ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか-魔王と英雄-   作:凌介

9 / 9
遠征へと向かうレフィーヤに一助になる物を今用意出来る最高の物を渡すために素材集めに勤しんでいく


第9話杖と剣/今出来る最高を

レフィーヤとの探索を終えた俺はその足でガンテツさんの所に向かった。

「こんばんは、ガンテツさん武器のメンテと、ちょっと相談に乗って欲しい事がありまして」

「使った武器見してみ」

俺はヘスティア・ブレード、ショートソード、鎧通しの短剣を出してガンテツさんに見せる

「なんじゃこりゃ!?この短剣ボロボロじゃぞ!一体何を斬ったんじゃ!?」

「あぁ〜えっと、スキルを纏わせてハード・アーマードを内側からズタボロにしました」

「なんつー使い方をするんだ!武器に無茶させよってからに...

その倒したハード・アーマードの皮か甲羅持っちょらんか?」

「ありますよ!ハード・アーマードの甲羅が」

「それ使って鎧通しの短剣は多少修理と強化が出来るが無茶な使い方をするなよ」

「他の武器はどうですか?」

「多少のメンテナンスで問題ない、それで?相談ってのはなんじゃ?」

「実はその件でユアさんにも知恵を貸して欲しくて」

「なら先に武器のメンテナンスと修理、強化を済ませちまおう。金はその相談次第で決めるって事で良いか?」

「えぇ、大丈夫です。お願いします」

「少し待っちょれ」

「ガンテツさん、迷惑じゃ無ければ見学させて貰えませんか?」

「構わんぞ!着いてこい」

ガンテツさんの工房で鎧通しの短剣を修理、強化する様を見学する

「ハード・アーマードの他に甲殻かなんかないか?」

「キラーアントのならありますよ」

「ならそれも出せ、なんせ刀身がボロボロだからな甲羅や甲殻を複数使う必要がある」

「ならもう少し集めて来れば良かったですかね?」

「今はいい、後々中層行けば嫌でも手に入るわい」

話している間もガンテツさんは手をとめずに槌を振り短剣を修理し

最後に軽く刃を研いで修理が完了し他の武器のメンテナンスも早々に終わった。

 

作業を終えて一息ついたガンテツさんが相談内容を聞いてきた。

「それで相談ってのはなんじゃ? ユアも関係してるみたいじゃが、まずは聞かせてみぃ」

「知り合いが近いうちに遠征に行くみたいで、何かその子の手助けというかお守りになるような物を作れたらと」

「ユアも関係するならその相手は魔道士か?」

「そうです。」

「なるほどな、それで?ワシに魔剣でも打てと?」

「近いです。俺のスキル【獄炎-ヘルブレイズ-】を剣に付与できないかなと」

「出来ん事もないが…ちと手順がややこしいぞ」

「と言うと?」

「ちと待っとれ」

ガンテツさんは棚に無造作に丸めて置かれていた羊皮紙を持ってきて広げる

「構造的には3層から5層くらいの薄い層を重ねて1つにまとめる方法じゃ、外側はとにかく硬くて頑丈にそしてお前さんのスキルは名前から察するに超高温の炎じゃろ?その炎を受け止め留める芯となる部分も必要になる」

「なるほど、上層でも鉱石は採れるけど、純度問題があるからモンスターの素材も使うんですね」

「そういう事じゃ、お前さんなら数日潜れば何とかなるだろうが...遠征までどのくらいじゃ?」

「あと3日ってところですかね?今日入れて4日です。」

「作成に丸1日は欲しいのぅ...とりあえずユアにも聞いてみんことにはどうにもならん!ユアのところに行くぞ」

「はい」

ガンテツさんは店を閉めて俺と2人連れ立ってユアさんの店に向かった。

 

