ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか-魔王と英雄-   作:凌介

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ベリルとガンテツが臨時パーティを組みダンジョン攻略に乗り出す中ベルの方にも新たな出会いが訪れる


第12話新武器と組手

-ダンジョン11階層-

 

ガンテツさんとパーティを組みランクアップ後の初戦闘と言うことで11階層にやってきた俺達

 

「さて...肩慣らしと行きますか!」

「まぁ待て!まずはコイツを振るってみてくれんか」

ガンテツさんは細身のロングソードを取り出した渡してきた

「これは?」

「お前さんが斬ることに特化した刃の薄い剣と言ったじゃろ?本格的に作る前にお前さんの意見を聞きたくてなあくまでも近いものじゃが作ってみたんじゃよ」

「なるほど、わかりました。とりあえずこれ使ってみます」

そう話していると早速オーク2体に遭遇する。

「よし!行きます!」

「他が現れたら任せい!」

俺は頷くとオークに接近し剣を振るう

「浅い!」

俺は1度距離をとり思考する

ヘスティア・ブレードの感覚で振るっても浅い傷しかつかない

それなら一瞬で斬るしかないが...

「試して見るか...」

俺は迅雷のアンクレットに魔力を通して雷を纏うと

駆け出し剣を振るうとオークは一瞬で灰に変わる

「ベリル!次じゃ!これで戦え!」

今度は双剣を手渡されたので代わりにロングソードを投げ返した

剣を鞘から抜き片方だけ逆手で持ちオークに向かって行く

オークが手にしていた棍棒を振るうが俺はそれを躱し股下を通り抜け足の腱を斬りつけそのまま手数に任せてオークを斬り刻んだ

「ガンテツさん、この双剣はもう少し剣幅が欲しいです」

「そうか、わかった」

「ところで狙いはなんですか?」

「素材か?とりあえず甲殻と足りなくなってきた鉱石の採取、それとお前さんの武器に使う素材集めじゃな」

「何が必要なんです?」

「双剣作るのにちょうど良い鱗をドロップするモンスターを知っちょるがそれは13階層に行かにゃならん、その前に身体のズレを修正しておけ」

「なら、12階層に降りましょう、11階層じゃ物足りません」

「わかった。」

俺達は12階層に着くと頷き合い魔石を砕くと魔力が階層に満ちる

「お出ましだ!」

辺りには数種類のモンスターが集まり出す

「あのクソカブトいねぇじゃん!オーク、ハードアーマード、キラーアントにトレント、インプと...ガンテツさん焼き払って良いですか?」

「ハードアーマードとキラーアントは普通にやれ!皮や甲殻がいい素材になる」

「わかりました。」

「それとな、今度はこれ使ってみ」

ガンテツさんは大鎌を取り出した

「ガンテツさんのそのリュックってもしかして...」

「お前さんにやったショルダーバックより少し容量がデカイもんだがお前さんは動き回る前提だからそいつを譲ったにすぎん」

「いや、武器がリュックサックから出てきたら普通に驚きますよそりゃ」

「とにかくやれ!」

「はぁ...わかりましたよ」

ハードアーマードが身体を丸めて突進して来るがそれを咄嗟に鎌の柄で弾く

「とにかく攻撃を弾いたり逸らしたりしつつ一気に狩りとるしかないか!」

俺は攻撃を弾く逸らすを繰り返し隙を伺う中ハードアーマードが回転をやめた

「今だ!凍てつけ!【氷獄-コキュートス-】」

手のひらから冷気を放出しモンスター達を足止めしそのまま鎌を横薙ぎに振るいモンスターを全て魔石に変える

ハードアーマードは甲羅をドロップしたが他はドロップ無しとなる

「お前さん、長柄物はてんで下手じゃのぉ〜」

「向いてないんですよ!」

「とりあえず、もう少し長柄物系使って貰うぞ」

「ええ〜俺、今苦手って言いましたよね!」

「やかましいわい!良いから使え!」

そうして俺は長槍、突撃槍、斧槍(ハルバード)、薙刀、戦斧等色々使わされた

