アルティメットライフフォーム   作:感謝君

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第九話

 

 

 

───ドガンッッ!!!

 

 

 

バリケードの外側に吹き荒れる爆風。急造された防壁の直近に、まるで大口径の迫撃砲弾でも直撃したかのような凄まじい衝撃を伴って、恭平は着地した。

 

 

着地と同時に、恭平は膝のクッションを使って衝撃を瞬時に吸収し、流れるような動作で顔を上げた。立ち込める土煙の向こう側に見える、避難所の堅牢な鉄製の門と、その背後に築かれた巨大な障害物の山。  

 

 

彼は迷うことなく、自らの身長を遥かに超えるそのバリケードを一息に跳び越え、避難所の心臓部である広大な駐車場へと躍り出た。

 

 

だが、そこにあった光景は、恭平が恐れていた最悪の事態そのものだった。

 

 

(クソッ……! 一足遅かった……ッ!)

 

 

恭平は心の中で、苦虫を噛み潰したかのような凄まじい悪態をついた。彼の鋭い両の眼が、瞬時に駐車場の惨状を読み込む。

 

 

コンクリートで舗装されていたはずの駐車場の中央には、巨大なクレーターが穿たれていた。その深さと直径は、並大抵の破壊活動で生じる規模ではない。

 

 

着地による強烈な物理的衝撃波は、周囲のすべてをなぎ倒していた。粉砕されたアスファルトの大小様々な破片が、砂煙を伴って微かに粉塵として宙に立ち込めている。

 

 

その視界不良のなか、地面に血を流して倒れ伏し、激しい痛みにうめき声を上げている生存者たち。足を引きずりながら、這いつくばりながら、必死の形相でその恐怖の爆心地から離れようと身をもがく負傷者の姿。

 

 

一時の平和を維持していたはずの避難所の前庭は、たった一柱の怪物の出現によって、一瞬にして凄惨な阿鼻叫喚の地獄へと塗り替えられていた。

 

 

その破壊の中心──クレーターの最深部に、ソレは堂々と、不遜な佇まいで立っていた。

 

 

身長は二メートルを遥かに超え、異様なまでに引き伸ばされた四肢を持つ、異形の存在。

 

 

爛れたどす黒い皮膚、眼窩からこぼれ落ちそうなほどに見開かれた濁った黄色い瞳。指先は不自然に長く、骨格自体がこの世のルールを無視して構築されているかのようだ。  

 

 

そして、何よりも悍ましいのは、耳元まで引き裂かれたその口の両端が、今もなお吊り上がっていることだった。

 

 

ヤツは、笑っていた。駐車場に降り立ち、怒りを煮えたぎらせている恭平の内心を、すべて見透かしているかのように。  

 

 

その不気味な愉悦の笑みは、恭平の警戒と苛立ちを煽るような嘲りの色に満ちていた。

 

 

(コイツ……完全に俺を舐めてやがるな……)

 

 

恭平の額の青筋が、怒りと興奮によってピキリと浮かび上がる。ヤツは、いつでもこの場にいる脆弱な人間どもを皆殺しにできたはずだ。  

 

 

だが、あえてそれをせず、ただこうして不気味に佇み、恭平の到着を『待って』いた。その事実が、恭平のプライドと闘争本能をこれ以上ないほどに刺激する。

 

 

だが、この膠着状態を引き裂いたのは、周囲の焦燥に満ちた人間の声だった。

 

 

「そこを動くなッッ! 撃つぞッ!!!」

 

 

体育館での大揺れと轟音を聞きつけ、狂乱状態で現場に駆けつけてきた、避難所の自警団の男たち。十数人ほどの武装した男たちが、ガタガタと手元を震わせながらも、恭平と異形の存在をぐるりと囲むようにして拳銃の銃口を突きつけた。  

 

 

男たちの顔面は死人のように青ざめており、目はパニックで完全に見開かれている。彼らにとっては、駐車場の中央に現れた二メートル超のバケモノも、バリケードを飛び越えて現れた半裸の男も、どちらも同様に排除すべき『怪異』でしかなかったのだ。

 

 

(死にてぇのか、コイツらッ!?)