店に着くとユアさんはカウンターに頬杖をついた状態で座っていた

「邪魔するぞ」

「邪魔するなら帰っておくれ〜」

「ベリルがなんぞ相談があるようでの、ワシの方は鉱石と多少のモンスター素材でなんとでもなるがの...杖に関してはお前さんの方が詳しいじゃろ」

「ベリル君魔法使いじゃないのに必要なの?」

「あぁいや、俺じゃなくて友人に渡したくて」

俺は遠征が控えている大手のファミリアの友人に御守りになるような物を渡したい事を説明した。

「なるほどねぇ〜となると用意する物は本来なら白聖石(セイロス)があれば理想なんだけど、今の君じゃあちょっと手が出せないねぇ〜」

「なら、今用意出来る最高の素材ってなんですか?」

「そうだねぇ〜エルダー・トレントの枝とそのエルダー・トレントに宿ってるエレメンタル・スピリットって霊体系モンスターからドロップするエレメントの宝珠かなぁ〜」

「それをミスリルで繋ぐ感じにすれば杖として形になるし今用意できる最高の物にはなるかなぁ〜」

「俺が今行ける階層で採れますか?」

「お前さん今何階層探索しとるんじゃ?」

「10、11階層ですね」

「なら12階層まで行ってこい!そこなら一気に素材は揃う」

「ちょっと待ってて今、羊皮紙にメモして渡すから」

「ワシのも書いとくか」

必要素材を書き出してもらいその羊皮紙を受け取り懐にいれた

「よし!行って来ますよ!今用意できる最高を求めにね!」

「「行ってこい(らっしゃい)」」

俺は再びダンジョンに向かった。

 

-ダンジョン12階層-

 

8、9階層で何体か普通のトレントを狩ったあと12階層に来ていた

「今の今まで忘れてたけど、しばらくステータス更新してもらってねぇや...まぁ、この探索が終わってからで良いや!」

俺はとりあえず鉱石集めから始めることにした。

「確か...自然に出来た石柱?みたいなのに色んな鉱石が集中して埋まってるって言ってたな」

しばらく探索しているがモンスターにはあまり出くわさない

「もっとモンスター襲ってくるかもと思ってたけど、来ないな…」

なにかあるのかと勘繰るがそれぞれの縄張りがあるのかもと考え直し目的の場所にやって来た。

俺は採取用ナイフを突き立てて鉱石採取をしていく

「えっと確か...白っぽいつか、微妙に反射させた時に真っ白に反射するのがミスリルで青っぽいのがアダマント、黒光りするのがオリハルコンだったかな?」

記憶を頼りに採取していくが合ってるのか分からないのが困りものだ。

「まぁ、ちょっと多めくらいに採取して確認してもらう方が早い」

俺は多めに採取する事にして採取を続け一定量を採取しバックにしまうとモンスター素材獲得を目指して探索を開始する

「とりあえずおびき寄せるか...」

俺はトレントの魔石を手に取り剣の柄頭で砕く

辺りに魔力が広がりそれにおびき寄せられてトレントが集まってくる

「おっ!トレント・スクワッドがいるな!でもエルダーって感じのやつはいないな...とりあえず狩るか!」

ヘスティア・ブレードに【獄炎】を纏わせトレントを狩っていく

トレント・スクワッドも苦戦する事なく倒した。

「さて、次だ」

再び魔石を砕きトレントを呼び寄せ狩っていくが今回もエルダーは現れない

「今のところスクワッドは呼び寄せられて必ずいるけど、お前はお呼びじゃねぇんだよ!【獄炎】」

前に比べて攻撃範囲も広がり敵を簡単に焼き尽くす

その後も数度繰り返すがトレント・スクワッドこそ何度か現れるが他のトレントは一向に現れない

「1度スクワッドの魔石を砕いて見るか」

俺は剣の柄頭で砕くと普通のトレントより濃い魔力が辺りに満ちる

集まり出すトレントそれに混じり何やら見た事ない昆虫モンスター

が一体

「なんだアイツ?カブトムシ?にしては角多くね?」

そのカブトムシがトレントをなぎ倒しながらこっちに向かってくる

「おいコラ!クソカブト!俺の獲物を横取りすんじゃねえよ!