「戦斧は悪くねぇがよ、他はてんでダメじゃな」

「苦手だって言ったじゃないですか!」

「まぁ、良いとりあえず鉱石採取するぞ!」

「ガンテツさん、クソカブト呼び出して狩っちゃダメですか?」

「クソカブト、クソカブトって言うとるがありゃトライホーンビートルじゃぞ!」

「あんなのクソカブトで十分ですよ!で?狩って良いですか?」

「……好きにせいわしゃあ鉱石採取しとるから」

「わかりました。」

俺はあのクソカブトを呼び出すためトレントの魔石を砕く

魔力が満ちるとそれに呼び寄せられる通常のトレントやトレント・スクワッド

「おぉ〜キタキタ!トレント・スクワッド!お前の魔石砕いた時にあのクソカブトが来たんだよな〜」

俺は呼び出したトレントをヘスティア・ブレードでなんなく倒して行く

「トレント・スクワッド!もっと仲間呼べよ!器合わせにはちょうどいいんだよ!」

トレント・スクワッドが叫ぶと仲間を呼び出す

「ついでにクソカブトも呼んでくんない?っても無理か……」

ガンテツさんが鉱石採取を終えるまでは遊んでて良いみたいなのでトレント材がそれなりに溜まるまでトレントを狩る

「あぁ〜飽きてきた!もういいや!ササッと倒してクソカブト呼んでみるか!」

「凍てつけ!【氷獄-コキュートス-】そんでもって焼き消えろ!【獄炎-ヘルブレイズ-】」

急速な温度変化でトレント・スクワッドがボロボロに崩れ去り魔石が残る

「そういえばスクワッドって魔石以外落としたことあったかな?枝ドロップしてたような?まぁ、いいや!とにかく来い!クソカブト!」

俺はトレント・スクワッドの魔石を砕く

そして再び周辺に魔力が満ちる

魔力に反応して集まり出すトレント達

「今回もエルダーはいないっと!」

なんて呑気に構えていると羽音が聞こえてくる

「お!来た来た!」

トレント達をなぎ倒しながら俺に向かって突進してくる

どデカいカブトムシが1匹

「来たなクソカブト!とりあえず寝とけ!【氷獄】!」

手のひらから冷気を放出動きを鈍らせる

「やっぱり熱気よりは冷気に弱いみたいだな!でも動きが止まればそれでいい!」

俺は剣に【獄炎】を纏わせる

「お前は焼き殺す!」

俺は意識を集中させ【魔力収束】を発動すると刀身全体を炎が覆う

「行くぞ!」

迅雷のアンクレットに魔力を流し加速しすれ違いざまに右側の角を1本焼き斬る

角を斬られて怒ったようで真ん中の太い角を高く上げ

そのまま羽根を広げ突進してくる

「いいねぇ!この剣に収束してる魔力を解放すれば焼き殺せるよな!」

「魔力収束を得て完成した俺の技!【炎獄龍牙】!」

炎の龍がトライホーンビートルを飲み込み灰に変え角と魔石が残った。

「よっしゃ!宣言通り焼き殺したぜ!クソカブト!」

「バカもん!」

ゴツンと鈍い音がして後頭部を殴られる

「痛!ガンテツさん何すんですか!」

「トライホーンビートルを焼き尽くすとは何考えとるんじゃ!貴重な甲殻を!」

「いや、前に狩ったヤツの素材あげたじゃないすか!それに今回は角あるんですよ!角!」

「全く...角1本じゃあ割に合わん!」

「ならもっと狩ります?」

「バカもん!」

再びガンテツさんの拳骨が落ちる

「痛!なんでです!?甲殻欲しいなら狩れば良いじゃないすか!」

「そう簡単に呼べたら苦労せんわい!」

「トレント・スクワッドの魔石砕けば呼べますよ」

「たまたま上手くいったにすぎん!」

「なら、またエルダー呼びません?ユアさんのお土産にまたエルダーの素材持ってけばいいんですよ!」

「やめとけいちゅーに!なんでそう面倒なヤツと戦いたがるんじゃ!器合わせは済んだんじゃろ!」

「いや、まだ試したい力がありますし技も作りたいんすよ!」

「あの炎の龍だけで十分強力じゃろうがい!」

「いや、せっかく氷の力が解放されたのにつまんないですよ」

「まずはお前さんの武器優先だ!いい加減にしろ!バカもん!」

2度目の拳骨を落とされた俺はガンテツさんに引きずられる形で13階層に降りた。

 

