マミSide
私は、いつものように彼女達2人に魔法少女の体験をしていた……
さっきも倒したのは、魔女ではなく使い魔で、成長すれば分裂元と同じ魔女になってしまう…放っておくことができないのが厄介な所…
「2人とも何か願い事は見つかった?」と帰路で私は2人に質問を投げかける。2人は悩んでいる顔をし「まぁ…そういうものよね…いざ考えろって言われたら…」と私は、苦笑いをする。
「マミさんは、どんな願い事をしたんですか?」鹿目さんの質問に私は「私の場合は……」と立ち止まり過去の出来事を思い出す…交通事故で死にかけた所をきゅうべぇに救われた……
「考えている余裕さえなかったってだけ…後悔してるわけじゃないのよ…今の生き方も…あそこで死んじゃうよりは、よほどよかったと思っている……でもね…ちゃんと選択の余地がある子には…きちんと考えたうえで決めてほしいの…私にはできなかったことだからこそ…ね…」と私は鹿目さんの質問にそう答えた。
「ねぇ…マミさん…願い事って…自分の為の事柄でなきゃダメなのかな?」と聞かれ私は「え?」とさやかさんの方を見る。
「例えば…例えばの話なんだけどさ…私なんかより…よほど困っている人がいて…その人のために願い事をするのは…」
「それって上条くんのこと?」と鹿目さんがそう聞くと美樹さんは、顔を赤くして「たっ、たとえ話だって言ってるじゃんか!」と隠そうとする。
彼女には、好きな人がいるのね……なら…尚更慎重に選ばせないと行けないわね…
「別に契約者自身が、願い事の対象になる必然性はないんだけどね…前例もないわけじゃないし…」
「でも、あまり感心できた話じゃないわ…他人の願いを叶えるのなら…なおのこと自分の望みをはっきりさせておかないと…美樹さん…あなたは、彼に夢を叶えてほしいの?それとも彼の夢を叶えた恩人になりたいの?」と私は厳しく美樹さんに質問する。
目的が違ったら必ず後悔するから…彼女は彼の夢を叶えてほしいのか恩人になりたいのか…そこをはっきりさせておかないと…
「マミさん…」と鹿目さんは少し困惑したような顔で私を見る。
「同じようでも、全然違うことよこれ…」
「その言い方は…ちょっとひどいと思う」と悔しそうに握る手を強くする美樹さんに私は「ごめんね…でも今のうちに言っておかないとそこをはき違えたたま先に進んだら…あなたきっと後悔するから…」と謝罪しながら理由を説明すると美樹さんは納得した顔をし「そうだね…私の考えが甘かった…ごめん…」といつものの笑顔になる。
「やっぱり…難しい事柄よね…焦って決めるべきではないわ…」
「僕としては、早ければ早いほどいいんだけど…」ときゅうべぇの意見に私は「ダメよ…女の子をせかす男子は嫌われるぞ」ときゅうべぇに説教をし私と美樹さんはほほ笑んだ。
そして、2人を家に送ったあと私は、魔女がいないか巡回したあと噴水のところまで足を運び、魔女の気配がないと判断してソウルジェムを指輪に戻す。
「わかっているの?」と突然声がし私は振り返るとそこには、暁美ほむらがいた…
「あなたは無関係な一般人を危険に巻き込んでいる。」と私に警告のような言葉を向けてくる。
「彼女たちは、きゅうべぇに選ばれたのよ…もう無関係じゃないわ…」
「あなたは、2人を魔法少女に誘導している。」
「それが面白くないわけ?」と私の質問に暁美さんは「ええ…迷惑よ…特に鹿目まどか…」とはっきりと答えた。
「ふーん…」よほど彼女…鹿目さんが魔法少女になることを恐れているみたいね……やはり、彼女も鹿目さんの素質に気づいていたのね…
「そう…あなたも気づいていたのね…あの子の素質に」
「彼女だけは、契約させるわけには行かない…」
