ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか-魔王と英雄- 作:凌介
-ダンジョン17階層-
消耗品も残りわずかな状況でゴライアスが復活し
足止めに1人残って戦う俺
「さて、新スキルが発現したとはいえ...満身創痍に近い。どこまでやれるかな……」
俺はヘスティア・ブレードを構えてゴライアスと睨み合う
「救援が来るまで持ち堪えてみせる!ここで倒れる訳には行かないんでね!」
俺は使い慣れた【獄炎】を剣に纏わせ地を蹴ってゴライアスに向かっていく
ゴライアスは足をあげ俺を踏み潰す為に足踏みするが俺は身を捻って躱したり地面を転がるようにして躱しつつ
足の腱を狙い斬りつけるが皮膚が厚く表面の薄皮1枚斬った程度に終わる
「クソが!予想はしてたけどここまでかよ!?」
俺はゴライアスの攻撃を避けつつ同じ場所、脚の腱だけを
狙って斬り裂く
俺はスキルを駆使してゴライアスを撹乱しつつ
確実に脚の腱を狙って斬り裂いていく
「いい加減膝付きやがれ!【炎獄連斬】!!」
漆黒の炎を纏った3連撃が命中しついにゴライアスが膝をつく
「膝、ついたな。【獄炎】!」
膝をついたおかげで狙いやすい位置になった頭部目掛けて
【獄炎】を放つがゴライアスはそれでも立ち上がる
「まぁ、脚の腱を狙ったとはいえ断ち切れたとは思ってなかったし、当然と言えば当然か...」
俺はポーションを飲み多少回復したがそれでも救援が来るまであとどのくらいかかるのか分からないため今あるポーションで凌ぎつつゴライアスを弱らせるしかない
「さすがにまだ階層主を倒せる気はしねぇぞ…早く来てくれよ…」
俺は【水獄】を【魔力収束】の力で圧縮し高圧水流による攻撃を放ちそこへさらに【氷獄】を発動し動きを鈍らせ
脚の腱を断ち切る為に同じ場所に攻撃を当て続ける
ゴライアスは俺を踏み潰そうと俺がいた場所を踏んづける
「動き自体は鈍ってはいるけど...如何せん力の差がありすぎる!」
【獄炎】から【氷獄】に切り替え剣身を延長し斬撃に特化させ更に晶斬も抜き二刀流でゴライアスに立ち向かう
「晶斬は斬る事に特化してるからな!今の傷口にしっかり狙いを定めれば腱を断ち切れるはずなんだ!」
俺は再び地を蹴って駆け出しゴライアスの拳を避け股下を抜けすれ違いざまに【氷獄】が付与されたヘスティア・ブレードを振り抜き更に晶斬を振り抜くと、ついにゴライアスの皮膚が裂け出血した。
だが、同時にピシッと音がして晶斬にヒビが入る
「マジかよ!?一発でこれか...後何回斬れる?いや、考えるまでもない!ガンテツさんには怒られるかもしれないけど、ゴライアスを足止めしないといけないからな!」
俺はヘスティア・ブレードを地面に刺し晶斬を構える
「【魔力収束】」
晶斬に魔力を集めていく
「この一撃だけ持ってくれよ…晶斬」
攻撃を避け続け収束時間の限界である2分を稼ぎその魔力を纏わせた晶斬を一気に振り抜く
「【残線】!」
グオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!
