係に監督生、やることがたくさんあって大変だが、グリムと共に過ごすのは良い経験になるのと、なにせお調子者で人の話を聞かない所があるなどいろいろと教えてあげないといけないなと感じた。

そして、クロウリーはナイトレイブンカレッジの生徒の証である魔法石を肉球でも使えるようにグリムの首輪に授けた。

 

 

 

 

 

クロウリーに一礼して、4人は学園長室を出て、暗い中、2F・外廊下を歩いている。

グリムはまだ嬉しそうに飛び跳ねており、「半人前のクセしてよく言うぜ。」エースは

呆れそうな顔をして言った。

クロウリーに、2人は明日からナイトレイブンカレッジの生徒として通うことになり、

エース、デュースと同じ同級生でクラスメイトとなる。

 

「改めて宜しくお願い致します。エース、デュース。」

 

エース「お前さぁ、その話し方、ハズイからやめない?」

 

デュース「フッ。そうだな。これから嫌でも毎日顔を合わせるだろう。」

 

「そうですねぇ…。年齢一緒だから、タメ口で話しても良いかな?」

 

「良いぜ。」2人から良い返事を貰い、また言い合いしながらハーツラビュル寮に戻った。

「(2人共、良いコンビだなぁ。)」美月はそう感じた。

 

「グリム、私がお世話になっているオンボロ寮に案内するよ。部屋は広いし、気に入ってくれると嬉しいけど。」

 

グリム「オンボロ寮か。案内するんだゾ、子分。オレ様、今日からお前の親分なんだゾ。」

 

勝手にあだ名みたいなのを呼ばれて、美月は目を丸くする。2人はオンボロ寮に向かった。

 

 

 

 

オンボロ寮に到着した2人。グリムは中に入ると初めて見る部屋にあちこちと動き回っていた。

 

ゴーストA「おや~、ずいぶんと小さくて生意気そうなタヌキが紛れ込んできたぞ」

 

グリム「ふなーっ!何か出たんだゾーーーっ!!」

 

突然現れた幽霊にグリムは驚いてしまい、美月の背中にものすごい勢いで飛びつき、しがみついてガタガタと震え出した。美月は、幽霊達とグリムにそれぞれ説明して、お互い了解してくれた。

こうして、美月とグリムの不思議な共同生活が始まった。

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。美月は、心の声が多いかもしれません。
文章能力なくて申し訳ないです。次からは、ハーツラビュル編になります。
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