くらえ!【獄炎】」

多少のダメージにはなったようだが甲殻が邪魔をして大したダメージになってはいないようだ

「オーケー!お前から先に狩ってやる!その甲殻を素材にしてやる!」

俺は腰から鎧通しの短剣を引き抜き逆手に構えヘスティア・ブレードとクロスさせる

「変則二刀流ってね!」

突進を躱し甲殻の隙間に短剣を刺しヘスティア・ブレードで斬りつけ確実にダメージを蓄積させていく

再び突進してくるが一直線にしか突進してこないためギリギリを見極め躱せば攻撃するのは容易いが羽根を広げ飛翔されると途端に動きが読み辛くなる。

「その羽根焼き尽くしてやる!」

突進を跳躍して躱し背中に短剣を突き刺すと振り落とされないように短剣の柄をしっかりと掴み【獄炎】を纏わせたヘスティア・ブレードで羽根を斬り落とす

「落ちろ!クソカブト!」

俺を振り落とそうと岩や壁に突進するが身を捻って躱したりヘスティア・ブレードと鎧通しの短剣を交互に突き刺し岩や壁への激突を回避する

「いい加減にしろ!」

俺は両手でヘスティア・ブレードを持ち突き刺し【獄炎】を発動する

「【獄炎】!【獄炎】!【獄炎】!」

3度目の正直とでも言うべきか、3度目の【獄炎】でやっとモンスターが灰になり魔石と甲殻がドロップする

「この、クソカブトが!次会ったら絶対焼き殺す!」

今も焼き尽したようなものだが炎だけでは燃え広がるだけで

1点集中しないとあまり効果はない

「風か土の力が使えたら楽なんだがな」

ないものねだりしても始まらないので少し休憩して

トレントを呼び出す作業を繰り返す

そして何度目かの正直になるのかやっとエルダー・トレントが呼び出された。

エルダーの名に相応しい年季の入った巨木のトレントだ。

「ようやく会えたな、エルダー・トレント!!待ってたぜ!」

エルダー・トレントが枝を伸ばして鞭のようにしならせ攻撃してくるが俺は攻撃を躱しつつ枝を斬り払い

エルダー・トレントに宿るエレメンタル・スピリットを探す

「何処にいる?」

攻撃を躱し、枝や根を斬り払いながら観察する

エルダー・トレントから魔法が放たれる気配は無い

「もう少し追い込んでみるか...」

俺は剣に【獄炎】を纏わせ振るわれる枝を斬り払い槍のように繰り出される根を焼いていく

そして炎が一瞬本体に届いた瞬間影が動いた。

「?影が動いた?」

俺は1度ヘスティア・ブレードを鞘に収め距離を空けてショルダーバッグからシャドウ・ソード改を取り出し鞘から引き抜き

影を攻撃する

「ギッギッ!キィィィ!」

エルダー・トレントから杖を持った真っ白なローブを纏った

霊体が姿を現した

そしてエルダー・トレントは何故か我を忘れたように暴れだした。

「なるほど、エレメンタル・スピリットはある意味制御装置だったって訳か…」

俺は逃げられる前にとエレメンタル・スピリットに狙いを定めてシャドウ・ソード改を構えた。

エレメンタル・スピリットはエレメントの名を冠するに相応しく複数の属性を操り攻撃してくる

俺は攻撃を躱しつつ接近するが炎の壁や火の玉土壁などで接近しても躱される。

そこへエルダー・トレントが枝を振るって攻撃してくるからそれを斬り払い、地面からの槍衾を躱し距離をとる

「クソ!このままじゃジリ貧だ!霊体に対してシャドウ・ソード改は霊体に有効打を与えるが近付けなきゃ意味無い」

もちろん炎も論外だドロップアイテムを狙うなら本体をあまり傷付けずに倒す必要がある

「一か八かでやるしかないか!」

俺は左差しにしていたヘスティア・ブレードも引き抜き

二刀流の構えをとる

「慣れないことはしたくないけどな…やるからには全力だ」

俺はエルダー・トレントに向かって走り出す

繰り出される槍衾を斬り払い跳躍し火の玉や他の属性の球体を斬り裂きエレメンタル・スピリットに向けてシャドウ・ソード改を投擲するが躱される

「躱されるのはわかってるんだよ!地獄の業火に焼かれな!【獄炎】!!」

至近距離で【獄炎】を発動しエレメンタル・スピリットが怯んだ隙にシャドウ・ソード改を回収しエレメンタル・スピリットを両断した。

エレメンタル・スピリットが灰になり魔石と一緒に真っ白な宝珠をドロップした。

そしてヘスティア・ブレードに【獄炎】を纏わせそのまま斬撃を飛ばす

「【炎獄斬】!!」

槍衾を焼き尽くしヘスティア・ブレードとシャドウ・ソード改で‪‪✕‬印を刻むように斬り裂き魔石と一緒に黒光りする枝がドロップした。

「目的達成!んでもって疲れたぁ〜」

俺は剣を鞘に戻すとドロップアイテムを回収しダンジョンを後にした。

 