ゴライアスの身体にしっかりと裂傷が走り血が吹き出す
それと同時に晶斬はパリンと音を立てて砕け散った
「ありがとうな、晶斬」
柄と鍔、護拳のみとなった晶斬を腕輪に仕舞うと再びヘスティア・ブレードを手に取る
「さぁて、倒せないまでもせめて腕か足の1本は貰うぞ!」
俺がゴライアスに向けて走り出したと同時に光の矢が飛んで来てさらに風を切る音と一緒にゴライアスの右腕が切り落とされる
「遅くなっちゃってごめんね、今助ける!」
「ベリル、大丈夫ですか!?」
「アイズさん!レフィーヤ!なんでここに!?」
「ベルから救援要請を受けたから」
話は数分前に遡る
ベリルが囮となって僕達を18階層に向かわせてくれたおかげで無事に18階層にたどり着けた。
「ハァッ...ハァッ...」
息を切らしながらも必死に他の冒険者を探していると
「ベル?」
「!?アイズさん!」
「どうしてここに?」
「事情は後で説明します!お願いします。ベリルを助けてください!」
「詳しく聞きたいからこっちに来て」
「待ってください!仲間が!」
「大丈夫、そっちは他の団員にお願いするから」
道中簡単に事情を説明した僕はアイズさんに
ロキファミリアが今現在拠点にしている中でも一際大きなテントに案内された。
「フィン!」
「アイズ、どうしたんだい?」
「ベルの弟が17階層で復活したゴライアスを足止めしてるって!」
「それは本当かい?ゴライアス復活までまだインターバルがあると思っていたが見誤ったか…事情はわかった。アイズ、頼めるかい?」
「あの!私も行きます!」
「レフィーヤ?」
「ベリルとは知らない仲じゃないですし、何よりこの力が私達を助けてくれました。だから今度は私達が助けたいんです!」
「なるほど...君にその擬似魔剣を託したのはその彼なんだね…わかった君も行ってくるといい!」
「行こう!レフィーヤ!」
「はい!」
ベルの方は事情を説明して力尽きたのかそのまま気絶してしまったので他の団員にお願いして救護テントに運んでもらった。
17階層に続く道すがらレフィーヤは詠唱を開始し17階層に
到着してすぐ魔法を放った
「【穿て、必中の矢アルクス・レイ!!】」
光の矢がゴライアスに命中したのを確認し私もスキルを発動する
「テンペスト!【エアリエル】!」
デスぺレートを振り抜きゴライアスの右腕を斬り落とした。
「なるほど...そういう事ですか……まさかロキファミリアが居てくれたとは...本当に幸運でした」
「動ける?」
「もちろんです!限界までやらせてください」
「わかった!いくよ!」
「はい!」
「了解です」
アイズさんが風を纏い右側に回り込む
俺は【氷獄】でヘスティア・ブレードの剣身を延長し迅雷のアンクレットの力も借り加速しゴライアスの目の前で跳躍する
「【魔力収束】【氷天斬】!」
氷の斬撃がゴライアスに命中する
「こっちだノロマ!【獄炎】!」
魔力を使いすぎたのか一瞬ふらつくがすぐにマナポーションで回復しさらに追加で二重回復薬(デュアルポーション)も飲んで体力も回復させる
「レフィーヤ!俺が合図したら魔法を頼む!アイズさんはそのままゴライアスを引き付けておいてください!トドメの一撃はお願いします」
「「わかった!」」
俺はふぅーっと息を吐き【魔力収束】を発動し
右手に【獄炎】左手に【氷獄】!!」
魔力が両手に収束する
「そして!その力を解放する!膨冷熱波!」
空気が膨張し大爆発が起きる
レフィーヤは杖を支えに、アイズさんは空中に逃れて事なきを得る
「レフィーヤ今だ!」
「【雨の如く降り注ぎ蛮族共を焼き払えヒュゼレイド・ファラーリカ】!!」
炎の雨がゴライアスに命中するとゴライアスが両膝をついた
「もう一息!【魔力収束】」
俺は再び魔力を収束しさらに【獄炎】と【氷獄】を発動し
2匹の龍を形作る
「これが、俺が今出せる全力だ!くらいやがれゴライアス!【氷炎龍牙】!」
炎と氷の龍がゴライアスに牙を剥き左腕を消し飛ばした。
「アイズさん!お願いします! 」
「風よ!【リル・ラファーガ】!」
風を全身に纏い神速の勢いで突きを放ちゴライアスの心臓部を穿った。
グオオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!
