します。
どうぞ。
最後に彼女の相手をしたのは、私だった。
「お前で最後だ。」
「分かっていますよ。”闇”も先程消えた様ですね。」
彼女は、追い詰められているのに何故か満たされている顔をしていた。
闇の力のマテリアルに有るまじき表情だった。
「”闇”のいや”夜天”の管理人格。」
「今は、リインフォースと言う名がある。」
私が、主から頂いた名を名乗ると彼女”高町なのは”のマテリアルは深々と頭を下げた。
「失礼。リインフォース。一つ良いですか?」
「なんだ?」
「貴方は今幸せですか?因みに私はとっても幸福な気分です。キャラを忘れて小躍りが出来ますよ。」
「私は・・・・・・幸せだ。主と騎士達と過ごす時間は何者には代え難い。私の宝だ。」
「そうですか。良かったです。」
「何だと?」
私がクビをひねると、”高町なのは”のマテリアルはクスクスと笑った。
「私は、”高町なのは”の”闇”であると同時に貴方の一部でもあるのですよ。少なくとも私の中の”貴方”は、幸せとは無縁でした。私は”過去”の”貴方”として、祝福致します。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
一体このマテリアルは何を言っているのだろうか。理解出来ない。だが、今はやることをやるだけだ。
「済まない。そろそろ終わりにさせてもらうぞ。」
「そうですね。私がいると、また罪の”有る”マテリアルが生まれますから。」
「自分がどう言う存在かを理解している様だな。」
「ええ。大体は理解出来ています。」
そう言うと、デバイスを構えてきた。
「大人しく闇には帰ってくれないか。」
「済みません。これが、私と言う存在なので。」
そう言うと何も言わずに突っ込んできた。本当に突っ込んできただけだった。そして一撃で勝負が着いた。
「どういうつもりだ?あれでは、無駄死にではないか。」
「そうですね。別に気にしないで下さい。こんなのただの”不慮の事故”ですから。」
彼女は、そう言って笑った。幸福そうに笑った。
「一つだけ良いですか?」
「何だ?」
「”生きて下さい”私達の分も”生きて”下さい。」
「・・・・・・・・・・。」
「どうしても無理だと思ったら、”あの人”を頼って下さい。きっと何とかしてくれますら・・・。」
「あの”人”?」
「・・・アハハ・・・。」
そう言うとマテリアルはゆっくりと粒子になり闇の中へ帰って行った。だが、私にはそれが、光の中に吸い込まれる様に見えた。
「・・・・・・。」
私は、何時までも彼女が消えて行った、空間を見つめていた。
時が経ち今私の腹部には大きな穴が開き赤い液体が漏れ出し肉は焦げていた。
「ゴブッ・・・。」
口の中が鉄の味に染まり、赤い液体が流れ出てくる。
力が入らない。
「苦しいか?そうだろうな。俺がそうしたんだから。」
私の体が突然浮き上がり壁に叩きつけられる。そしてそのまま手足を太い螺子で固定されてしまった。
「なんで・・・お前が・・・。」
死ぬほど痛い。だが、死ねない。苦しみの連鎖が続く。そんな私を先程の少年が恨めしそうに見てた。
一体どうやったのだ?私は常に主の為に辺りは警戒していたハズである。魔力の反応があれば直ぐに対応出来たはずなのだ。
しかし、少年からは魔力など感じられない。
「・・・一体・・・なん・・・。」
すると少年は、ニッコリとワラウ。
「俺は、”星光”の友達のしがない超能力者ですよ。」
そう言って、更に微笑んだ。