「自分よりつよい相手は邪魔者ってわけ?いじめられっ子の発想ね…」と私の挑発に暁美さんは「あなたとは戦いたくないのだけれど…」と返してくる。
「なら、二度と会うことないよう努力して…話し合いで事が済むのは、きっと今夜で最後だろうから…」と言って私はその場を立ち去る。
暁美ほむらに謎の存在『黒服』に従う『小鳥遊ホシノ』、今のところ注意するべき人物はこの3人ね…黒服の実力は未知数だけど…暁美さん相手なら不意打ちでなんとかなる…それに小鳥遊さんの対処法ももう大丈夫…同じ手は食らわないわ…油断は絶対にしない…
少し時間は巻き戻り
さやかSide
私は、夕暮れ学校の帰りで病室にはいる…『上条恭介』私の幼馴染。
私は恭介に「はいこれ」と恭介が好きそうなCDを渡す。
「いつもありがとう…さやかは、レアなCDを、見つける天才だね…」と褒めてくれる恭介に私はむず痒くて「アッハハッそんな…運がいいだけだよ…きっと」と答える。
「この人の演奏は本当にすごいんだ…さやかも聴いてみる?」と片方のイアホンを渡され私は照れながら「えっ…い、いいのかな?」と受け取り片方の耳につける。
「本当はスピーカーで聴かせたいんだけど…病院だしね」と私は心臓がバクバクと鳴らしながら恭介といっしょにCDを聞く。
"ヴォカリーズ"の曲が流れ始める。目を閉じると幼い頃に恭介がバイオリンを弾く姿が思い浮かび上がってくる…私はその姿がとても好きだった…
恭介の啜り泣く声がし、私は恭介の顔をみて涙を流している姿を見た後…腕の方を見る…恭介の腕は
中学二年生に上がった春に交通事故に遭って今の医術でも治療が難しくバイオリンが弾けなくなっていた…
だから、私は恭介が元気になれるよう恭介の好きなCDを探して恭介に聴かせている…
次の日も私は、まどかと一緒に恭介のお見舞いに行ったのだけど…どうやら都合が悪い日みたいで面会を拒否されて私は仕方なく諦めることにした。まどかには下で待ってて貰ってて私はまどかに愚痴を少し言いながら帰っているとまどかが足を止めて「どうしたの?」と聞くとまどかが「あそこ、何か…」と目線の方をたどると「グリーフシードだ!孵化しかかってる!」ときゅうべぇが反応した。
「ウソッ!なんでこんな所に?」と私達はグリーフシードの近くまで寄る。
「マズいよ!早く逃げないと!もうすぐ結界が出来上がる!」ときゅうべぇが警告をする。
「また、あの迷路が?あっ!」と私は閃いてまどかにマミさんの携帯を聞いているか質問したけど、まどかもマミさんの連絡先を持っていなかった。
「あぁ…まずったな…」と私は少し考え「まどか先に行って!マミさんを呼んできて!私はコイツを見張っている!」
「そんなっ!」
「無茶だよ!中の魔女が出てくるまでにはまだ時間があるけど……結界が閉じたら君は外に出られなくなる!マミの助けが間に合うかどうか…」
「あの迷路が出来上がったらコイツの居場所も分からなくなっちゃうんでしょ?放っておけないよ…こんな場所で…」
そうだ…こんな所で孵化されたら…病院の人達…なにより恭介に被害が出てしまう…
「まどか先に行ってくれ!さやかには僕がついてる!」と突然きゅうべぇの言葉に私は「えっ?」と少し困惑した。
「マミならここまで来れば、テレパシーで僕の位置が分かる!ここでさやかと一緒に…グリーフシードを見張っていれば…最短距離で結界を抜けられるようマミを誘導できるから!」ときゅうべぇの言葉に私は少し安心しながら「ありがとうきゅうべぇ…」とお礼を言う。やはり、一人では少し怖い…きゅうべぇが近くにいてくれるだけでも安心する。
「私すぐにマミさんを連れてくるから!」とまどかは、カバンを置いて走っていくと同時にグリーフシードが光り私達は結界の中に閉じ込められる。