ゴライアスは断末魔の叫びと共に消滅し魔石とゴライアスの皮がその場に残った。
「終わった...のか?」
俺は張り詰めていた糸が切れたように意識を手放した。
どれくらい経ったのか分からないが俺は目を覚ます
身体を起こすとあちこち痛むが動けない程じゃない
よく見ると上半身はほとんど包帯が巻かれていた。
辺りを見回すとどうやらここが天幕の中らしいという事はわかったがあの後どうなったのか思い出せない
「戦いの後、俺気絶したのか?」
とりあえず、自分の装備が近くにあったのでインナーとコートを着用し防具は腕輪に仕舞い天幕を出る
「やぁ、目が覚めたんだね」
「【勇者-ブレイバー-】フィン・ディムナ」
「さすがに知っているか」
「貴方を知らない冒険者がいたら教えて欲しいくらいです」
俺は肩を竦め返答する
「痛っ!」
肩が痛みを訴えるが無視する
「あまり動かない方がいい、ポーションで無理やり誤魔化すように動かしていたのだろう、肩が外れ掛けていたんだよ」
「1番最初にあの巨人の拳を真正面から受けたのが原因ですかね…」
「ゴライアスの拳を真正面から受けたのかい?」
「えぇ、まぁスキルで拳に魔力と炎を纏わせて打ち合いました。」
「全く無茶をするね君は...アイズ達が来なければどうしていたんだい?」
「討伐出来る気はしませんでしたけど、最悪スキルや魔法を使ってかなりの死闘になってたと思いますよ。最も、俺のスキルも魔力依存なので魔力が持ったかは分かりませんが」
「あの、漆黒の炎や紫紺の氷がスキルなのかい?」
「えぇ、まぁさっきも言いましたけど、俺のスキルは魔力依存なので魔力が持ったかは分かりませんがね」
「色々と聞きたいけれど、レフィーヤとアイズに顔見せてあげるといい」
「わかりました。あの2人どこにいますか?」
「今は君の兄とここ18階層にある冒険者の街リヴィラを案内しているはずさ」
「なら俺も行ってみます」
「あぁ、そうするといい」
俺はとりあえず2人を探しに行く事にした。
冒険者の街と呼ばれるだけあってたくさんの冒険者がいた。
俺は街を歩き回っているとベル兄とアイズさんに会った
「おーい!ベル兄、アイズさん!」
「ベリル!目が覚めたんだね!」
「あぁ、まだ身体の節々が痛いけどな」
「当然だと思う...動けてたのが不思議なくらいだったから」
「フィンさんにも言われました。肩が外れかけていたって」
「それもだけど、擦り傷や打ち身なんかも多かったんだよ」
「リヴェリアがある程度回復させてくれたけど、それでも治りきるまでもう少しかかるだろうって」
「ベリル何したの?」
「ゴライアスの拳を真正面から受け止めてあとはひたすら回避に専念しながら脚の腱を狙って攻撃し続けて武器1本犠牲にしてゴライアスに傷つけたところでレフィーヤとアイズさんに助けてもらいつつ倒した」
「君だって、あの炎と氷の2体の龍を使ってゴライアスの腕1本消し飛ばしてた。それにあの爆発させるやつもスキル同士を融合させてたんでしょ」
「えぇ、まぁ」
「ベリル、あれ使ったの!?」
「かなりヤバい状況だったからね…結局一人じゃ倒せなかったし」
「そりゃ無理だよ!」
「次は満身創痍になる前に挑んで倒してやるさ!」
「ベリルはそうやって無茶ばかりするんだね!」
「我武者羅、無鉄砲を地で行くバカ兄貴には言われなくない」
「酷い!?」
「仲良いんだね…」
「バカ兄貴の相手も疲れますよ。ところでレフィーヤ見てませんか?」
「レフィーヤ?レフィーヤなら今、ティオナ達と装備品とか見て回ってるよ、足りない物を揃えたいんだって」
なんて話していると18階層入口の方から聞き慣れた声が聞こえてきた
「え?今の声って……」
声のした方に行くとヘスティア様が転げ出てきた
「何してるんですか?ヘスティア様」
「君!!無事だったんだね!」
「まぁ、この状態で無事と言えるか分かりませんけど」
俺はインナーを捲り包帯をみせる
「何があったんだい!?」
「その前に事情を説明してくれません?」
事情説明を頼んですぐにベル兄がアイズさんと一緒にやってきた
「神様!」
「ベル君!!君も無事だったんだね!」
「どうしてここに!?」
「俺も今まさに事情を聞こうとしてたとこ」
「それは俺から説明しよう」
「「誰(どちら様)ですか?」」
「おっと、こりゃ失敬!俺の名ははヘルメス、ヘスティアの友神(ゆうじん)だ」
「そうですか...それで、えっとそっちの2人は?そんでもって後ろの3人は俺達にモンスター押し付けた奴らじゃねぇか」
俺は3人に向けてプレッシャーを放つ