-13階層-

 

ガンテツさんに引きずられて13階層降りてきたので緊張のへったくれもないが実質ここからが中層になる

「ガンテツさん、ちょっと良いですか?」

「なんじゃ?」

「装備なんですけど、修復してもらったコートの方少しだけ耐熱と言うか耐火性あげれません?」

「サラマンダーウールでコートでも作るか?」

「表側黒にしてくれません?」

「お前さんのコートってなんかの素材じゃったか?」

「さあ?服飾の店で見つけて買ったのでわかんないです」

「修復する際にブラックサーペントの皮使っとるしのぉ〜」

「ならそのブラックサーペント狩れません?」

「無理じゃ!あいつが出てくるのは17階層じゃ!そこにデカイ巣穴があってそこに1匹の雌個体が複数の雄を囲っとる」

「じゃがまぁ、耐火性をあげる程度で良いならヘルハウンドを狩れば良い。運良く毛皮が取れれば耐火性は上げられる」

「ならヘルハウンドは遭遇したら狩れば良いですね!」

「まぁ、あやつらは普通に現れよるから無理して狙う必要もなかろう!とりあえず、お前さんの武器の素材集めじゃ!着いてこい!」

「あっ!ちょっと!自衛できるって言っても限度あるんですから!待ってください!」

俺は慌ててガンテツさんは後を追った。

ガンテツさんに着いてやってきたのは13階層の端の方だ

「この先にいるレッドサーペントの鱗がお前さんの双剣の素材じゃ!後、鉱石は採取してあるからな思う存分暴れろい」

「待ってました!」

俺はヘスティア・ブレードを抜くとテリトリーに踏み込んだ

その瞬間複数の赤い鱗の蛇に囲まれる

「そやつらがレッドサーペントじゃ!とにかく狩れ!ワシの事は気にすんな!」

「なら遠慮なく!」

俺は剣に【獄炎】を纏わせると襲って来た一体を斬りつける

「思ったより鱗が硬いな!」

「ガンテツさん!弱点分かります?」

「頭と胴の間の鱗が薄い!そこを狙って頭を落とせ!」

「わかりました!つか、癖で【獄炎】ばっかりになってるけど、【氷獄】も使っていかないとな!」

「凍てつけ!【氷獄】!」

蛇ってのは変温動物だって昔聞いた事があるダンジョン内でしかもモンスターだから全く同じかはわからないが効果はあるはずだ

そして思った通り動きが極端に鈍くなる

「地獄の炎に焼かれろ蛇が!【獄炎】!」

何体かはまともにくらい魔石に変わる

そして大きめの鱗が3枚程落ちている

「ガンテツさん!実際どのくらい欲しいんです?」

「あればあるほどいいぞ!」

「了解!」

俺は剣に【氷獄】を纏わせると氷柱のように刀身が伸びる

「これ、このまま飛ばせたりしないか?」

俺は剣を横薙ぎに振るうが斬撃が飛ぶ感じは皆無だ

だが今の一撃で一体は倒れた

「あぁ〜今のでわかった刀身を覆うってより冷気の斬撃を飛ばすイメージでやれば良いのか…」

俺は向かって来るレッドサーペントを斬りつけ頭を落とし

口を開けた瞬間に【獄炎】をお見舞いして

捌くように斬ったりしつつレッドサーペントを屠って行く

「よし!イメージは掴めた!」

俺は氷ではなく剣に冷気を纏纏わせさらに風魔の腕輪と魔力収束で冷気が霧散するのを防ぎつつ

剣を縦に振り下ろすと氷の斬撃が飛びレッドサーペントがまた一体魔石に変わる

「おい!レッドサーペントの鱗は十分じゃぞ!」

「もう少し色々試させてくださいよ!」

「やりすぎじゃ!辺り1面氷漬けじゃぞ!」

「【獄炎】で溶かせますって!武器作って貰って余ったら素材あげますから!」

「わぁった!なら希少種狙ってレッドサーペント狩り続けるんじゃな!」

「なんか出るんですか?」

「クリスタルスネークか、サファイアサーペントじゃな