マミSide
私は、鹿目さんの報告を聞いて急いで魔女の結界をこじ開けきゅうべぇにテレパシーを飛ばす。
きゅうべぇの話を聞く限りは今の所魔女は、まだ孵化していなかった…さやかちゃんも無事みたいで一先ずは安心する。
きゅうべぇは、迂闊に大きな魔力を使って卵を刺激するほうがマズいようで急がずに静かに行動したほうがいいと助言を貰い私達は、結界のなかには入っていく。
歩きながら私達は、魔女の結界を歩く。
「間に合ってよかった…」と安心する鹿目さんに私は「無茶しすぎ…って怒りたいところだけど…今回に限っては、冴えた手だったわ…これなら魔女を取り逃す心配は…」と私は鹿目さんを褒めながら振り向くと…後から暁美さんが追ってきていた。
「言った筈よね…二度と会いたくないって…」と警告する様に暁美さんに言う。
「今回の獲物は私が狩る。あなたたちは、手を引いて」
「そうもいかないわ…美樹さんときゅうべぇを迎えに行かないと」
「その二人の安全は保証するわ」
「信用すると思って?」と私は、暁美さんに向けてリボンで拘束をする。
こうすれば、いくら神出鬼没でも行動できないはず…
「バ…バカ…こんな事をやっている場合じゃ…」と焦っている暁美さんに「勿論怪我させるつもりはないけど…あんまり暴れたら保証しかねるわ」と警告をする。
「今度の魔女は、これまでの奴らとは訳が違う」と警告まがいなことを言ってくるけど多分脅しだと判断し「大人しくしていれば、帰りにちゃんと解放してあげる…行きましょう…鹿目さん…」と暁美さんの制止を無視して鹿目さんと一緒に魔女のところに向かう。
私達は、使い魔たちを避けながら進んでいく。
「何?」
「願い事…私なりに色々と考えてみたんですけど…」
「決まりそうなの?」
「はい…でも、あの…もしかしたら、マミさんには考え方が甘いって怒られそうで…」
「どんな夢をかなえるつもり?」
「私って昔から得意な学科とか、人に自慢できる才能とか何もなくて…きっとこれから先ずっと誰の役に立てないまま…迷惑かけてばかり行くのかなって…それがイヤでしょうがなかったんです…」
「でも、マミさんと出会って、誰かを助けるために戦っているの見せてもらって…同じ事が、私にもできるかもしれないって言われて…何よりも嬉しかったのがそのことで…だから…私…魔法少女になれたらそれで願い事は叶っちゃうんです。こんな自分でも誰かの役に立てるんだって…胸を張って生きていけたらそれが一番の夢だから…」
「大変だよ?ケガもするし…恋したり遊んだりしている暇もなくなっちゃうよ?」
「それはいけませんね……」と突然黒服の声がし私達は警戒をする。
「うへぇ…ごめんね〜邪魔しに来たよ〜?」とホシノと黒服が私たちの目の前に現れる。
「神出鬼没といえば、あなた達もそうだったわね…まったく…油断も隙もないわね…」
「んじゃ、とっとと撤退してくれないかな?」
「悪いけどそれは遠慮させてもらうわ…」
「へぇ〜…迂闊に魔力を使えない以上、条件だけでいえば私が有利なのをわかって言ってるのかな?マミちゃんは〜」
「そうよ…それが魔法少女としての運命のようなものよ…」とその言葉に小鳥遊さんは「魔法少女の運命…ねぇ……そんなもの…そんなもの!なくなっちゃえばいい!そんなのがあるから!私の先輩は!先輩は!「ホシノ…それ以上は契約上の非開示事項です。」あっ……ごめん…気をつけるよ…」と涙と怒りを拭うように両手を使って顔を拭く……きっと黒服はそれを利用して、彼女の傷につけ込んでいるのかもしれないわね…それはそとして…私は今だと判断しリボンで二人を拘束する。
「しまっ!?」とホシノと黒服は簡単に拘束される。
