価値観置き場ー 作:なんで?
「では何故俺は、努力できずに天下をとれておらんのだ。
幸せについての仕組みは理解した。だが、どうしても手放せんのだ。意味のない快楽というやつを。
家を帰ったら本を読もう、創作をしよう、勉強しよう、何かを成そう。そんな気概は、家に帰ったらとっくのとうに消え去る。それは何故だ?」
「覚悟が全て。と言いたいところだが、そんな簡単な話じゃないわな。ふーむ、まぁ身を置いてる環境が大きく左右するだろうな。自習室だの、部活だのに属せばそのだらけた態度は外に出なくなる。
ならば、自ら厳しい環境に身をおけ。」
「無理だ。そんな外にいたら、俺は壊れてしまう。家に着き誰も見なられない安らぎ、それこそが今俺を保っているものよ。」
「つまり君は何だ。未来に全て投じることが善であると知りつつも、今の環境を手放せなくて、ここまで堕ちたということだ。
なら、それは理屈から構築するしかないな。自分の怠慢さが言い訳の余地を挟まないほどの、努力するための理屈を。」
「そりゃ、なんだ。」
「最もベストなのは、両立することだ。明日や未来に向かって投じれることが、1番楽しい。それがベストだ。
だが、そうも人生上手くいかん。眠い時は思考は働かん。辛い時は明日のことなど余地はない。
そういう面では睡眠というのが1番いい手段だろうね。一度精神をリセットして、健全な状態に持っていく。それが最善だ。
でも、現実はそれを許さない。時間が勿体無いからだ。それがいくら心地よくとも、結局は無駄な時間だ。睡眠など、理想をいうなら0分さ。それだったらもっと有意義過ごせるだろうしね。
ま、人間たるもの睡眠は必要さ。」
「ええい。まて、本題からズレている。
結局俺は一体どうすれば良いのだ。たるみ切った時間に出会した時、俺はどうしても動かん。」
「それは時間の重みを知らないからだな。君は1日が何時間あるとおもう?」
「そりゃ、24時間だ。」
「ノンノンノン。違うんだよ。そんな長いわけがない。睡眠、食事。それは含めたら、14時間くらいかな?
それを聞いたら君は、『なんだ、とっても長いじゃないか。』と思うだろう。それが過ちだ。
その記憶の中で、一日を振り返った後どれくらい残る?もしそれを全部娯楽に使ったとて、実際味わえるのはたった一滴くらいなものさ。
だから、時間は大切にしましょうという話だね。」
「だが、だが。どうしても動かんのだ。体が退屈を拒むのだ。
楽しさと幸せは両立できないものなのか?」
「なら、その退屈のラインを極限まで下げれば良い。要はドーパミンの量を減らせば良いのさ。」
それか、そうだな。
「本当の楽しさ。生き甲斐というやつを探してみると良い。
もし、それがあるとするのならば。無駄なことに割く時間なんてないはずさ。」