どっちも青っぽいベビモンスターじゃが、お前さんの炎も氷も通じるかわからんぞ!」

「その時はまた考えますって!」

俺は再び【氷獄】で刀身を伸ばしてまだ残っているレッドサーペントに向かっていく

「やれやれ、まるで新しいおもちゃで喜ぶ子供じゃな」

ベリルが暴れてるおかげでこっちにモンスターが向かってくることは全くない。

そして何よりここはレッドサーペントのテリトリーでこの場所には他のモンスターは入ってこない

そして積み上がるレッドサーペントの鱗、そしてレアドロップの皮が数枚

「ん〜飽きてきた」

「なんじゃと!?」

「同じ蛇ばっかで飽きました!のでまだ一度も使ってない魔法使います!」

「お前さん魔法も使えたんかい……」

「ランクアップした時に発現しました!まずはシンプルに」

「【魔剣想像】」

空気中に満ちる魔力を一点に集めて剣の形を作る

「なんじゃその魔法!?」

「【魔剣想像】って言う俺の固有魔法です。魔力で剣を作れます!さすがにまだロングソード1本が限界ですけどね」

「なんじゃ、試したんか?」

「この魔法で作った武器が任意で消せるかとか試したりはしました」

「その結果ロングソードが限界だったわけか」

「そういう事です!」

俺は魔剣を構えてレッドサーペントに向かって行き剣を振り下ろし頭を一発で落とす

「おぉ!魔力で刀身を作ってるだけあって結構楽だな」

そんな感じでさらに数体討伐し皮が2枚

「ガンテツさんこの蛇達倒しても減りませんよ?」

「そりゃ全滅する事は無いじゃろうな」

「めんどくさい」

なんて言っている間に【魔剣創造】の効果時間が終わった

「大体3分って所か…」

【魔剣創造】の効果時間を確認してすぐ俺達に向かって毒液が飛んできた。

俺は咄嗟に【氷獄】を発動し毒液を凍させる

「出た!アイツじゃ!クリスタルスネークじゃ!」

ガンテツさんが指さした方を見ると全身が水晶の鱗で覆われた蛇がいた

「確かに見た目からして炎や氷は効かなそうだけど……」

「ベリル、どう戦うんじゃ?」

「そりゃスキルで仕留めますよ」

「なんじゃと?」

「まぁ見ててくださいよ!」

俺は念の為マナ・ポーションを飲んでからスキルを発動する

「【魔力収束】そんでもって、右手に【獄炎】左手に【氷獄】!!」

魔力が両手に収束する

「そして!その力を解放する!膨冷熱波!」

左手の【氷獄】で周囲の空気を急激に冷やしたあと、右手のの【獄炎】で一気に熱することで、空気の急激な膨張による大爆発が起こりクリスタルスネークもばくはつ巻き込まれ

消滅し鱗が数枚と魔石が残った。

「よっしゃ!ぶっつけだけど上手くいったぜ!」

「どこがじゃバカもん!」

三度ガンテツさんの拳骨が落ちる

「いってーな!ガンテツさん!なんで俺拳骨落とされなきゃいけなんです?」

「あんな馬鹿みたいな技でぶっ飛ばすなんざ聞いとらん!それにもう少しやり方ってもんがあるじゃろうが!なんじゃあの馬鹿げた威力の技は!」

「いや炎と氷の魔力を収束させて一気に解放したら空気が膨張して一気にやれるかなぁ〜と」

「やれるかなぁ〜じゃないわい!まだあの炎の龍の方が良いわい!」

「なら次はあいつだけ狙って金属疲労みたいな事させます?」

「鱗がダメになるわい!」

「どうしろって言うんです?」

「普通にお前さんの武器に氷の刃を纏って両断すればよかろうに...なんでそう思いつきで行動するんじゃお前は!」

「そう言われても...ずっとそうしてきましたし...」

「はぁ...もういいわい!素材は十分じゃし、帰るぞい!」

「え?もう一体くらいあの蛇モドキ狩りません?」

「おらんじゃろうがい!」

「え?いますよ!」