「おやおや…これは…油断しました…ねぇ…」と余裕そうな声をする黒服に私はもう少し縛り付ける力を強くする。少なくとも得体のしれないこの男は、絶対に油断してはいけない。
「安心して…終わったら解放するわ…」とそう告げて私達は魔女の方に向かっていく
「ごめんなさいね…邪魔が入ってしまって…」と私の謝罪に「い、いえ…大丈夫です…それに…頑張ってるマミさんに…私憧れているんです…」とその言葉を聞いて私は「憧れるほどのものじゃないわよ私、無理してカッコつけてるだけで怖くてもつらくても誰にも相談できないし…独りぼっちで泣いてばかり…いいものじゃないわよ…魔法少女なんて」
「マミさんは、もう独りぼっちなんかじゃないです。」
「そうね…そうなんだよね」と私は鹿目さんの言葉に流しそうな涙を堪えながら「本当にこれから私と一緒に戦ってくれるの?そばにいてくれるの?」と私の質問に即答するように「はい…私なんかでよかったら」とその言葉に私は「まいったな…まだまだちゃんと先輩ぶってなきゃいけないのにな…少し前だって…魔法少女を辞めた小鳥遊さんにも負けちゃったっていうのにね…やっぱり私ダメな子だ」と涙を拭う。
「マミさん…」
「でもさ、せっかくなんだし願い事は、何か考えておきなさい…」
「せっかく…ですかね?やっぱり」
「契約は契約なんだからものはついでと思っておこうよ…億万長者とか、ステキな彼氏とか…何だっていいじゃない」と提案に鹿目さんは迷う様子だったので「じゃあ、こうしましょう!この魔女をやっつけるまでに願い事が決まらなかったら…その時はきゅうべぇにごちそうとケーキを頼みましょう」
「ケ、ケーキ?」
「そう!最高におっきくて贅沢なお祝いケーキ!それで、みんなでパーティーするの!私と鹿目さんの魔法少女コンビ結成記念よ」
「私、ケーキで魔法少女に?」
「イヤならちゃんと自分で考える!」とそんな話をしてたら「マミ!グリーフシードが動き始めた!孵化が始まる!急いで!」ときゅうべぇの知らせに「オッケー!わかったわ!今日と言う日は、速攻で片づけるわよ!」と魔法少女に変身する。
使い魔を倒していきながら私は、どんどん進んでいく…
身体が軽い…こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて…もう何も怖くない…私独りぼっちじゃないもの…
扉を空けて衝撃音がし「お待たせ」と美樹さんとキュゥべぇを見つける。
「はぁ…間に合った」
「気をつけて!出てくるよ!」とキュゥべぇが警告をしてきて私は、キュゥべぇが見ている方向を見る。
お菓子の魔女が現れ長椅子に座り込む瞬間私はマスケット銃で椅子の脚を殴って壊し魔女を落とす。
「せっかくのところ悪いけど一気に決めさせて……もらうわよ!」とマスケット銃で魔女を吹き飛ばし壁に撃ち付けた所に数発弾丸を撃ち込み、地面に倒れた所に私は頭に一発撃ち、リボンの魔法で上に上げて「ティロ・フィナーレ」とお菓子の魔女にとどめを刺す。
胸を打ち抜き赤いリボンがお菓子の魔女の身体を縛ると同時にお菓子の魔女の口の中から、何かが出て一瞬で私の目の前まで来て大きな口を開ける。
死ぬ…ここで…死ぬの?せっかく仲間ができたのに?ここで終わりなの?私は…
少し時間は遡り
ホシノSide
「……ごめんなさい…黒服…感情的になりすぎた…」
「気にしなくていいですよ…失敗したのなら次に生かせばいいだけです……」と黒服は優しく私を励ましてくれる……私が油断したせいなのに…許してくれる黒服は…本当にお父さんのようで安心する…
「……どうやら…ゆっくりしてる場合ではないようですね…」とその言葉を聞いて私は周りを見ると使い魔たちが数匹いた…
