どうでもいい話
「クックックック・・・遂に完成した・・・」
薄暗い部屋の中その人物は呟いた。
「苦節8年と6ヶ月・・・遂に!遂に!完成した!」
周りには多くの薬品が転がっており、怪しげな煙と異臭を放っていたが、この人物は、一切気にしない。
「これで、僕の長年の夢が現実になるわけだ・・・。本当に長かった」
人物は、何かに思いを馳せる様に上を見上げた。そして気付く。
「・・・ヤべ。」
薬品が上げていた煙に火災装置が反応し天上から豪雨の如くスプリンクラーが作動した。
「冷たっ!・・・おっと!」
人物が声を上げた瞬間、この研究所のセキュリティが作動し侵入者を知らせるブザーが鳴り響いた。
「しまった!こりゃあ逃げなきゃ!」
人物は、慌ててドアに向かうが、そこには、何時からいたのか、武装したお兄さん方が沢山いた。まさに絶体絶命の大ピンチである。
「動くな!」
お兄さんの一人が手に持ったガトリングガンを構えながら言った。それに対し人物は、冷や汗を流していた。
「なんで、そんなもん持てるんだよ!人間か?本当に?」
お兄さん方が持っていたガトリングガンは、ゆうに30キロはっきり言って、武装ヘリに装着する物である。たまに映画などで、撃っているシーンもあるが、現実に出来る可能性は0だ。反動で脱球確定である。なので、人物の突っ込みは正しかったりする。
「掃射!」
「早っ!なんで!」
人物の言葉など、なんのその。数千発の弾が撃ち込まれる。
「止め!」
普通の人間なら、跡形もなく消し飛ばされるだろう。・・・しかし。
「危な・・・何すんのさ!」
人物は、無事だった。なぜかって?そりや・・・そう言う事だからさ。
「ふぅ。」
人物がそう言って、息を付いたのは、あれから15分後の事だった。その後ろには、赤黒い何かが山を作っていた。
「分れよ?お前らが悪いんだぜ」
実際は不法侵入した、アナタが悪いが、そんな事は気にせず、人物は、立ち上がった。そして時計を見る。
「・・・ヤバ!早く帰らねえと“ロリタマ”の時間に間にあわない!」
そして、赤黒い山をみる。
「・・・仕方ないか。オプションサービスだ。」
そして、自分の武器をクルクル回し呪文を唱える。
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」
瞬間、研究所内は、光に包まれた。
とある研究所にて侵入者があった。そこで戦闘が行われたが、死者数は、0だったそうだ。また、侵入者は、研究室にて、何かを作っていた形跡があったが、それが何なのかは、不明であった。
「さーてと、これをどこで試すか?」
人物は、薬品の入ったビンを見ながらカレンダーを見る。
「よし!決めた。ここでいいっか。」
カレンダーには、赤丸でとある文字が書き込まれていた。
「海鳴」と。