俺は投擲用のナイフを近くの岩場に投擲すると

保護色でぎたいしていたもう一体が現れる

「ほらね!」

「ほらね!じゃないわい!隠れとったヤツをなぁんでわざわざ刺激するんじゃ!」

「楽しいから?」

「はぁ...全くお主は...なら!条件じゃ!とにかく一撃で仕留めろ!」

「んな無茶な...あぁ〜いや、無茶でもない...のか?」

「ちょっと待て!何する気じゃ!?」

「大丈夫ですよ!さっきみたいな技じゃないですから!」

俺はあの時戦ったヴァルガの技を思い出していた

「【獄炎】【魔力収束】」

拳に獄炎のエネルギーを集めて一点に集中する

「これを風を纏って一撃の威力と回転エネルギー...一点突破する!見様見真似(なんちゃって)グランインパクト!」

口を開けて俺を飲み込もうとしていたクリスタルスネークの

攻撃を避けて横面を殴るとクリスタルスネークは内側から爆発するようにして消滅した。

「よっしゃ!これも成功!」

「ふざけんじゃねぇぞバカもんが!」

今日4度目の拳骨が落ちる

「だから痛いですって!一撃で決めろって言ったのガンテツさんじゃないですか!」

「だからってあんな内側から弾けるような攻撃するバカが居るか!」

「一撃で決めろとしか言われなかったから言われた通りにしたのに...」

「全く……お主と言うやつは...」

とりあえず散らばった鱗を全て回収し帰りにヘルハウンドを数体狩って毛皮を回収してから地上に帰還した。

 

-ガンテツの工房-

 

地上に帰還した俺はガンテツさんと一緒に工房に入っている

「お前さん、大雑把で良いから剣の設計図と言うか完成図かの?書けるか?」

「大雑把で良いなら」

俺は羊皮紙に大雑把に完成図を描きガンテツさんに渡した

「なるほどのぉ〜大雑把ではあるが、説明が細かい分イメージしやすいわい」

「作れますか?」

「誰にもの言っとるんじゃ!ヘファイストス・ファミリアにこそ及ばんが、これでも腕は確かじゃ!任せい!そんでもって今回もお前さんの炎の世話になるが構わんか?」

「良いですよ」

俺は【獄炎】を炉に向かって発動する

もちろん威力は調整はしている

「まずは双剣じゃな!」

ガンテツさんは採ってきた鉱石を熱し板金へと加工

そしてなにか白い粉をかけて再び炉へ

「ガンテツさん今の粉ってなんです?」

「レッドサーペントとクリスタルスネークの骨じゃ」

「骨なんてドロップしました?」

「頭だけあったんじゃよ!お前さんが膨張爆発させたり内側から爆発させよるから頭しか残らんかったんじゃ!」

「それでも頭骨確保出来ただけよくないですか?」

「よくないわい!もうちょい考えて戦えっちゅうに...」

「いつも考えてるんですけどね...」

なんて話している間にもガンテツさんは剣の形を整えて行く

「双剣はこれが最後の仕上げじゃ!」

そう言って炉にもう一度剣を入れ限界まで熱して反りを入れて行きまだ熱が冷めないうちに剣に軽く彫刻し完成となる

1つは赤を基調とした反りのある片刃剣に

もう1本は蒼を基調とした反りのある片刃剣に仕上がった

最後に赤い房と青い房を取り付け完成した。

「完成じゃ!銘を【緋牙】・【蒼牙】!」

 

【挿絵表示】

 

「【緋牙】・【蒼牙】...振ってみても?」

「構わんぞ!完成はしたがお前さんが振ってみて違和感があれば多少は直さにゃならんからな」

俺は軽く振ってみると思った以上に手に馴染む感覚が残った。

「良いですね!問題無いです!」

「ならもう1本じゃな!コイツはミスリルを芯にしてその周りを水晶やらクリスタルスネークの鱗やらで拵えた剣身で覆う必要があるしまずは鋳型から作らにゃならんしの...」