「「「!?」」」
3人は思わずたじろぐ
「ベリル君、やめるんだ」
「何故です?ヘスティア様、こいつらを庇うんですか?俺らがここに来る事になったのは元はと言えばこいつらのせいなんですよ!」
「わかっている。それでもだ、威圧をやめるんだ」
「甘いんですよ、ヘスティア様。確かに、コイツらからすれば俺達はどこの誰とも知れないヤツらかもしれないですけどね、それでも俺達は死にかけて、ゴライアスにまで襲われて俺がベル兄達を先に行かせて救援呼んで貰いましたけど、救援が来てくれなければ俺は死んでたんですよ!」
「それでもだ!良いからやめるんだ!これは主神命令だよ」
「命令なら仕方ないですね...ヘスティア様に感謝しろ!」
「そんでもってそっちの2人はヘルメス様のファミリアの方ですかね、助けに来てくれてありがとうございました。」
「ベリル...こっちの緑の戦闘衣装(バトルクロス)の人はリューさんだよ」
「嘘だろ!?」
「事実ですよ、ベリルさん」
リューさんはマスクとフードをとる
「本当にリューさんだったんですね...」
「そこまで驚かれるとは...」
「冒険者としての姿を見た事は無かったので…すいません」
「構いません。お礼も謝罪も受け入れます。」
その後一度リリルカやヴェルフを交えて話し合いをしてベル兄達は和解した。
「俺は納得してないぞベル兄」
「ここは抑えてよベリル!」
「口出さなかっただけ有難いと思え」
そう話しつつ今、俺達はリヴィラの街を探索している
途中でリリルカが消耗品を揃えるため値引き交渉をしているのを見かけヘスティア様の方は香水を買っていた。
「無駄使いですよヘスティア様」
「ベリル君!?良いじゃないか...たまの贅沢という事で見逃してくれよ…」
「はぁ...仕方ないですね...」
そうして散策していると他の冒険者と肩がぶつかった
「あっ!すいません。」
「てめぇ!確かリトル・ルーキーと一緒に行やがったガキじゃねえか!なんここにいやがる!」
「俺がどこにいたって関係ないだろ、それとも、文句があるのか?」
俺は漆黒の炎を手のひらに出現させる
「ベリル、何して…って貴方達は!」
「リトル・ルーキー!てめぇまで!」
「なんだい2人ともまた冒険者に因縁を付けられているんじゃないだろうね?」
「そんなんじゃないですよ、俺達の事が気に入らないみたいでね、ちょっと絡まれたんです。」
「それはおだやかじゃないね...」
ヘルメス様が来たからなのかはわからないが、絡んで来た冒険者は舌打ちしてどこかへ行ってしまった。
俺も機嫌悪いため1人で歩き回る事にした。
俺は人気の無いところに来て剣を振り身体を動かしていた。
「痛みがあるって事は身体が警告してるって言うけど、違うね!俺は痛みこそが強さを求めるのに必要だと思うんだ!」
剣を振りながら独り言を呟く
「傷が開いちゃいますよ」
「レフィーヤ……なんでここに?」
「ベリルが1人でどこかに行くのが見えたから」
「そっか、あぁ!そうだ救援に来てくれてありがとうな」
「いえいえ、ベリルがくれた剣と杖には助けられたから、お返しです。」
「使ったの?」
「両方使いましたよ。ベリルの炎って恐いけと綺麗だよね」
「どういう事?」
「一緒に探索した時もだけど、敵を焼き尽くす恐ろしい炎でもあり守ってくれる炎でもあって...なんか綺麗だなって」
「黒い炎のどこが綺麗なのやら...レフィーヤ、短剣まだ持ってる?」
「はい、ありますけど...」
「貸して」
「はい」
短剣を鞘から抜いて渡してくる
「炎、水、氷のどれがいい?」
「え?」
「あれから使えるスキルが増えたんだ」
「えっと……なら氷」
「OK!《付与-エンチャント-》【氷獄-コキュートス-】」
氷の力を剣に纏わせると真ん中の紋様が紫紺に光る
「はいこれ、また持ってなよ!元々レフィーヤに渡したものだし、必要なら何度だって付与してあげるからさ」
「次は風とか雷が付与できるといいなぁ」
「使えるようになったらね」
「ベリルは何が使えたらとかあるの?」
「炎、氷、水ときてるからなぁ〜光とか闇?または土かな?あぁ〜でも鋼とかも良いかも」
「なんで鋼?」
「俺のスキルって獄って付くのが多いんだよだからスキル発動する時に来い!地獄の鋼よ!とか叫んで鋼の針とか飛んだらカッコよくない?または全身刃物」
「物騒……」
「そうかなぁ〜かっこいいと思うんだけど」
「全身刃物とか握手もできないでしょ!」
「スキル解除すればいいだけの話だし……」
「でも、ベリルが鎧とか着けてるの想像つかないし」