 

 

恭平は内心で激しく舌打ちをした。今の恭平の身体をもってしても、あそこに佇む異形の戦闘オーラは桁外れであることが理解できる。  

 

 

そんな存在を相手に、警察官仕様の拳銃や、狩猟用の頼りない猟銃などを構えたところで、蚊に刺されたほどの痛痒も与えられないだろう。むしろ、ヤツの逆鱗に触れて、一瞬で消し飛ばされるのがオチだった。

 

 

「コイツの相手は俺がやる!!! 邪魔だからてめぇらは引っ込んでろ!!!!」

 

 

恭平は、喉が張り裂けんばかりの、血気迫る凄まじい勢いで、男たちに向かって叫んだ。その怒声は、単なる怒りではなく、彼らの命を無駄に散らせないための、恭平なりの不器用な配慮でもあった。

 

 

だが、自警団の男たちは、恭平のその言葉に激しい困惑を隠せなかった。自分たちが「怪物」だと思っていた、全身に禍々しい威圧感を漂わせる男。  

 

 

それが、極めて流暢な、自分たちと何ら変わらない『人間の言語』を、大音声で喋りだしたのだ。「こいつ、喋れるのか……?」と、男たちの銃口が迷うようにわずかに揺らぐ。

 

 

その緊迫した停滞のなかに、思わぬ援護の言葉が降ってきた。

 

 

「そいつは『人間』だッ!!! 局長からも撤退の指示を受けた!!! 全員下がれ!!!」

 

 

頭上から響いた、よく通る声。見上げれば、バリケードの物見櫓の上、依然として銃を構えていたあの『監視役の男』が、身を乗り出して駐車場に向かって怒鳴り散らしていた。  

 

 

彼は無線機から神崎の撤退指令を直接受け取り、そして何より、先ほどの恭平との「人間らしいやり取り」を信じたのだ。だからこそ、死地に足を踏み入れようとしている同僚たちを救うため、必死に恭平の身元を保証した。

 

 

「早くしろ!!! 中に避難するんだ!!!」

 

 

監視役の男の必死の怒号に、自警団の男たちもようやく状況の異常さと、神崎局長の名を冠した命令の重さを理解した。彼らは互いに顔を見合わせ、引き金を引く恐怖を押し殺しながら、恭平と異形を刺激しないよう、慎重かつ素早い足取りで体育館の建物内へと撤退を開始した。

 

 

物見櫓の男は、じりじりと下がっていく自警団の背中を見届けた後、最後に駐車場に残された恭平の背中を見つめた。

 

 

「後は頼んだぞ……」

 

 

男は、かすれた小声で、祈るようにそう呟いた。

 

 

これで、すべてのノイズが避難所にいる人間たちによって排除された。周囲の人間たちの足音が体育館の奥へと完全に遠ざかり、広大な駐車場には、冷たい風の音と、微かな砂煙だけが残る。  

 

 

世界からすべての人間が消え去ったかのような、圧倒的な静寂。その中心に、高橋恭平と、異形の二体だけが取り残されていた。

 

 

「親切に待ちやがって……。いつでも、ここにいる奴らを皆殺しにできただろ。……何が目的だ」

 

 

恭平は、身体から余計な力を抜きつつも、重心をいつでも爆発させられるように保ちながら、対峙するソレへと冷徹な問いを投げかけた。  

 

 

ヤツがその気になれば、恭平が到着するまでの数秒間で、この避難所を文字通り『全滅』させ、生存者たちの死体の山を築くことは容易だったはずだ。  

 

 