「俺も出来ることは手伝います!」

「頼むぞ!」

その後鋳型を作りミスリルの芯、剣身となる重要な部分と別々に作り最後に1つに纏め外れたりしないようにしっかりと固定すると漆黒の鞘に納めベリルに渡した。

 

【挿絵表示】

 

「抜いても構わんが振るなよ!ワシも初めて作ったが耐久性をギリギリまで削った分本当に鋭いぞ」

「そんなにですか?」

「アダマンタイト製の鞘に納めちょるから良いが、振ってみるの鞘なら真っ二つじゃぞ!」

「とりあえず刀身と言うか...剣身ですかね?それだ剣確認しても?」

「全部は抜くなよ」

俺は頷き軽く鞘から抜いて剣身を確かめる

刃は本当に薄く中心のミスリルの芯以外は反対側が透けて見える

「本当に鋭そうですね」

「そう言っちょる」

「ちなみにどのくらいまで斬れると思います?」

「普通の鉄くらいなら軽く斬れるぞ!」

「さすがに今は抜かない方が良さそうですね」

「あぁ、今はやめとけ!それとな、コイツもお前にやる」

ガンテツさんは剣の持ち手と唾、ナイフよりも小さな剣身が付いたモノだった

「これは?」

「お前さんの【魔剣創造】を手助けするものじゃ!中はほとん空洞で魔力を通しやすい素材のみで作った」

「つまり柄と鍔は使い回して剣身だけ変えられると」

「そういう事じゃ!ついでじゃし金はいらん!今回の分も別にいらん」

「え?なんでです?」

「いや、酒と飯を奢れと言ったがの...流石にあの時は調子に乗って高い酒もかなり頼んだしの...だから詫び賃代わりじゃ!」

「あの時の支払いって10万ヴァリスくらいだったんですけど?」

「いや少なくともそのうちの半分は酒代じゃろ?さすがにワシも酔いが覚めてから考えての...まあ、今回も投資と思っておいてくれやい」

「まぁ、そういう事なら...」

俺は武器を受け取り腕輪に収納した。

「コートは1日待っちょれ!費用は五千ヴァリスでどうじゃ?」

「まぁ、多少の強化もありますしね」

「サラマンダーウールでインナーも作ってやるからそのくらいはってことじゃ」

「なら1万置いていきますよ!とりあえずと言うか、さすがにそれだけってのもアレなんで」

「まぁ、腕を信用して色をつけてくれたと思っておくわい」

「ありがとうございます。じゃあ戻りますね」

「おう!後、とりあえず急場しのぎじゃがこのコート持ってけ」

ガンテツさんは俺に迷彩柄のコートを投げてよこした

「なんの素材です?」

「なんじゃったかの?とりあえず装備品の売れ残りじゃし持ってけ」

「ならありがたく」

俺はコートを羽織ると店兼工房を後にした。

 

-ホーム-

ホームに戻るとベル兄は装備を着けたまま座っていた。

「ベリル……」

「着いてこいベル兄」

「どこに行くの?」

「ダンジョン1階層」

「本気……なんだね」

「そう言ったぞ!」

「わかった……」

俺達はその後会話をすること無くダンジョンに向かった。

 

 

 

-ダンジョン1階層-

 