「くっ!こっちをねらえ!」と私は黒服に攻撃が行かないように声を出してヘイトを稼ぐ。
黒服は私たちのように頑丈じゃないのは知っている…だから、頑丈な私が使い魔の攻撃を受けるべきだ……少なくとも…仇で返すようなマネは絶対にしない…
「……無茶をしないでください…それに…私にもまだ手札はのこっていますので…」も黒服は袖から何かを取り出しそれが光ると同時に拘束していたマミの魔法のリボンは解かれ私は自由になり使い魔を一瞬でなぎ倒す。
「黒服…それは…?」と私は黒服のもっているカードをみながら質問する。
「クックック…『大人のカード』私の数少ない切り札の一つですよ」とそう言いながら胸ポケットにしまう。
「それじゃ…早くマミさんの所に急いで行くよ…早くしないと…」
「ご安心を…あっちにはマエストロとヒナが向かいましたので…我々の目的は彼女の足止め……役目自体は終わりました…」
「え?でも…流石にヒナちゃん一人じゃ、魔女を捕獲するの大変じゃない?今のマミさん結構油断がなかったけど…」
「クックック…マエストロがようやく『ヒエロニムス』のコピーができたようなのでそれを使うようです…楽しみですねぇ…コピー品とはいえ、マエストロが生み出した『ヒエロニムス』を…一体どれほどの再現ができたのか…使えるレベルなら量産を視野に入れています…ええ…必ず救ってみせますとも…」
マミSide
「ドドドドドドドッ」と連射音が私の死が迫ってきておる直前に鳴り響き魔女が私から離れた。
「ふぅ…危なかったわ…」
「よくやりましたね…空崎ヒナ…」と私は声のした方に目を向ける。
ヒナと呼ばれた少女は、硬く強く鋭いヒナがザクザクした立体的で大きいヘイローを浮かべ白に近い紫色の長髪に悪魔の様な大きな角と黒い翼を持っていて、制服の上から風紀委員会の腕章のようなものをつけていて…ジト目気味の紫眼をした小柄な体格をしていた。
次に隣にいるのを見る。タキシードを着た双頭で双方に分かれているように口と目が分かれて描かれていて、マネキンのような見た目をし、ギシギシと軋む音を鳴らしている…不気味な印象を持つ謎の存在がいた…
そして…この二人はおそらく『ゲマトリア』だと思う…
「危機一髪だったな…」
「そうね…でも…どうやら邪魔をする気もないようだし今のうちにやるべきだと思うわ」と冷静に彼女は私を観ながらそう告げる。
「そうだな…私の芸術作品…私の解釈を持って生み出した新たなヒエロニムスをここで今試そうか…」とそう放った瞬間ピシリと何かにヒビが入る音がする。
ピシリピシリとだんだん大きくなり天井から顔のない赤い司祭服とフードを纏い、四本の腕を持っていて二本の腕は祈るようにペンダントを握り、残る二本は豪奢な金の杖を支えていて背には、神々しい装飾が広がり、その頭上は、小鳥遊さんや空崎さんもついているヘイローが静かに浮かんでいた。
「天使?」と私はその姿を見てそうつぶやいた…
あまりにも神々しいその姿は、まるで…魔女を裁く天使を連想させてしまった。
「始めよう…」とヒエロニムスと呼ばれた天使は動き出しお菓子の魔女に向かっていく。
お菓子の魔女は、噛みつこうと天使に向かうけどヒエロニムスの杖が地面を叩くと同時に鎖のようなものが、お菓子の魔女の動きを縛り上げ祈っていた手を解いてお菓子の魔女の顔に触れる。
お菓子の魔女から黒い何かを吸い取り始め段々とお菓子の魔女の動きが遅くなりそして…ヒエロニムスが呪文を唱えた。
『我々は望む、七つの嘆きを』
『我々は覚えているジェリコの古則を』
それは、小鳥遊さんが青い宝石で魔女を封じる時に使っていた呪文……黄金の糸が魔女に巻き付き始め全身を包み込むと、段々と球体になって行った…