だが、ヤツはただクレータの中に立ち、愉悦の表情を浮かべて待っていた。そこに、明確な知性と、ある種の「ゲーム」を愉しむかのような悪意を感じずにはいられなかった。

 

 

恭平の問いかけに対し。異形は、その耳まで裂けた悍ましい口の端を、さらにニィィィッ……と、顔の皮が裂けるのではないかと思えるほど深く、不気味に歪めた。

 

 

そして。

 

 

『オ゛ニ゛……』

 

 

聴く者の精神を根底から掻き乱し、脳髄の奥底を直接削り取るような、悍ましい重低音。それは、人間の喉から出せるいかなる波形とも異なる、どこか機械的で、かつ無限の悪意を孕んだ音の暴力だった。

 

 

確かに、異形はその口を動かし、明確な音声として言葉を発した。しかし、何の説明もない。  

 

 

ただ、無機質に、呪詛のように特定の単語を口にしただけだった。

 

 

(……特定の単語しか口に出来ないタイプか……?  自身の種族名、あるいは、何らかの役割を指すコードネームか?  そもそも、本当に『オニ』という日本語なのか……?)

 

 

恭平の脳内で、凄まじい速度の知力シミュレーションが回転する。ヤツが発した言葉の意味、ヤツの正体、およびその特異な行動の目的。  

 

 

一瞬の隙も見逃さず、ヤツの四肢の筋肉の張り、皮膚の弛緩、関節の角度を観察し続ける。だが──

 

 

 

──────シュンッ……

 

 

 

 

(消えた……!?)

 

 

 

恭平の網膜が、そして拡張された五感が、ヤツの姿を見失った。残像すら残さない。超加速された恭平の知覚領域から、ヤツの存在が、一瞬にして『蒸発』したのだ。どこへ行った。上か、下か、あるいは左右か。

 

 

恭平が次の思考を巡らせようとした、その刹那。

 

 

「どこい──────ガぁッ!!!」

 

 

凄まじい衝撃波。

 

 

──────ドゴォッ!!!

 

 

背後から、一切の気配も予兆もなく、超質量による強烈極まりない一撃が、恭平の脊髄へと叩き込まれた。それは、ゾンビを蹴散らしてきた恭平の筋力を、数次元は上回る圧倒的な衝撃だった。  

 

 

恭平の頑強な肉体は、その一撃の威力だけで軽々と宙に浮き、超高速の弾丸となって後方へと吹き飛ばされた。

 

 

───────ガシャァァン!!! ドゴォッ!!!

 

 

吹き飛ぶ軌道上に停車していた、複数の公用車や一般車両。それらの鉄の塊を、恭平の身体は文字通り『壁』のように巻き込み、ひしゃげさせ、爆発的な破壊音を響かせながら突破していく。  

 

 

最後には、駐車場の外縁にそびえ立つ、分厚いコンクリートの外壁へと、大砲の弾のように激しく叩きつけられた。  外壁には、恭平の身体の形に蜘蛛の巣状の深い亀裂が走り、コンクリートの破片がパラパラと崩れ落ちる。

 

 

「グハッ……! ごほッ……カハッ!」

 

 

口から、熱い血液と、肺の中のすべての酸素が、強引に吐き出された。肺胞が完全に潰れ、強烈な酸欠と息苦しさが、恭平の意識を激しく揺さぶる。  

 

 

全身の神経が、今までに経験したことのない、凄まじい痛みの警報を脳へと送り続けている。なんとか立ち上がろうと、崩れた瓦礫の中に手をつき、両脚に力を込めようとするが。カクカクと、膝が笑うようにして、全く力が入らない。

 

 

(たった一撃で、これかよ……。……ハハ、マジで、死ぬかもなァ)

 

 

恭平の脳裏に、初めて『死』という現実的な概念が、明確な輪郭を持って浮かび上がった。そして。

 

 

