夢見鳥、ウマソウルを啜る   作:名前は思いつきませんでした

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プロローグ

星の〇〇〇〇。

つい先ほどまでここを満たしていた狂気は静まった。

「……終わったか」

仮面を着けた騎士メタナイトは剣を静かに収める。

ハイネスは倒れた。

静寂にメタナイトは包まれる。

だが、その静寂は長くは続かない。

直後ワームホールから何かが現れる。

そこから現れたのは銀河最強の戦士。

ギャラクティックナイト。

彼は上へ飛び出し、そして地へと着地する。

二人の騎士が向き合う。

言葉はない。

ただ二人とも心の底から歓喜していた。

好敵手と闘える。

さあ、始めよう!!

その矢先。

ひらひらと。

あまりにも場違いな者が現れた。

一匹のオレンジ色の蝶。

戦場に似つかわしくない存在。

史実ならばこの蝶に警戒する者はいなかった。

蝶は彼(ギャラクティックナイト)を吸収し、新たな騎士バルフレイナイトになる。

それが本来の運命。

しかし。

運命は変わった。

長い戦いの中で積み重ねられた危険を察知する本能。

いわば直感。

それが警鐘を鳴らしていた。

“触れられてはいけない”

蝶が近づく。

ゆっくりと。

でも確実に。

一閃。

ギャラクティックナイトは動いた。

彼は無造作にランスを振るう。

本人にとっては軽く振っただけの斬撃。

だが、その一撃は空間を切り裂いた。

時空に穴が空いた。

次の瞬間。

凄まじい引力が穴から発生する。

ゴォォォォォッ!!

蝶が吸い込まれていく。

蝶は抗い必死に羽ばたく。

だが無意味だ。

蝶もとい夢見鳥は何かになる前の存在。

依り代となる魂がなければバルフレイナイトにはなれない。

ゆえに抗っても力が足りない。

夢見鳥は時空の裂け目へと吸い込まれていった。

穴はやがて閉じた。

静寂が戻る。

ギャラクティックナイトは何事もなかったかのようにようにランスを構え直した。

メタナイトもまた剣を構える。

今、銀河規模の闘いが始まろうとしていた。

その頃吸い込まれた夢見鳥は時空の中を漂い続ける。

時代から時代へ。

世界から世界へ。

果てしない長い時間の放浪の末に夢見鳥は一つの世界へ流れ着いた。

そこは希望と夢を胸に走る少女たちの世界。

「ウマ娘」と呼ばれる世界だった。

今はまだ誰も知らない。

一羽の小さな蝶の漂着がこの世界に決して覆ることのない終わりをもたらすことを。

 

もし、あの時ギャラクティックナイトが夢見鳥を警戒していなければこの物語は始まることすらなかっただろう。

だが、長い戦いの中で積み重ねられた経験による直感が運命をねじ曲げた。

その代償を支払うことになるのは銀河最強の戦士ではない。

まったく別の世界で夢を追い、走り続ける者たちだった。

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