「よくやった…撤退するぞ」とマネキンのような存在はヒエロニムスにそう告げてヒエロニムスと一緒に謎の黒い空間の中に入って消えてった…
「あなた達も帰りなさい…命や大切な物が惜しいなら魔法少女と言うものにならない方が身のためよ……」と空崎さんはそう告げて黒い空間に入っていく。
行きている……私…今…生きている?…ちゃんと…息をしている?心臓の音が、聞こえる…はっきりと…
魔女の結界が消えていくと同時に私は、鹿目さんと美樹さんが心配そうに声をかけてきた…その時私は「平気」と答え自分の家に帰っていった…あのときと同じ…死の恐怖がいま鮮明に思い出してしまう…もし、空崎さんが、いなかったら…私は今「死んで…」とその言葉を吐きそうになった時、私はトイレに駆け込み吐くものを吐き出す。
あぁ…私…魔法少女に…戻れないかも…
ごめんなさい…ごめんなさい…ダメな…私で…
「ピンポーン」とインターホンを鳴らす音がし私はそれを無視した…「ピンポーン」とまた鳴り私は無視した…
「ピッピッピッピッピッピンポーン」と連続でインターホンが、鳴らされるので私は仕方なくその扉を開けた。
「ごきげんよう…遅くに来訪すること申し訳ありません…」とそこにいたのは黒服だった……
「どうして…私の家を知っているのかしら……」
「それは、企業秘密ということで…」
「……何しに来たの……あぁ…もしかして、私があなたを拘束したことで怒ってたりするのかしら?」と私は、彼の邪魔をしたから報復しに来たと思い黒服に尋ねる。
「いいえ…私が来たのはあなたが、心配だったから来ました…すみませんが…中に入ってもよろしいですか?誰かに聞かれるのも不都合なので…」とそう言われ私は黒服を部屋に招き入れた……
「お茶は不要です…お邪魔させてもらっているので…あ、こちら菓子折りです…よかったら召し上がってください」とフルーツケーキを渡される。
そう言えば…私が鹿目さんにこの戦いが終わるまでに願いを決めれなかったら…とびっきりの大きいケーキをお願いして契約する話だったわね……
「私が…彼女をあんな危険な契約を…たったケーキですませようと」と私の心はどんどん罪悪感に襲われていく…駄目だ…なんで私…そんな事を言ったの?なんであんな馬鹿な事を言ったの……
「安心してくだい……あの後…まどかさんは、キュゥべぇとの契約はしておりません……」とその言葉を聞いて私は、ほっと安心した…
「マミさん…私がここに来たのはたった一つ…我々と契約して『魔法少女』をやめませんか?勿論…貴方が人を救いたいと思うのならそれ相応の装備などを与えます……魔法少女ではなくても人は救えるのですから…」と契約書を見せてくる。
| 『生徒化プロジェクト』
1、魔法少女の白紙
魔法少女契約を白紙化することにより、キュゥべえによって叶えられた願いは契約上存在しなかったものとなります。ただし、その願いによって得られていた結果については、可能な限り我々が補償・代替することを約束します。なお、死者の蘇生など実現不可能な願いについては対象外とします。
2、作戦上、全ての情報を開示しない場合があります。ただし、本契約書に記載された内容について虚偽はありません。
3、生徒化は、自身の身体を非常に頑丈にすることができます。身体能力も上がり、専用武器もご用意させていただきます。
4、命の危機を感じた場合は、自身の生存を最優先とすること。
5、可能な限り我々の指示に従うこと。ただし、第4項に該当する場合はこの限りではない。
6、■■■が起こらなくなる変わりに『色彩化(テラー化)』という現象が起きること
7、『色彩化(テラー化)』とは、絶望すると神秘による反転が起こり体に異変が起きます。ですが、■■とは違い貴方の意思が強く残り制御が可能です。
