やる気でるので
「一体…どうなっているの?」
私はまどか達とホシノの戦いを見てそう呟く…私の知らない元魔法少女と名乗る小鳥遊ホシノ…彼女は、これまでの時間軸には一度も現れなかった……そして、黒服も…どの時間軸にもいなかった知らない存在……もしかして、私とはまた違う方法で時間を移動している可能性がある…そう考えながら私は小鳥遊ホシノを追っていた
小鳥遊ホシノは、人気のない場所まで来ると黒服が現れた。
「うへぇ〜黒服〜殺される前に魔女を手に入れたよ〜」と青い宝石を黒服に渡す。
「ありがとうございます…暁のホルス…怪我はありませんか?いくら『生徒化』によって体が頑丈になったとしても傷がつかないわけではないですからね…」
「うへぇ〜平気だよぉ〜?たしか、魔法以外にも爆発でもそんなに効かないんでしょ〜?あと、その二つ名で呼ばないでよぉ〜しかもおじさん以外にもつけているならアレだったけどおじさんにだけつけてるのなんで〜?」
「……そう…ですねぇ…とある悪い大人があなたのような娘にそう名付けていたのを思い出しただけですよ。」
「うへぇ〜そうなの〜?おじさんみたいな環境の娘がいたの?」
「はい…あなたと同じ失った娘ですよ…」
「……その人は幸せになれたの?」とそれはまるで彼女も自分もそうなることができるか聞いてるかのようだった
「えぇ…なりましたよ…周りの友達や聖人のような大人によって……」
「そうなんだ〜それなら安心だね〜」
「……暁のホルス…黒い卵…『プロトタイプ』の方はどうでしたか?」
「吸えたよ〜」
「それは…よかったですねぇ…いくら理論的に可能で、一応濁りを再現した人工ソウルジェム…ダミージェムで試したとは言え…やはり実際にやってみないとわからないですからね…」とホシノの頭を撫でる黒服にホシノは安心したような顔をし「うへぇ〜…」と嬉しそうな顔をしている。
それよりも…ソウルジェムの濁りを再現した人工ソウルジェムの『ダミージェム』?魔法少女のソウルジェムとはまた違う製法なのかしら?もし…本物と同じものだとしたらかなり危険ね……
「学校生活はどうですか?楽しんでいますか?」
「うん…楽しめてるよ〜」
「好きな人とかできましたか?友達とか…」
「うへぇ〜速すぎだよ〜でも、友達はできそうかな〜好きな人は……うーん…今はいないかな〜」
「クックック…そうですか…あなたが普通の暮らしが出来てる事が、何よりです。」
「今の生活も楽しいけど、やっぱりあの場所がよかった」
「……アビドス学校ですね…」
「うん…あの頃のアビドスに…また戻れたらなって……ねぇ…戻ってこれるのかな……また…みんなで…仲良く学校生活ができるようになるかなぁ……あのアビドスに…」
「えぇ…勿論ですよ…契約上それも含まれていますから…」
「ありがとう…」
「……ところで、いつ出てくるのかな?えっと…ほむらちゃんとでも呼べばいいかな?」とホシノが私がいる方に目を向ける。
「あら…気づいていたのね?」と私はバレてると判断して姿を現し警戒する。
「え?いたの?」と黒服はどうやら私がいたという事に気づいていなかったようだ…その見た目で気づいてないのね…
つまり、彼は戦闘ができるようなタイプではない…つまり、警戒したらいいのはホシノのみ…
「それで?おじさんをつけてきて何が目的かな?もしかして…コレが目当てだったり?」と黒い卵のようなものを出す。
「……いいえ…私が気になるのは青い宝石の方よ…」
「クックック…残念ですが、いくら魔女の正体を知っているあなたであろうと…教えることはできませんね…処置は兎も角…契約してない相手には…話すことはできません」
「処置……それって、あなたと契約をすることで合ってるかしら?」
「半分正解ですかね……生徒化を受けた人のみ教えるつもりです……ご安心ください…決して悪いものではありませんので…」
「その見た目で言われても説得力はないわ……無理というのなら…力付くで行くわ…これは警告よ……魔女を捕らえたその青い宝石を渡しなさい。拒否するなら、あなたを爆破するわ…」
「やれやれ…私は別にあなたと敵対するつもりはないのですがねぇ…まぁ、力付くであろうと、簡単に私に傷を付けられるとは思わない方がいいですがね…」と私に近づきホシノから離れる
「……じゃぁ…試してあげる」と私は黒服が何かを言う前に時を止め黒服の目の前にC-4爆弾を投げ、空中で止まる。
