青い髪をなびかせ、彼女は飛ぶ。
「光翼斬!っと。」
「うわぁぁぁ!!」
取り敢えず襲ってきた、魔導師Aを仕留めてみる。
「よくも!ジョーを!」
すると、また魔導師出現。
「電刃衝!」
「ギャアア!!」
魔導師B撃墜。
「よくもゲーを!」
魔導師C出現。ああ、もう!
「面倒臭いよ!!!!」
一体何人倒せば終わるのさ!僕の叫びが、夜空に響き渡る。
”闇”から、うって出て早1時間余り。ずっとこんな感じなのだ。大きい魔力を感じて、そっちに向かったけど・・・・・・。
待っていたのは、大したことない魔導師軍団だった。
「そこまでだ!」
「止まれ!」
「待て!」
うわぁ~また出たよ・・・何なの?1人いたら30人はいるの?
「ねえ、もう止めない?キミ等じゃ僕には、勝てないよ?」
取り敢えず話し合いだ。まずは、それからって、”星光”も言ってたっけ?
「班長!アイツの言う通りスよ!諦めましょうよ!」
「ウス・・・自分も同感ッス。」
あり?なんか、様子がオカシイゾ?部下と思わしき2人が隊長にそう言っていた。しかし隊長は、ゆっくりと首を振った。
「・・・それは、出来ん。」
「何故ですか!このままじゃ俺等・・・殺されますって!」
「そうですよ!アイツなんかアホそうですよ?手加減なんてしてくれませんよ!」
「コラ!今”アホ”って言ったな!僕は”アホ”じゃないぞ!皆からは、『”雷刃”は、馬の様に速くて、鹿の様に強いですね』とか『”雷刃”が風邪をひく様子は想像出来んな。』って、言われる位凄いんだぞ!!」
エヘン!どうだ?凄いだろう!
「・・・隊長。アイツ・・・。」
「・・・泣けるッス。」
「言ってやるな。」
何故か、同情の視線を向けられている様な気がする。
「とにかくだ。ここで、奴を仕留めるぞ。正直に言うと、俺等の首が懸かってるからな。」
「どういう意味ッスか!それ!」
「まんまだ。”PT事件”や”闇の書”の時俺達は、なにか手柄をたてたか?」
「いいえ。」
「殆どあの子供達に持っていかれました。」
「あーそう言えば・・・。」
”フェイト・テスタロッサ”の記憶を探ると確かに殆どあの人外的な力をもつ男の子達が解決している。
「俺・・・聞いちまった。」
「「「何を?」」」
「リンディ艦長が、もうすぐアースラの乗組員の選別を開始する。その電話を・・・。」
「「「な、何だって!!!」」」
アースラの乗組員の選別だって!それって殆ど左遷じゃないか!皆いい人なのに!
「だから、俺等は、手柄をたてなければならない・・・・・・。俺は、病気の妻の為に・・・お前らだって、守りたいモノがあるだろう?」
「「「!!!」」」
その言葉に皆の目が開かれた。・・・そうだ。
「・・・お、俺は、生まれたばかりの子供の為に・・・。」
「俺は、・・・貧しい家族の為に・・・。」
「僕は・・・闇の為に・・・。」
「そうだ!俺等には、守りたい家族や生活があるんだ!ここで、手柄をたてなくていつたてる!」
「「「おお!!」」」
そうだ!僕等には守るべきモノが、あるんだ!
「行くぞ!あのマテリアルを殲滅せよ!」
「ハイッス!」
「任せてよ!」
「了解ッス!」
さあ!勝負だ!マテリアル!そう思い振り返るが、そこには誰もいなかった。・・・どういう事だ・・・?
その時、僕の相棒である”バルニフィカス”が反応した。
『えっと・・・マテリアルは、マスターですが・・・。』
「へ?」
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ そうだった!!!!!!!!!!
でも、妙だ・・・なんで、まだ、攻撃が来ないんだ?僕が、隊長達を見ると・・・・。
「そうだった・・・。」
「クッ・・・なんて運命なんだ。」
「だが、行くしか無い!」
どうやら、僕達の気持ちは一つだったらしい。
「「「ウオオオ!!」」」
3人の周りに術式が展開される。これは、大きいのが来る!
『マスター。アレは危険です!一旦距離を!』
”バルニフィカス”がそう警告して来るが、僕は逃げはしない。
「”力”か・・・。面白い僕の”力”とどちらが上か確かめてやる。」
僕は”力”のマテリアル。”雷刃の襲撃者”だ。”理”や”闇”とは違い戦いを求める。
「”バルニフィカス”セット・・・アレ行くよ・・・。」
『魔力が持ちませんが?』
「構わない。僕は、僕で行く!」
”バルニフィカス”は、ため息をつく様に光ると術式を展開させた。
「「「協力砲撃魔法!!!アラ3ーキャノン!!」」」
何だか、えらく悲しみが伝わってきそうな名前は無視して、確かに強力そうだ。”星光”のオリジナルである”高町なのは”の最大砲撃魔法並かも知れない。・・・隊長・・・皆・・・なら、僕だって行くよ!
「砕け散れ!雷刃滅殺極光斬!!!!!!!!!!」
これが、僕の最大魔法だ!
「「「うおおおおお!!!」」」
「リャアア!!!!」
凄まじい閃光が僕らを包み込んだ。
辺りが吹き飛び、隊長達が気絶している。
「か・・・勝った・・・勝ったよ!イヤッタ!!!流石僕!凄いぞ強いぞカッコイイ~!」
『ですが・・・もうそろそろ限界ですよ?』
「うん。分かってるよ。・・・”バルニフィカス”・・・ごめんね。僕のワガママで、寿命を縮めて。」
『お気になさらず。主に最後まで付き従うのが、デバイスとしての幸せですから。』
「アハハ!!そうかな?じゃあ良いか!」
『ええ、マスターは、消えるその時まで、そのままでいて下さい。』
「うん!」
僕が、そう言うと同時に目の前に2つの人影が現れた。
「時空管理執務官。クロノ・ハラオウンだ。君は・・・フェイトのマテリアルか・・・。」
「・・・・・・フェイトちゃん。」
行き成り強大な魔力を持つ魔導師登場!ヤバイかも♪しかも2人とも間違ってるし。
「違うよ?僕は、”雷刃の襲撃者”。”力”を司るマテリアルさ。」
僕は、”バルニフィカス”を構える。
「さあ、かかってきなよ?その人達のおかげで、弱ってるから今なら倒せるかもよ?」
『スタンバイ・・・マスター・・・。』
「うん!」
2人がディバイスをセットしたのを確認すると僕は、もう一度声高く宣言する。自分の存在を知らしめる為に。
「我が名は、”雷刃の襲撃者”。”力”を司るマテリアル!”フェイト・テスタロッサ”の闇より生まれしスーパー強い最強の戦士だ!」
うん。やっぱり僕って・・・凄いぞ強いぞカッコイイ~!
”闇”の核の内最も早く彼女は退場した。
彼女と戦った局員は、口を揃えて言った。
強かった。
アホだった。
残念な子だった。
意見は、様々だったが、こんな少数の感想もあった。
彼女は、誰よりも真っ直ぐだった。
と。