恭平の強靭な肉体が、本人の強固な意志とは全く無関係に、目の前の『圧倒的上位者』に対する、生物としての原初的な恐怖と敗北感に屈するかのように、小刻みに、ガタガタと震え始めようとしていた。  

 

 

細胞レベルで刻まれた、絶対的な強者への敗北宣言。肉体が、恐怖している。

 

 

その事実を、高橋恭平という男の精神が正確に自覚した、まさにその瞬間だった。

 

 

彼の中で。冷徹で、冴えなかった日常を守り続けていた、最後の『何か』が。プツリと、音を立てて切れた。

 

 

「ふっ……。ふは……。……ふひっ……」

 

 

その静寂と緊張に包まれた破壊の空間に。およそ戦闘の場には似つかわしくない、湿り気を帯びた、くすくすとした不気味な引き笑いが、低く響き渡り始めた。  

 

 

恐怖? 絶望?  そんなものは、彼の狂った脳内回路においては、とっくに極上の『娯楽』へと変換されていた。

 

 

社会から逃げ、退屈な日常をクソゲーと切り捨て、世界の崩壊を喜んでいた男。その男が、今、自分を瞬時に塵にできるほどの、本物の『怪物』を目の前にしている。

 

 

これ以上の、エキサイティングなゲームが、この世のどこにあるというのだ。

 

 

 

「最ッ高じゃねぇか……ッ!」

 

 

 

恭平は顔を俯けたまま、しかし、その瞳には狂気と恍措の光を爛々と輝かせながら、異形の方へ向かって、一歩、また一歩と歩みを進め始めた。  

 

 

膝の震えは、いつしか恐怖によるものではなく、爆発的な興奮による武者震いへと、完全に上書きされていた。

 

 

「デカブツ野郎……てめぇ、マジでなんなんだよ」

 

 

バッ、と、恭平は顔を跳ね上げた。

 

 

引き笑い混じりに、興奮で奇妙に裏返った、狂暴な声で問いかける。

 

 

その、血に汚れた恭平の顔は、極上の玩具をプレゼントされた子供のように、歓喜と愉悦に打ち震えている、恍惚とした笑みそのものだった。  

 

 

その顔は、対峙するそれと、驚くほど酷似していた。

 

 

異形の存在は、恭平のその『変貌』を前にして。

 

 

醜い顔に刻まれた口角を、自らの限界を超えてさらに引き裂くように吊り上げ、ニィィッ……と笑った。

 

 

引き裂かれた頬の隙間から、粘着質で半透明の、涎のような液体がドロリと垂れ落ち、その長い舌が、獲物を前にした獣のように、自らの唇を品定めするようになめ回した。

 

 

ヤツもまた、歓喜していたのだ。自らの速度に、自らの悪意に、これほどまでの速度と狂気で追いついてくる『オモチャ』が、この世界に存在していたという事実に。

 

 

「ハッ! そうかッッ! テメェはただ、俺とヤリてぇだけだったんだな!?」

 

 

恭平の全身の細胞が、歓喜の雄叫びを上げて叫びたがっていた。彼は、自らの頑強な両脚をバネのように収縮させるかの如く、極限まで姿勢を低くした。

 

 

両手の指先を、ひび割れたアスファルトの地面にしっかりと食い込ませ、まるで獲物を狙う野生の肉食獣のような、四足獣の姿勢を取る。

 

 

その瞬間。大気に剥き出しにされた恭平の上半身の筋肉。

 

 

それが、まるでそれ自体が一個の独立した生物であるかのように、激しくうねり、異常なまでの密度で隆起し始めた。

 

 

血管はのたうつ蛇のように太く浮かび上がり、骨格がメキメキと音を立てて、戦闘に特化した構造へと、さらにその『変異』を加速させていく。

 

 

「イイぜェ! ヤリ合おうヤァァァ!!!!」

 

 

恭平が、狂気に満ちた、天地を揺るがすような咆哮を上げる。それに呼応するように、対岸のクレーターに立つ異形もまた、自らの胸を激しく叩き、天に向かって悍ましい叫び声を轟かせた。

 

 

『ガァァァァァァァ!!!!!』

 

 

二体の怪物の咆哮が、大気の中で衝突し、凄まじい音圧となって周囲の空気を震わせる。その瞬間。

 

 

 

 

 

──────ドンッッッッ!!!!

