とある市民の自己防衛   作:サクラ君

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夢夜の殺人鬼編

  終了!!


第23話 完全終焉

あの事件から6日経った。翌週の月曜日、俺は久々に小学校へ来ていた。とある理由によりしばらく学校を休む事になっていたからだ。

もうこの際、一生来なくても良いか、と思ったが、日野さんに連れてこられたのだった。と言うより休んだのは、日野さんのせいだ。

 

「ZZZZZZ」

 

「ホラ、起きなさい」

 

「zzz・・・zzz・・・。」

 

「蹴られても、踏まれても起きないとはね・・・疲れているのね。・・・夢ちゃん」

 

「ハーイ(^o^)/」

 

「ギャアアアアアアア!!!!!!!!!!」

 

俺は、夢のから目覚めた。悪夢から目覚めた。

 

「あら、おはようもう朝よ!どうかしら?ご気分は?」

 

「最悪だよ!最低だ!」

 

分かるか?いい夢を見てたら、途端に悪夢になった。この気分が?

 

「アハハ~一夜オモシロ~」

 

「・・・」

 

そんな夢をプレゼントしてくれた張本人である余世は、大爆笑していた。

 

 

 

 

あの後、日野さんの意識が戻りそれと同時に瀕死の余世が現れた。とは言え出現場所は、かなり遠くだったが。

恐るべきは日野さんの捜索網であった。なんだろうね?個人衛星って。

まあ、そんな事は別として、止めを刺すか迷っていた時に思いも寄らなかった事を言われた。

 

『この子を助けてやって』

 

と、日野さんから頼まれたのだ。なんでも、余世はとんでもない人生を歩んできて、それ故に狂ってしまったそうなのだ。

 

『アンタにだって、分かるハズよね。その気持ちが・・・』

 

日野さんの目が何故か俺のことを同情的に見ていた。一体俺に何があったと思っているのだろうか?

まあ、断る理由もなかったので、色々な条件を付ける事で復活させた。

 

 

 

 

 1・記憶の消去。

 

    文字通り、記憶を書き変えたのである。とは言え、流石は転生者であるだけあり、完全消去は、不可能だった。

いくら”大嘘憑き”とは言え、色々工夫しなくては、ならなかったので、時間がかかってしまったのだ。

 

    因みにコレ。完全に洗脳である。

 

 

 2・能力の制限。

 

    初めは、消してしまおうと思っていたのだが、やっぱり不可能だった。原理は分からないが恐らく”禍負荷”と同じだからだと思う。生まれついての力は、完全には”無かった事”には出来なかった。

 

    だが、何とか以前の10分1位には出来た。誰か褒めてほしい。

 

 

 3・余世の面倒。

 

    日野さんの調べによると、彼女の両親は既に・・・・・・。

    なので、日野家に引き取ってもらう事になった。

    お幸せに。

 

 

 

 

等の理由により俺は、学校を1週間位休む事になってしまった訳である。皆勤賞が・・・まあ、良いか。

 

「・・・・・・」

 

「ナニ?一夜?」

 

今、余世は、俺の目の前にいる訳だ。偽りの記憶を持った、偽物の人生に俺はした・・・。果たしてこれで良かったのだろうか?

時々・・・と言うよりここ毎日悩んだ。今の余世は、言わば1年前の俺と同じだ。目覚めたら・・・別人・・・。

 

「ゴメンな」

 

「??」

 

俺は、余世の頭に手を置いて言った。俺は、これからこの罪を背負って生きていくのだろう。こんな俺を見て”アイツ”はどう思うのだろうか?・・・下手したら、焼き殺されるかもな・・・でもまあ、一応は。

 

 

 

 

 

 

                  完全決着だよな。

 




次は番外編です。夢の過去の話です

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