ダンジョン内に入ると俺はベル兄の方に向き直る

「昨日言ったな…実力を見せろ、全力を見せろって」

「うん昨日の事だし、忘れてないよ」

「なら良い」

俺達は1階層の中央まで移動し背中合わせに会話する

「お互い10歩離れてからコイントスして地面にコインが落ちたら戦闘開始で良いよな?」

「うん、それでいいよ!」

俺達はお互い10歩離れて向き合うと俺はコインを弾く

ピーンと音を立ててコインが宙を舞いカランと音を立ててコインが落ちた瞬間ベリルとベル兄が同時に駆け出した。

「【ファイヤボルト】!」

「【獄炎】!」

お互いの炎がぶつかり相殺される

「まだまだ!凍てつけ!【氷獄-コキュートス-】」

手のひらから冷気を放ちベル兄を足止めする

「ぐっ...」

俺は腕輪に魔力を通し【緋牙】【蒼牙】を呼び出した

【蒼牙】を逆手に持ちベル兄を攻める

「双剣!?」

ベル兄はかろうじて防ぐが上手く体勢が安定しないため攻めに転じることが出来ない

「この!」

隙を突いてベル兄が攻撃してくるが俺はそれを【蒼牙】で繰り出される攻撃を逸らす

「俺は双剣を使うのは初めてだからな!片方は防御用と割り切ってやれば攻める事は容易いんだよ!」

俺はベル兄に連撃を浴びせる

「ぐっ...うぉぉ!」

何とか隙を突いて反撃するが俺は全てを躱し逸らす

ベル兄は体勢を整えるため距離をとる

俺はその間に腕輪からヘスティア・ブレードを呼び出し

地面に刺す

「使わないの?」

「むしろ使わせてみろよ!」

「望むところだ!」

ベル兄が蹴りを繰り出すが俺は身を低くして躱し

【緋牙】【蒼牙】を地面に突き立て倒立するように蹴りを浴びせるとそのまま体勢を戻し拳を繰り出す

「歯ァ食いしばれよ!」

拳がベル兄の顔面にめり込みおれはもう片方の拳で腹を殴る

「ぐはっ...」

腹部を庇った瞬間回し蹴りを入れベル兄を蹴り飛ばすと

【晶斬】と名付けたロングソードを呼び出し鞘から抜いた

「何...その剣」

「その身で試してみろよ!」

俺は【晶斬】を振るうが紙一重でベル兄が避ける

だが掠った防具に浅く裂傷が刻まれる

「!?防具が...」

「よそ見してる場合かよ!」

ヒュンヒュンと音を立てて【晶斬】が振るわれる

それを紙一重で避け続けるベル兄

「足元がお留守だぜ!【獄炎】!」

「うわぁぁ!?」

体勢が崩れた瞬間に魔力を纏わせた拳で更に腹部に一撃いれベル兄をぶっ飛ばす

「甘ったれた理想をいつまでも夢見心地で抱えてるからそうなるんだよ!」

「なんで...ベリルにそこまで言われなきゃ...いけないんだ!」

「誰かを助けるなら勝って当たり前なんだよ!」

「僕は...なるんだ勝って助ける英雄に!」

その言葉が引金となったのかベル兄の手に光が蓄積されていく

「へぇ〜面白い!全力を見せてみろよ!」

「【ファイヤボルトォォォ】!!」

俺はヘスティア・ブレードを引き抜き【獄炎】を纏わせ

【魔力収束】を発動する

「全力で抗ってみせろ!【炎獄龍牙】!」

漆黒の炎で形成された龍が青白い光を纏った炎と衝突し衝撃が響き渡り爆風で視界が塞がれる。

「うおおお!」

攻撃は相打ちになり相殺されたのか土煙の中からベル兄が飛び出してきて俺に殴りかかるが俺は拳を受け止め背負い投げる

「ガハッ...!」

ベル兄はすぐに立ち上がりヘスティア・ナイフを構える

「どこ見てやがる」

「え!?」

シャンと音がしてベル兄が装備していた胸部鎧(ブレストプレート)が真っ二つになる

「終わりだ!俺流!グランインパクト!」

みぞおちに俺の拳が突き刺さりベル兄はダンジョンの壁に激突し血を吐き出す

「ガハッ!!ゲホッゲホッ……」

「まだやる?」

「もち……ろん」

「あっそ!ならさ、これ受けきってみなよ!」

俺は【魔力収束】を発動し【氷獄】を一点に集め解き放つ技

【極寒の地獄-ニブルヘイム-】

ベル兄は腕を前に突き出しまたあの光を蓄積させ魔法を放つ

「【ファイヤボルトォォォォォォ!】!!」

「全ての熱を奪う俺の【極寒の地獄】が敗れるかよ!」

ベル兄は最後まで抵抗を続けたが限界が来て倒れる

「まだ…だ!まだ...やれる!」

「はぁ...もう良いよ!」

俺は二重回復薬(デュアルポーション)をベル兄に飲ませ回復させる

「ベリル...?」

「試合に勝って勝負に負けるってやつかな...俺の根負け」

「なら...一緒に行ってくれる?中層に...」