「そんな事ないよ!やってないだけで【獄炎】の力を身体全体に纏って鎧みたいにする事も出来るよ!まぁ今の状態じゃ持って3分だからやらないけど、ゴライアスの時は迷ったけどね、俺のスキル魔力依存だし、結構ギリギリだったし」
「もしも間に合わなかったり誰も来なかったらベリルはどうしてたの?」
「そうだなぁ〜炎の鎧纏って魔剣創造してまだ未完成の技を発動する事になったかな」
「未完成の技?」
「やってみせようか?」
「今はいいです。」
「そっか。でもアレだなレフィーヤに助けて貰って仮が出来たな」
「そんな仮とか何とか良いですよべつに」
「でも、俺の気が済まないからさ」
「なら、ベリルが使ってるアクセサリーなんか貰っても良いですか?」
「いや、ごめんこれは俺に合わせて作られてるからレフィーヤには使えない」
「なら、またなにか私の役に立ちそうな物送ってください」
「ん〜そうなると杖でもあり、剣でもあるというか...剣としても使えて魔法も放てる武器?」
「それなら私でも使えるかもです!」
「アクセサリーが良いなら例えばだけど、魔力を貯めておける腕輪とか?」
「できるの?そんな事」
「さぁ?こればっかりは思いつきじゃどうにもならないからな〜」
「ベリルのそういうアイディアってどこから出てくるの?」
「どこからって言われると…頭から?」
「そうじゃなくて...例えば戦闘中にこんなのあればとかそういうの!」
「あぁ〜そういう、俺のスキルの1つに【魔力収束】ってのがあるから魔力を貯めるってのはそこからかな?」
「そういえばなんか使ってたねあの爆発起こしたりしたのもそうなんでしょ?」
「あぁ、まぁね」
そんな感じで他愛ない話しをしていたらイライラも吹っ飛んだ。
その後レフィーヤと一緒に皆のところに戻ると沐浴にいくらしくその場でわかれた。
「ベル兄、この後なんかある?」
「なんで?」
「お互いステゴロで組手しない?」
「い…良いや...やめとく」
「なんで?」
「あのグランインパクトとかくらいたくないし」
「あれは俺の自己流だけど、本家はもっとヤバいぞ!」
「え...そうなの?」
「あぁ、本来なら魔力を一点に集めて衝撃波を放つらしんだけど、衝撃波だけで俺吹っ飛ばされた」
「えぇ...」
何で話しているとヘルメス様がやってきた
「2人ともちょっと良いかな?男同士で内密の話があるから今からちょっと付き合ってくれ」
「わかりました。」
「まぁ、良いですけど」
そうしてヘルメス様について行くと何やら木に登り始めたので何かと思い俺もヘルメス様たちより1つ上の太めの枝に登ってヘルメス様が指さす方を見たがすぐに目的が分かり俺は木から降りる
「あれ?ベリル君は覗かないのかい?美女達の生まれたままの姿だよ?覗きは男のロマンだよ」
「くだらない」
俺はヘルメス様と唆されて馬鹿な事をしようとしてるバカ兄貴は灸を据える意味で2人が登っている木を斬り倒す
ヘルメス様は身軽に飛び降りたがベル兄はそのまま水に落ちた。
その後どうなったかと言うと...
「待ちなさあぁぁぁぁい!」
「ごめんなさ〜い!」
「【解き放つ一条の光、聖木の弓幹、汝弓の名手なり】」
レフィーヤの杖に魔力が集まり光りだす
「いや、さすがにまずいだろ...【魔力収束】」
俺はスキルを発動してレフィーヤが外へ放出しようとしている魔力を俺の方に引き寄せる
「え!?なんで魔法が!?」
「レフィーヤ」
「ベリル!聞いてください!」
俺はレフィーヤが怒っている理由を聞いた。
ベル兄が覗きに来たこと、アイズさんの水浴びを覗いたこと等々恨み辛みを聞かされる
「レフィーヤ、元凶はヘルメス様なんだし、悪気があった訳じゃないんだから許してやれよ」
「でも!よりにもよってアイズさんの水浴びを覗いたんですよ!」
「あぁ〜それに関しては木を斬り倒した俺にも責任あるしさ...レフィーヤになら1発くらい殴られても良いから許してくれない?」
俺は説得を試みるが納得しきれないようで
結局レフィーヤが杖を振り回してベルを追い回す
「全く……とりあえずヘルメス様には後でグランインパクトかます」
一人そう決めてベル兄を追い回すレフィーヤを見失わないようについて行くのだった。
15 話目です。正直ちょっと詰め込みすぎたかなとは思いますが次の話で上手く辻褄合わせはします。
次回はソード・オラトリアであった闇派閥騒動ダンまち原作、アニメ両方でもあったベル対モルドの後黒いゴライアス出現辺りまで書けたらと思いますのでお楽しみに
次回「18階層2つの騒動/イレギュラー発生」