こんにちは。南一夜(仮)です。
ただいま、ワタシは、他人の家に不法侵入しております。
何故ならば。
「ほら、何ブツブツ言ってるのよ?静かにしなさいよね。」
この非常識キャラに無理矢理させられているからです。
「クソ。主要キャラ以外のモブを甘く見てたぜ。」
「何ですって?」
「いいや。」
己が不幸を呪いながら家の中を進んで行く。
「それにしても妙な家だな。絵ばっか貼ってあるぞ。」
「そうね。それも子供が描いた様な簡単な物ばかり。」
家の中は、そこかしこに画用紙に描かれた絵が貼ってあった。ここが、クラスメイトの家だと知らなければ軽くお化け屋敷にでも来た気分だ。そんな事を思いながら絵を見ていると。
「ん?」
「どうしたの?」
「あ、いや・・・。」
俺は、白い服の人間と黒い服の人間がぶつかっている絵を見つけた。そして、その隣には、子供?が4人の影に守られているような絵があった。
「なんなんだろうな。この絵って。」
「そうね。ちょっと気味が悪いわ。」
しばらく行くと俺は、足を止めた。何故ならば。
「・・・・・・そんな・・・馬鹿な。」
階段近くに貼ってあった、画用紙に描かれていたのは、黒い服を着た女の子と男の子だった。しかも男の子の服の模様は、あの時俺が着ていた物と同じだった。
「・・・”星光”・・・。」
そして、女の子の手には、あの杖があった。
「どうしたの?」
「・・・い・・・や・・・。」
なんなんだこれは!偶然なのか?それとも・・・。見てた?あの時の事件を。
俺の頭はパンクしそうになる。そして、涙も出てきそうだ。
”星光”・・・そう考えるだけで、死にそうになる。
「捜そう。」
「え?あ、ちょ・・・。」
俺は、日野さんを置いて、一階を見て回り、時田さんの部屋が無いことを確認すると直ぐに二階に上がった。
そして。
「何だコレ。」
「・・・何よ・・・何なのよ?」
二階の一番奥。その扉は、無数の画用紙によって見えないぐらいになっていた。
不気味だ。コレ。
「どうやら、ここが、鈴音ちゃんの部屋みたいね。」
辺りの部屋をチェックしたらしい日野さんが恐る恐る言ってきた。
「マジかよ。」
扉を見る限り相当病んでいる人の部屋みたいだぞ?少なくとも小4の女の子の部屋とは思えない感じだ。
だが、よく考えれば、ここにいる俺だって、自殺してたし今の時代は普通なのかもしれない。
「かなり個性的な部屋の事で。」
「これは、個性じゃなくて既に異常の領域よ。」
「日野さん。人の個性を否定しちゃ駄目だよ。」
「そう。じゃあ、一人で行ってらしゃい。」
「いいや、日野さんがどうぞ。」
流石にあそこに入るのは勇気が必要だ。俺には無い。
「か弱い女の子に行かせるつもり?」
「安心してくれ。この時期の子供は女の子の方が強いから。」
筋力的にも強いし精神的にも男の100倍は強い。
「さあ、か弱い男の子のために行ってくれ。」
「いいや、昔からいうでしょう?」
「レデイファースト?」
「女の子は守るべきモノだって!」
「そんなの知らねえな。」
「アンタね・・・。」
「学年最低ラインギリギリを舐めるなよ!」
「威張るとこ?」
そんな不毛な会話を繰り返していると。音も無く扉が開いた。
「「(ビク!!!)。」」
「・・・。」
時田さんが、そこから、じーっと、覗いていた。
「やあ、時田さんごきげんよう。」
「うん・・・。」
「鍵・・・空いてたよ?」
「うんん・・・。」
不味い。ばれてる。こうなれば・・・俺は息を吸い込み
「「全てはこのバカが悪いんだ(のよ)!」」
日野さんと被った。ちぃ・・・同じことを・・・。なんて、汚いんだ!
「・・・入って。」
時田さんはそう言うと再び部屋の中へと戻って行った。
「・・・。」
「・・・ハァ。」
俺は日野さんの眼力に負け先に部屋の中に入った。
「ようこそ。私の部屋に。」
時田さんはそう言うと紅茶の入ったコップを差出して来た。
「ありがとう。」
アレ・・・なんだ?この違和感・・・。
「・・・ねえ。なんで、この紅茶・・・温度が丁度いいの?」
同じく違和感を感じていた様な日野さんがそう言った。そうだ。確かに。
台所は、一階だし、なんで人数分の紅茶が・・・。
すると、時田さんは、じーっとこちらを見て来て言った。
「アナタが、南君?」
「あ、ああそうだけど?」
何なのだろうか?時田さんは、とっても言いにくそうに
「じゃあ、アナタが私を救ってくれる超能力者なのね!」
「ああ。って!ええ!」
こいつ今なんて?なんでこいつが俺の力を?
「初めまして。私は時田鈴音。只の未来が分かる未来人です。」
感想待ってます。