-外-

ダンジョンを出ると日が高く昇っていて今が昼だと言うことがわかる

「時間忘れて潜ってたけど、1日半くらいか?とりあえずガンテツさん達の所に行って目的の物を作成してもらわないとな、後、あれから何日経ったのか確認もしないと」

とりあえず疲れた身体を引き摺るようにしてガンテツさんの店に向かった。

「こんにちは、ガンテツさん居ますか?」

「おう、思ったより早かったの!」

「あれからどのくらいですか?」

「2日じゃな、まぁ今からユアの所にも素材持ち込んで今日の夜には出来るから明日の遠征には間に合うじゃろうて」

「お願いします」

「お前さんはまず、湯浴みして仮眠とれ!モンスターの血の臭いやお前さんの汗の臭いやら混じっていて酷いぞ!」

「マジかぁ〜」

「着替えはあるか?」

「まぁ、インナーとかなら」

「風呂貸してやるから湯浴みしてこい!じゃないと神聖な鍛冶場には立ち入らせん!」

ガンテツさんに無理やり浴場に引き摺っていかれ放り込まれた。

「装備の洗浄はやっておいてやるからとっとと湯浴みしろい!」

「お言葉に甘えます。ありがとうございます」

俺は湯浴みをして汗やらなんやらの臭いをおとすと湯に浸かって身体を休めた後着替えてガンテツさんが用意してくれたベッドで仮眠をとった。

 

目を覚ますと日が傾いていた。

「どんだけ寝てたんだ俺...」

俺はとりあえずガンテツさんの所に向かった

鍛冶場に行くとガンテツさんが既に作業していた。

「おう、起きたか!体調は良いのか?」

「起き抜けで少し怠いですが大丈夫です。」

「そうか、もう少し待て!もう少しで最終工程じゃ!ユアにも素材は渡してある。とりあえず全部板金にはしておいたが、作る剣はどうするんじゃ?」

「短剣をお願いします」

「素材が余るぞ?良いのか?」

「余った素材あげますよ」

「馬鹿言え!トレントの枝を燃やした炭とそれで打つ剣がそれなりに良いものになるんじゃぞ!お前さんの武器作成も出来るし何よりこの甲殻!トライホーンビートルのじゃぞ!」

「あのデカくてゴツイカブトムシそんな名前だったんですね…」

「知らんかったんかい…まぁ、今は短剣じゃな!お前さんの【獄炎】が付与された擬似魔剣の作成じゃ!」

ガンテツさんは必要な素材を加工して短剣の形にしていく

「擬似魔剣じゃし、刃はそこまで鋭くする必要はなかろう」

「ですね」

話しながら作成を進める

「お前さんの【獄炎】はかなり高音の炎なんじゃろ?」

「はい、それなりの温度だと思いますけど、何故です?」

「炉に向かって放て」

「壊れません?」

「馬鹿にするな!良いからやれ!」

「はぁ...わかりました。【獄炎】」

炉に漆黒の炎が灯りトレントの枝が燃えていく

「今じゃ!」

そこへガンテツさんが短剣を入れ数分熱した後取り出し更に剣のムラを取り除き冷やすと軽く刃を研いだ後俺に渡してきた

「出来たぞ!剣の柄にはトレントの枝から削ってなめした皮が使ってある!ミスリルの板を芯としてトライホーンの甲殻、オリハルコンを挟むように3層に重ねた構造じゃ後はお前が【獄炎】付与すれば中央に刻まれた炎の紋様が赤く光る」

