とある市民の自己防衛   作:サクラ君

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少し時を遡ります。

どうぞ!


第20話 伝説の巨人”ヨトゥン”

場所は、聖祥小学校。俺は、マシンガンメイドさんやハンドガンの黒服さん。そして・・・

 

「ホホホ。逃がしは致しませんよ?」

 

「・・・化物め・・・」

 

執事服を着込んだ、老人を相手に鬼ごっこをしていた。前者2名ならばまだ良かった。問題は、老人である。

この老人、全てに置いて厄介なのだ。まるで時田さんと同じ能力を持っているのでは無いか?と思えるほど先回りしてくるのである。

 

「お嬢様を帰して頂きますよ?」

 

「だから・・・無理だって!さっきから言ってんだろが!」

 

「いいえ。この歳で駆け落ちなどこのジィの目が青白いうちは、許しませんよ!」

 

「駆け落ちじゃねえ!つうか、何だよ!青白いって」

 

「ホラ」

 

「本当だ!青白い!カラーコンタクトをしてるし」

 

この、ジジイこれをやるためにタネを仕込んどいたな。侮れん。

 

「執事流拳術5の型”残砂磁双”」

 

ジジイが投げた石に拳をぶつける。その瞬間、石は閃光に包まれ音速で飛んできた。

つうか、それ”超電磁砲”じゃね?・・・いや、石でやってるから、それより上かも・・・。しかも・・・。

 

「のわ!」

 

これは、何故か”幻想殺し”が通用せず、一回腕が爆散した。なので、避けるしかない。

 

「ホホホ。避けるのだけは、達者ですな」

 

「どうも。それなら、止めてもらえませんかね?お嬢様が死にますよ?」

 

この間も日野さんを抱えているので、下手に戦えば日野さんに被害が及ぶ。おかげで、さっきから日野さんのいる夢の世界に干渉出来ずにいるのだ。

 

「日野家の令嬢たるもの何時死んでも良い位の覚悟はございます。下手に生き、辱めを受ける位ならば死を選ぶ。それが、日野で御座います。まぁ、お嬢様だけですが」

 

「・・・・・・クソ」

 

コレじゃ、日野さんを盾に出来ねえか。”大嘘憑き”を使えば楽なんだが・・・どうやら、”却本作り”の発動中は、能力が低下するらしく

相当不意をつかなくては”無かった”事にならない。このジジイならば尚更だ。

 

「隙アリ。執事流拳術1の型”背後取り”!」

 

「クッ・・・!!!」

 

まるで、瞬間移動の様に俺の背後に出現するジジイ。まさに名の通り背後を取られた。不味い。

 

「さて、このまま、その首落とすのも軽いですが・・・如何したものか」

 

首筋に冷たい手刀の感触が伝わる。明確な死のイメージが頭を巡る。

こいつ、・・・マジで俺を殺す気だ。

 

「む?」

 

「・・・・・・」

 

俺は、精神力をフル活動させ”大嘘憑き”で自分の気配を”無かった事”にした。精神的にはかなりの負担がかかるが、この場合仕方が無いだろう。

 

「姿は見えるが気配が分からず。奇っ怪な技ですね」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

こいつ、俺の姿が見えるのかよ。”星光”すら気が付かなかった程の技なのに・・・このジジイ本当に人間なのか?

まあいい。行くか。

 

「ハアアアアアア!」

 

「ム?」

 

一面を巡る電流の嵐を発生させジジイとの距離をとった。そして、手短な教室へと逃げ込む。

 

「ハアハア・・・ちくしょう・・・なんつう奴だよ。とにかく何とか早く終わらせて貰わねえと」

 

そんな、訳で教卓の下に潜り込み、”幻想殺し”で日野さんの頭に触れる。

奴の能力は、夢の中に相手を引きずり込み自分の有利なフィールドで戦う某殺人鬼的な力である。その間、対象の意識は、相手の精神世界に引き込まれており脱出は不可能なのである。ならば、どうするか?・・・簡単だ入れば良いのだ。

俺には、異能を打ち消す”幻想殺し”と、いかなる状況でも生きて行ける”ライフォジオ”がある。これらを利用し、更に日野さんに”却本作り”で道を繋げれば何とか入ることは可能になるのだ。

 

「よし!行くか」

 

そして、夢の世界へ・・・。

 

 

 

 

そこには、惨劇が広がっていた。

まあ、それはいい。それより不味い事になりつつあった。

 

「アカカカ・・・コロシテヤル・・・コロシテ・・・ヤル・・・”マッド・ブッチャー”アノ、オンナヲコロセ・・・」

 

「アハアh・・・ミnナ・・・しnジャエ・・・”ヨトゥン”ミンナゴロシテ・・・アハ」

 

殺人鬼・余世夢が言ったその言葉。そして、現れた”マッド・ブチャー”。

そして、昨日現れたのは”ダークネス・ハウンド”それは、夢の世界ではない現実に現れた。つまり・・・。

 

「ォォォォォォォ!!!!!!!!」

 

「!!!」

 

突然の咆哮が、俺の意識の一部が聞いた。そして、少し意識を戻すとそこには・・・。

 

「・・・テメェ・・・寄りにも寄って、こっちにエライもん召喚しやがったな」

 

白い布をまとった、禿げ頭の巨人がそこにいた。その身長十メートルは下らず、ビル4階程の高さがあった。

表情は仁王像の様に凶悪で、腕や足に付いている筋肉は底知れないパワーを感じさせる。

その昔、雪の女王が自らの血から創り出した、頑丈で怪力をもつ巨人の一族。

伝説の巨人”ヨトゥン”それが、俺の対戦相手となる。

 

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