どうぞ!
場所は、聖祥小学校。俺は、マシンガンメイドさんやハンドガンの黒服さん。そして・・・
「ホホホ。逃がしは致しませんよ?」
「・・・化物め・・・」
執事服を着込んだ、老人を相手に鬼ごっこをしていた。前者2名ならばまだ良かった。問題は、老人である。
この老人、全てに置いて厄介なのだ。まるで時田さんと同じ能力を持っているのでは無いか?と思えるほど先回りしてくるのである。
「お嬢様を帰して頂きますよ?」
「だから・・・無理だって!さっきから言ってんだろが!」
「いいえ。この歳で駆け落ちなどこのジィの目が青白いうちは、許しませんよ!」
「駆け落ちじゃねえ!つうか、何だよ!青白いって」
「ホラ」
「本当だ!青白い!カラーコンタクトをしてるし」
この、ジジイこれをやるためにタネを仕込んどいたな。侮れん。
「執事流拳術5の型”残砂磁双”」
ジジイが投げた石に拳をぶつける。その瞬間、石は閃光に包まれ音速で飛んできた。
つうか、それ”超電磁砲”じゃね?・・・いや、石でやってるから、それより上かも・・・。しかも・・・。
「のわ!」
これは、何故か”幻想殺し”が通用せず、一回腕が爆散した。なので、避けるしかない。
「ホホホ。避けるのだけは、達者ですな」
「どうも。それなら、止めてもらえませんかね?お嬢様が死にますよ?」
この間も日野さんを抱えているので、下手に戦えば日野さんに被害が及ぶ。おかげで、さっきから日野さんのいる夢の世界に干渉出来ずにいるのだ。
「日野家の令嬢たるもの何時死んでも良い位の覚悟はございます。下手に生き、辱めを受ける位ならば死を選ぶ。それが、日野で御座います。まぁ、お嬢様だけですが」
「・・・・・・クソ」
コレじゃ、日野さんを盾に出来ねえか。”大嘘憑き”を使えば楽なんだが・・・どうやら、”却本作り”の発動中は、能力が低下するらしく
相当不意をつかなくては”無かった”事にならない。このジジイならば尚更だ。
「隙アリ。執事流拳術1の型”背後取り”!」
「クッ・・・!!!」
まるで、瞬間移動の様に俺の背後に出現するジジイ。まさに名の通り背後を取られた。不味い。
「さて、このまま、その首落とすのも軽いですが・・・如何したものか」
首筋に冷たい手刀の感触が伝わる。明確な死のイメージが頭を巡る。
こいつ、・・・マジで俺を殺す気だ。
「む?」
「・・・・・・」
俺は、精神力をフル活動させ”大嘘憑き”で自分の気配を”無かった事”にした。精神的にはかなりの負担がかかるが、この場合仕方が無いだろう。
「姿は見えるが気配が分からず。奇っ怪な技ですね」
「・・・・・・・・・・・・・」
こいつ、俺の姿が見えるのかよ。”星光”すら気が付かなかった程の技なのに・・・このジジイ本当に人間なのか?
まあいい。行くか。
「ハアアアアアア!」
「ム?」
一面を巡る電流の嵐を発生させジジイとの距離をとった。そして、手短な教室へと逃げ込む。
「ハアハア・・・ちくしょう・・・なんつう奴だよ。とにかく何とか早く終わらせて貰わねえと」
そんな、訳で教卓の下に潜り込み、”幻想殺し”で日野さんの頭に触れる。
奴の能力は、夢の中に相手を引きずり込み自分の有利なフィールドで戦う某殺人鬼的な力である。その間、対象の意識は、相手の精神世界に引き込まれており脱出は不可能なのである。ならば、どうするか?・・・簡単だ入れば良いのだ。
俺には、異能を打ち消す”幻想殺し”と、いかなる状況でも生きて行ける”ライフォジオ”がある。これらを利用し、更に日野さんに”却本作り”で道を繋げれば何とか入ることは可能になるのだ。
「よし!行くか」
そして、夢の世界へ・・・。
そこには、惨劇が広がっていた。
まあ、それはいい。それより不味い事になりつつあった。
「アカカカ・・・コロシテヤル・・・コロシテ・・・ヤル・・・”マッド・ブッチャー”アノ、オンナヲコロセ・・・」
「アハアh・・・ミnナ・・・しnジャエ・・・”ヨトゥン”ミンナゴロシテ・・・アハ」
殺人鬼・余世夢が言ったその言葉。そして、現れた”マッド・ブチャー”。
そして、昨日現れたのは”ダークネス・ハウンド”それは、夢の世界ではない現実に現れた。つまり・・・。
「ォォォォォォォ!!!!!!!!」
「!!!」
突然の咆哮が、俺の意識の一部が聞いた。そして、少し意識を戻すとそこには・・・。
「・・・テメェ・・・寄りにも寄って、こっちにエライもん召喚しやがったな」
白い布をまとった、禿げ頭の巨人がそこにいた。その身長十メートルは下らず、ビル4階程の高さがあった。
表情は仁王像の様に凶悪で、腕や足に付いている筋肉は底知れないパワーを感じさせる。
その昔、雪の女王が自らの血から創り出した、頑丈で怪力をもつ巨人の一族。
伝説の巨人”ヨトゥン”それが、俺の対戦相手となる。