「なるほど、じゃあ!早速いきます!付与《エンチャント》【獄炎】!!」

短剣に炎が吸い込まれ炎の紋様が赤く光る

「成功じゃな!」

「ですね!」

「ほれ!鞘に収めて次はユアの所に行くぞ!」

「はい」

俺は渡された鞘に短剣を収めるとガンテツさんと一緒にユアさんの所に向かった。

店に行くと店の扉の前にはCLOSEの文字

「作業中だから閉めとるんだろ、構まう事はないから開けて入れ!」

俺は頷き扉を開ける

「悪いけど、店なら開いてないよ……ってベリル君にガンテツか、目的のものはできたのかな?」

「出来たからこっちに来たんじゃ!手は必要か?」

「そうだね、短杖だから少し装飾もしたいし、少し手伝ってくれる?」

「何をすれば良い?」

ユアさんは設計図を見せ装飾をお願いする

「このくらいなら任せい」

ガンテツさんは持ってきた道具を広げ作業を始める

「俺に出来ることはありますか?」

「エルダー・トレントの枝にミスリルコーティングするから手伝って貰える?」

「もちろんです。」

俺は簡単な作業を手伝いながら杖を完成系に近付けて行く

そして必要な装飾や加工済の素材を集めて1つにする

「ここからはアタシの領分だから任せて」

ユアさんは魔力を使いながら杖を組み立てる

「できたよ!名は魔樹と宝珠の短杖ね」

杖全体をミスリルでコーティングしてありつなぎの部分には

加工された宝飾が目立ちその上にエレメントの宝珠が輝く

「いい杖ですね!」

「君が今入手出来る最高のものを用意した結果だよ」

「じゃな!とりあえず今日はもう帰って休め!明日朝に渡しに行くんじゃろ!金は後でいい!」

「アタシも構わないよ〜」

「はい!ありがとうございました。」

「お安い御用じゃ!」

「そうそう!お安い御用さ!」

俺は作られた短剣と短杖を持って帰宅した。

 

-ホーム-

俺は数日振りにホームへ帰宅した。

「ただいま帰りました。」

「ベリル君!!今までどこいってたんだい!?」

「ちょっとやりたい事ができてダンジョンに潜ってました。」

「ベリル、何日潜ってたの?」

「ん〜、実質3日?」

「また無茶をして〜まぁ、いいとりあえずベリル君はステータス更新しようじゃないか」

「はい、しばらくやってなかったんでお願いします」

ステータス更新が始まるとヘスティア様が驚いている

「なにかありました?」

「ハッキリ言うよ!アビリティオールSだ!正確には魔力がSを超えてSSだ!」

「そんなに伸びてたんですか?」

「なんでそんな冷静なんだい!」

「最後に更新した時魔力Bで他Cって聞いてたんで…Aくらいには伸びてるかなと思ってたので」

「理解が早いのか…単に何も考えていないだけなのか……」

「ヘスティア様、実際の所ベル兄も伸びてますよね?」

「あぁ、ベル君も君と同じアビリティオールSだ。ベル君は敏捷がSSになってたけどね…」

「なにか1つ大きな冒険をすればランクアップするかもしれませんね」

「君もね…とりあえず食事を済ませて休みな」

「そうします。」

その後俺は、食事を済ませ朝まで眠り身体を休めた。

 

 

-次の日・早朝-

 