8、正当防衛などやむを得ない場合を除き、魔女を殺害しないこと。
9、可能な限り魔女の救済に努めること。
10、本計画の目的は、魔法少女と魔女の救済である。
11、我々は、貴方を可能な限り幸福へ導くことを約束します。
12、生徒化することにより身体の一部が変化する可能性があります。角や翼、獣耳が生えるなど
13、貴方が望む事をできる限りします。
14、生徒化した時のみ我々の秘密を知ることができます。
附則
本契約は、本計画の完遂または契約者が成年に達するまで解除することはできません。
ただし、この契約を白紙にしたい場合は責任者及び黒服に話すこと。
我々の判断で許可するかしないか判定します。
基本的には白紙にすることは可能だが、特別な処置や緊急の時などで戻せない可能性がある。
以下を持ってこの契約書をサインするかの判断を任せる。
本契約は、契約者の利益を最優先として運用されます。ただし、契約者本人または第三者へ重大な危険が及ぶと判断した場合は、この限りではありません。
|
その契約書をみて私は…書くか書かないか迷ってしまった…
「幸福は貴方の手で掴み取るべきです……こちらに入れば、仲間が出来ますよ…貴方を決して一人にならないことを約束できます……貴方が幸福を掴める可能性は一体どちらでしょうか?」
「最後に…この黒く塗りつぶされている隠されている言葉は何?」
「そちらは申し訳ありませんが非公開情報になります……貴方達魔法少女にとっては劇薬になりますから……」とその言葉を聞いて本能的に嫌な予感がした…
私は、長い時間…その契約書を見てどうするべきかずっと考えていた……魔法少女をやめると…もう…皆を魔女から救うことはできなくなる……でも…死ぬのは、嫌だ…仲間がやっとできたとしても…もし…あんな事が私じゃなく鹿目さんに……
させるわけにいかない…あんなに怖いことを契約させるわけには行かない…と私はペンを取り契約書にサインをした…
「契約成立です…巴マミさん…ようこそ…『ゲマトリア』へ…」と何か装置を取り出し私が契約した契約書に乗せて起動させる…すると私がサインした契約書が出てくる。
「コチラは、コピーとなります…お受け取りください…」と私はそのコピーした契約書を受け取り無くさないように分かりやすい所に入れる。
「さて…早速ですが…生徒化を貴方に施します……先程も言ったように身体に変化がありますが……構いませんね?」
「……えぇ…お願いします…」
「では…やりますよ…」とタブレット*1を取り出し黒服は何かを操作してそして…タブレットから虹色に光る封筒がデジタル的に取り出される。
黒服はそれに胸ポケットから取り出した謎のカードを当てて真っ黒にして白いヒビが入る
「こちらにサインを…」と封筒の下の四角い枠に私は自分の名前を書いた瞬間黒く濁り始めているソウルジェムが現れその封筒がソウルジェムの中に入り、ソウルジェムが私の胸の中に入った…
一瞬意識を失い目を覚ますと朝になっていた…黒服は居なくなっていて机のうえには名刺と手紙が置かれている。私を布団のところまで置いた後に帰ったみたい…
鏡を見ると私の頭に猫の様な耳と黄色くリボンの様なヘイローが生えていた…
「……猫耳…どうしよう…」と猫耳を触りながら私は手紙を読む
| これを読んでいるということは目覚めたと言うことでしょう…
そして、貴方には一日だけお時間を頂けると幸いです。
準備ができ次第御用させて頂いたものをお渡しと説明をさせて頂きます。
多分、貴方はまぁ、猫耳が生えてると予測しております…そして、それに困っていることも…
お電話お待ちしております。 |