小鳥遊ホシノは、黒服から十分離れたタイミングで時を止めて、盗み聞きした話が本当なら、生徒化で体が頑丈になっているし距離もかなり離れているからダメージ自体は小さい…………とは言え少し巻き込む形になっているけど…優先すべきは魔女を彼らに渡らないようにすること……魔女を使って何をするかわからない以上彼らの好きにさせるわけには行かないの…ごめんなさい…時間停止を解除する。
「シッテムの箱起動」と黒服が何かをつぶやくと同時に私が投げたC-4爆弾は黒服の目の前で爆発し土煙をあげる。
「……さて…コレで倒せたはず…」とそう思いながら黒服がいた所に向かおうとすると「やれやれ…爆発とは芸がありませんねぇ…」
「そん…な……」と私は驚いた表情をしながら後ずさる
「ふむ…ですが、なかなかいい腕をしているのは事実…実に計算された配置をしておりましたね…まぁ服は汚れてしまいましたが…」とタブレットのような物が光っていて、黒服は余裕な雰囲気をして無傷で平然とした様子で服の汚れを払っている。
「黒服…冷静に分析してる場合じゃないと思うんだけど……」
「おっと…そうでしたね…さて、ほむらさん…」と黒服は、私に歩み寄ってくる。
私は急いで時間停止をし銃を黒服に向けながら射出するが、時を動かした時、まるで黒服を避けるように弾の軌道が奇跡でも起きたかのように当たらない。
「コレを」と黒服が差し出してきたのは名刺だった…
「もし、我々の組織に入るのなら…我々の秘密を教えましょう……勿論…あなたが望むのなら生徒化の処置を施しましょう……まどかさんを救いたいのでしょう?幾度も同じ時間を繰り返した魔法少女『暁美ほむら』」
「なんで…その事を……」
「大人とは、常にいろんな事を考えて生きて知っているのですよ。例えば…あなたが、時間を操る魔法少女であっても…ね……」と私はその言葉を聞いたときのゾクッと得体のしれない恐怖を抱いた…だけど同時に、この時間軸がこれまでとは明らかに違うことだけは確信している。
この手を取れば何かが変わるのは確信して分かる…その手を取るべきなのかは分からない……時間を移動してる事まで知られている時点で何をしてくるかわからない…もしかしたら、対策をされている可能性もある。
「あなたの考え方は、我々ゲマトリアの理念に非常に近い…あなたならきっと気に入りますよ……ですがすぐに、答えを出さなくても大丈夫ですよ…我々は待ちますよ…見学を希望するのならその名刺にある電話番号で連絡してください…歓迎いたしますよ…」と黒服は後ろを振り向きホシノの方に歩き始め、彼女と共に謎の黒い空間のなかに入り消えていった。
「……くっ…迂闊に近寄るべきではなかったわ…」と私は、歯を食いしばり名刺を見る。
黒い名刺にヒビが入るデザインをしていて裏には『ゲマトリア』と書かれ、その下に電話番号が記されていた。
まどかSide
私達は次の日に学校に通い、席に到着する。
通学してる時ほむらちゃんはなにか考えているのか悩んでいる顔をしていた…ホシノちゃんは…昨日の事が何もなかったかのようにのんびりと登校してきた…
お昼休み…私達はきゅうべぇも連れて、ホシノちゃんを屋上に連れていき質問することにした。
「答えてもらうわ……あなたが私に使った『黒い卵』の正体…教えてくれないかしら…」とマミさんが、警戒しながらもホシノちゃんに話しかける。
「うへぇ〜ど〜しようかなぁ〜…教えてあげられることはあんまりないんだよねぇ……」
「じゃぁ、魔女を捕まえる理由もか?」とさやかちゃんがバットを構える。
「それ、持ってきてたんだね……」とホシノちゃんは苦笑いをしながらさやかちゃんのバットを見る。
「当然!少しでも抵抗できるようにね!」
「……まぁ…魔女の秘密も教えてあげられないかな……黒服の許可がいるからねぇ…」
「じゃぁ…黒服について何か教えてくれるかしら?」
「……そうだねぇ〜…私達のような子どもを救おうとしている大人だよ……あとは〜…ゲマトリアに所属している大人だね…」
「その、ゲマトリアっていうのは、何なのか教えてもらえるかしら?」
「救済だよ…私達魔法少女の…」
「……では、どうやって救済するのか教えてもらってもいいかしら?」
「いいよ〜?まぁ、簡単に言えば救済は、あなたたち魔法少女と、魔法少女になる資格を持つ少女にも見えている、このヘイローがその証かな〜?