 

 

 

 

 

お互いが立っていた、コンクリートとアスファルトの地面。

 

 

それが、同時にクモの巣状に大爆裂を起こし、巨大なクレーターを新たに出現させた。

 

 

二体の影は、重力も、空気抵抗も、この物理世界のあらゆる法則を完全に無視した超音速の弾丸となり、一直線に向かい合って突き進んだ。

 

 

 

──────バゴォォォオオオオンッッッッ!!!!!

 

 

 

駐車場の真ん中で、雷鳴を遥かに凌駕する、世界が引き裂かれるかのような凄まじい轟音と衝撃波が炸裂した。

 

 

激突によって生じた爆風は、駐車場に停車していた残りの車を何台もなぎ倒し、立ち込めていた粉塵を一瞬にして吹き飛ばした。

 

 

そのあまりの大破壊と、鼓膜が破裂しそうなほどの衝撃波に。 管理棟や体育館の、少し離れた安全な位置から、怪物たちの動向を固唾を呑んで見守っていた避難民や職員たちから、一斉に、張り裂けんばかりの悲鳴が湧き上がった。

 

 

軍隊でも、兵器でもない。

 

 

自分たちの理解を遥かに超えた怪異同士の『殺し合い』。

 

 

彼らは恐怖のあまり、腰を抜かし、互いの身体を押し合いながら、一秒でも早くその暴力から逃れるため、這う這うの体で建物のさらに奥深くへと逃げ惑い、避難していった。

 

 

しかし。 その阿鼻叫喚の退避のなか、狂気の嵐が吹き荒れる前庭を、どうしても見際め続け、その場に留まる数人の影があった。

 

 

「……これが、彼の『力』」

 

 

神崎誠一郎は、割れた窓ガラスから差し込む、大破壊の爆風に髪を激しくなびかせながら、カッと目を見開いていた。

 

 

その整った顔は、いつもの冷静な無表情ではなく、驚愕と、そして何かを確信し、見定めるような、鉄のように固い表情へと変わっていた。

 

 

人間の範疇を完全に逸脱した、圧倒的な暴力。だが、あそこで血を流し、笑いながら戦っている青年は、確かに自分たちのために、この避難所を滅ぼそうとする災厄を食い止めようとしている。

 

 

神崎は、その光景を、冷徹な観測者の目で、しかし内に秘めた熱い視線で、見つめ続けていた。

 

 

「頼む……勝ってくれ……恭平」

 

 

慎太郎は、自らの爪が皮膚に食い込み、血が滲み出るほどに強く、強く拳を握りしめていた。

 

 

彼が今、自分たちの生き残る未来のために、異形の化け物と命を削り合って戦っている。

 

 

達也も、風弥も、その大爆発の衝撃波に顔を覆いそうになりながらも、決して目を逸らさず、祈るように歯を食いしばり、恭平の背中を見つめ続けていた。

 

 

彼らにできることは、もう、ただその背中に祈りを捧げることだけだった。

 

 

再び、激突の爆音が響き渡る。 土煙を裂いて、二つの影が再び交錯し、肉と肉、骨と骨が、超質量でぶつかり合う。

 

 

 

「ゥオラァァァッッ!!!!」

 

 

『オ゛ニ゛ィィィィ!!!!!』

 

 

 

二体の、世界のルールから逸脱した『怪物』たちによる、魂を、そして理性を燃やし尽くすような狂気の闘争。

 

 

その、世界の崩壊を象徴する闘いの幕が、今、完全に切り落とされた。

 

 

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