レフィーヤ達、ロキ・ファミリアの遠征当日

ダンジョンの前でレフィーヤと待ち合わせしていた

俺は遠巻きにレフィーヤの姿を見つけ少し駆け足でレフィーヤの元へと急ぐ

「おーい!レフィーヤ!」

「ベリル!」

「遅くなっちゃってごめん」

「私が早めに来ただけなので大丈夫です」

「なら、良かった」

「それで、待ち合わせしたのは激励以外にも目的があるんですよね?」

「あぁ、これを渡したくて」

俺は短剣と短杖を差し出した

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

「これは?」

「短剣には俺の【獄炎】が付与してある擬似魔剣だ。

杖の方は魔樹と宝珠の短杖、魔法威力増幅と、消費魔力が少しだけ減少する効果がある」

「良いんですか!?こんな装備、なかなか手に入らないのに」

「持って行ってくれ。無事帰って来れるようにって願掛けでもあり、レフィーヤの無事を約束する為の御守りだから」

「……わかりました。ありがとうございます!」

レフィーヤは少し驚いたように目を見開いた後、差し出された短剣と短杖を両手で受け取った。

そして、壊れ物を扱うように、いや、それ以上に大切なものを抱えるように胸元へ抱き寄せる。

「遠征の無事と成功を祈ってるよ!」

「ありがとうございます。いってきます!」

「行ってらっしゃい」

レフィーヤは笑顔で手を振ると、仲間達の元へと戻っていった。

俺は手を振ってレフィーヤの姿が見えなくなるまで見送っ

た。

 

【挿絵表示】

 

そして、俺の中にレフィーヤの笑顔が焼き付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




9話目です。9月中に出せたらと思ってたんですが思いの外アイディアが纏まらず結局10月になってしまいました。
次回はベリルが魔王崇拝者の1人と初の対人戦を行います。
魔王崇拝者についてはこの作品の4話のラストで少しだけ触れていますので忘れている人は確認してみてください。
それではまた次回の作品で!

次回「ベリルVS魔王崇拝者」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

黄泉の行人。ダンジョンに行く。(作者:かまくら御前)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

―ずっと一緒だと思っていた。でも...世界はそんなに甘くはなかった。▼父、母、そして大切な人を失い、ココノエ・泉の命も尽きようとしていた。黄泉の国。死者の世界に足を踏み入れようとしたその時...何処からか声がし現し世に引き返される。▼一命を取り留めた泉は大切な人との約束を果たすために、自らを助けてくれた神とともにオラリオに行く。▼「―見せてやるよ。黄泉に浸っ…


総合評価:175/評価:6.67/連載:13話/更新日時:2026年06月10日(水) 18:01 小説情報

静寂の弟子が次代の英雄に加わるのは間違っているだろうか(作者:ダンまちにヘラファミリアを求める人)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

これは、アルフィア達に似た少女がヘラに拾われた場合の物語。▼———私は、あの時、アルフィアさまに◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️と答えられなかった。だから私は……▼———私は、英雄を手助けすることはできても、英雄にはなれない。▼———本当に?▼これは、一人の少女の英雄譚。▼※中盤にやっと出てくるテーマです!しばらく出てきません! ▼※文章は小学生レベ…


総合評価:303/評価:7.17/連載:15話/更新日時:2026年09月23日(水) 15:26 小説情報

ベル・クラネルの代わりに世界を救うのは間違っているだろうか(作者:ただくも)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

 神代彼方は、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の世界に転移してしまった。▼ 彼は主人公ベル・クラネルの冒険を支え見届けようと決意した。しかし、世界が主人公不在というバッドエンド確定ルートに入っているとしたら?▼ボロボロになっても止まることを知らない主人公を見て周りが曇ってほしい、そんな自己満小説です。


総合評価:876/評価:8/連載:7話/更新日時:2026年07月26日(日) 00:02 小説情報

『ベル・クラネル』の双子の兄として転生するのは間違っているだろうか(作者:麵魔)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

この小説は、ダンまちに転生しベルの双子の兄として生き▼その兄の仲間が、オラリオにいる人物たちそっくりさんと一緒に団長として行動する▼※タグの追加は話を出していくたびに追加していきます▼※作者の自己満足のために書いたものです。▼


総合評価:164/評価:5.12/連載:9話/更新日時:2026年09月24日(木) 23:00 小説情報

アストレア・ファミリアの盾使い(作者:ナカタカナ)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

 【最強】と【最凶】が黒龍に敗れて訪れた暗黒期。死の七日間と呼ばれる大抗争の一年前・・・正義の眷属【アストレア・ファミリア】はギルドより依頼(クエスト)を要請された。オラリオを離れ海を渡った先にある、廃都に眠る宝の調査と回収。▼ 誰もいないはずの孤島にいたのは一人の少年。▼ 「お姉さんは誰?」▼ 「私はアリーゼ・ローヴェル! あなたは?」▼ 「僕はギャラハッ…


総合評価:2670/評価:8.67/連載:25話/更新日時:2026年09月15日(火) 21:44 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>