「あぁ、俺も装備更新あるから明日以降なら何時でもいいぜ」

「わかった、行く日決まったら教えるね」

「頼む。それにしても……さっきの青白い炎何?」

「僕のスキル【英雄願望】(アルゴノゥト)の力で魔法の威力を上げたんだ」

「なるほど……それなら俺の【炎獄龍牙】にも対抗出来たわけだ」

「この技で一応インファントドラゴン倒してるんだけどね、一撃で」

「まじか……なら俺も倒す!しかも一撃で頭落として終わらせる!」

「いくらなんでも無理じゃないかな!?」

「いや、やると言ったらやる!ベル兄はホームに戻ってゆっくり休んでくれ!俺はこのまま潜る!」

「えぇ!?ちょっと待てベリル!」

その後ベリルは目的の為に下の層に続くダンジョンの階段を駆け下りて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




12話目です。本当は昨日中に出すつもりだったんですが、最終確認がタイミング的に間に合わず、とりあえず書いておしまいって感じになってしました。

とりあえず次回の話をまた少しだけすると
またベリルの新武器が出来上がります。
そして製作者はガンテツさんではないです。
まぁ、もしかしてともうこの時点で気付くかもしれませんがお楽しみに!
次回「青龍刀と中層挑戦」


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白兎の兄が規格外なのは間違っているだろうか(作者:ディーノpc35)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

作者の自己満足のための作品です。▼作者がただこんなのを見たいだけの作品ですのでそれでもいい方がいれば見てください。▼規格外の強さを持ったオリ主がベルの双子の兄としてオラリオで様々なバランスブレイカーを起こしていく作品です。


総合評価:1366/評価:7.97/連載:41話/更新日時:2026年08月22日(土) 18:30 小説情報

黄泉の行人。ダンジョンに行く。(作者:かまくら御前)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

―ずっと一緒だと思っていた。でも...世界はそんなに甘くはなかった。▼父、母、そして大切な人を失い、ココノエ・泉の命も尽きようとしていた。黄泉の国。死者の世界に足を踏み入れようとしたその時...何処からか声がし現し世に引き返される。▼一命を取り留めた泉は大切な人との約束を果たすために、自らを助けてくれた神とともにオラリオに行く。▼「―見せてやるよ。黄泉に浸っ…


総合評価:177/評価:6.67/連載:13話/更新日時:2026年06月10日(水) 18:01 小説情報

ベル・クラネルの代わりに世界を救うのは間違っているだろうか(作者:ただくも)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

 神代彼方は、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の世界に転移してしまった。▼ 彼は主人公ベル・クラネルの冒険を支え見届けようと決意した。しかし、世界が主人公不在というバッドエンド確定ルートに入っているとしたら?▼ボロボロになっても止まることを知らない主人公を見て周りが曇ってほしい、そんな自己満小説です。


総合評価:902/評価:8.05/連載:7話/更新日時:2026年07月26日(日) 00:02 小説情報

アストレア・ファミリアの盾使い(作者:ナカタカナ)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

 【最強】と【最凶】が黒龍に敗れて訪れた暗黒期。死の七日間と呼ばれる大抗争の一年前・・・正義の眷属【アストレア・ファミリア】はギルドより依頼(クエスト)を要請された。オラリオを離れ海を渡った先にある、廃都に眠る宝の調査と回収。▼ 誰もいないはずの孤島にいたのは一人の少年。▼ 「お姉さんは誰?」▼ 「私はアリーゼ・ローヴェル! あなたは?」▼ 「僕はギャラハッ…


総合評価:2735/評価:8.68/連載:25話/更新日時:2026年09月15日(火) 21:44 小説情報


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