えっと…神秘を使って魔法少女から生徒にする技術力をゲマトリアたちは持っているんだよ〜」
「……その生徒化にはどんな事が起きるの?」
「そうだねぇ〜私は特に変わった変化はなかったけど…生徒化の変化は人によって違うよ〜。おじさんはヘイローくらいだけど、別の子には角や翼が生えたんだ〜。ヒナちゃんっていうんだけどね〜…あ、因みにヘイローは人それぞれで変わるよ〜」と淡々と説明される。
「……そうなるとわかっててあなたは契約したの?」とマミさんは、心配と警戒をしながらホシノちゃんにそう質問する。
「うん…わかっててやったよ〜…安心してよ〜生活自体に影響はないよ〜なんなら翼が生えた…滑空程度ならできるようになるよ〜」
「……なぜ…魔法少女をやめたの?」
「…前にも言ったけど…失うものが大きいからだよ……最後はどんなに強い魔法少女でも最後まで生き残れないから…」とその顔はまるで、それを直接見たことがあるかのような顔をしていた…
「ねぇ…マミちゃん…マミちゃんもゲマトリアにはいらない?ゲマトリアに入って魔法少女をやめれば、普通の学校生活が送れるんだよ?死ぬようなことも、つらいことを感じずに平和な学校生活ができるんだよ?」とマミさんを心配そうな顔で説得する。
「ごめんなさい……私…今のままでも十分充実してるの…魔法少女をやめるつもりはないわ…」とそれを聞いたホシノちゃんは「そっ……かぁ…」と悲しそうな表情をし「気が向いたら声をかけてね…必ず助けてあげるからさ…」とそう言って教室に帰っていった。
「なるほど…ゲマトリアにはまだまだ謎が多いみたいだね…それに、身体に変化が起きるのを見るに人ではない器官などが生えてくるみたいだね…実に興味深い……僕も話せたら良かったけど……流石に今の彼女に話しかけられても殺されそうだ…それに魔女を捕獲しているような組織にいるから…下手にリスクを上げるのもどうかと思うしね〜」と黙っていたきゅうべぇが、しゃべり出す。
「ねぇ…きゅうべぇ…彼女は、なぜ魔法少女をやめたの?」
「それは、多分仲間を失ったからとかじゃないかい?彼女は、僕が知る限りでは2名でチームとして活動していたと記録しているよ…片割れの名前はたしか梔子ユメだったね…夢の魔法少女だったよ」
「……そう…なら、彼女は片割れを失ったから私に提案してくれたのね……」
「多分そうだと思うよ…昔の彼女は性格も非常にキツく攻撃的で引き締まった言動をしていたよ……」ときゅうべぇはマミさんに笑顔を向ける。
「あののんびりしたホシノちゃんがですか?」
「なんか、イメージつかないなぁ〜」と私とさやかちゃんは、きゅうべぇの言葉を聞いてホシノちゃんがキツい性格をしてるのを想像できなかった。
「そう………いつか彼女がまた人を守りたいと言う日が来るのを待ってみようかしら………大切な人とか見つかったら…またその人を守ろうと戻ってきてくれるかもしれないわね…」
黒服Side
「……よし…名刺を渡せた…」と私は、ほむらと接触出来たことに喜ぶ
『な〜にが!よしですかぁ!今の防げたの奇跡ですよ!いくらシッテムの箱の私の防御機能でもさすがに爆弾は対処しづらいんです!神秘や魔力が宿っていなかったから良かったものの!見てください!バッテリーが一割近く減ったんですよ!銃弾なら軌道を逸らせます。でも爆発は全方向ですよ! 因果律操作にも限度があります!』
『そして!なんで最初から起動してないんですかぁ!突然起動したかと思えば!いきなり爆発って!危うく死ぬところでしたよ!最初から起動してさえいれば、爆弾でも何とかなるのに!』と私の隣に淡い空色のショートヘアに大きな白いリボンをつけ、頭上には少し濃い空色のヘイローを浮かべた、青と白を基調とした制服風の衣装を着た、幼い少女の『アロナ』が現れる。
「すみませんね……無理をさせてしまい…」
『反省をしてください!黒服先生!そういう所ホントに!変わりませんね!』
「……そうですね…反省します…」
『まったく!本当に無茶しますよね!私を助ける時だって…』
「黒服〜また独り言〜?」とホシノは私に話しかけ「すみません…疲れているかもしれませんね…」とそう言い私は部屋に戻っていく。
アロナは、生徒や魔法少女…インキュベーターですら見ることはできません…シッテムの箱を持つ、私だけが見える…少女『アロナ』がそこにいた。
彼女が私を先生と呼ぶのはきっと………
出てきてほしい生徒
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ヒナ
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ネル
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ツルギ
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ミカ