とある市民の自己防衛   作:サクラ君

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前章ボス
    VS
     今回のボス
          激突!


第31話 ”元”殺人鬼 VS 撲殺天使

「ねえ。南くん」

 

「ん?何」

 

「夢ちゃんって、超能力って、どの位使えるの?」

 

「んー…以前の1/4位かな。”墓地”の力を封殺した分、自分の有利な領域は作成出来ないからな」

 

「…大丈夫かな…一人で入らせちゃって…」

 

「まあ、…相手によるな。”ヨトゥン”を召喚出来なくした分、”ダークネスハウンド”今は、”ワンワン”だったか?そいつが、4匹は出て来るからな。並の相手には、大丈夫だろう。…少し急ぐか」

 

 

 

 

「”ワンワン”!後藤ちゃんを取り押さえて!」

 

「ゴチャンと呼んでくれ」

 

4匹の黒犬が後藤に襲いかかるが、後藤は、それをバッドて打ち落として行く。

だが、黒犬は、恐るべき俊敏さでバッドをかわし更に襲いかかる。

 

「ムー早く捕まってよ!手加減って、難しいんだよ!」

 

「く!幼女に本気が出せないなんて!」

 

どうやら、2人共今だ本気ではないらしい。異常な光景だった。普段見知っているハズの2人が、突然人外の様な戦いを繰り広げるしかも、魔力が使えない結界内でだ。

 

「な、何なんだよ…こいつらは…」

 

”元”男が、妹達を抱き寄せながら呟く。が、しかしその姿では、むしろ抱き付いているように見える。

 

「…分からない。…まさか、”一夜”の言っていた”超能力者”なのかもしれない」

 

「”超能力者”?ちょっと待て!”一夜”が言ってたって…南もあんなのが使えるのか!」

 

「ああ。自己紹介を覚えているか?一応あれは、皆正直に話していた」

 

「……何だよ!!その人外集団は!じゃあ、何か?”超能力者”や”未来人”、果ては”天使”ってか?それに加えて”プログラム騎士”と”管理人格”まともな奴が1人もいねえじゃねえか!」

 

「…いや、ナギサは、人間だ。頭が上がらないが…」

 

「テイマー!?」

 

…だが、言われて見れば、まともな人間が1人もいない部活の様な気がする。

 

「ねえ、お兄ちゃん。”超能力者”って、何?」

 

「…分らない。でも、少なくともマトモな連中じゃないだろうな」

 

いいえ、只の小学校の部活動です。そう心の中で呟いていると、どうやら何らかの動きがあった様だ。

 

「うむむ~やるね…後藤ちゃん」

 

最後の黒犬の頭が砕かれ、夢は後藤にそう言った。それに後藤は、笑顔で答える。

 

「ふ…ロリを愛する者に不可能など皆無!」

 

「よく分からないけどすごい!」

 

「アハハ!そうだろうそうだろう!」

 

「ねえ、ロリって何?」

 

「コウは、まだ知らなくて良いよ」

 

「あの変態野郎が…来るなら来い!」

 

「その頭叩き潰してやる!」

 

「…なぜ、ヴィータは、敵と馴染んでいるんだ?」

 

となんだか、場が混沌として来た。

 

「で、結局夢ちゃんは何なんだ?俺は、”天使”2つ名を付けるとすれば、”撲殺天使聖一くん”って、所か」

 

なんだ?”撲殺天使”って…。それに対し夢は笑顔で答える。

 

「えっとね…私は、”超能力者”かな?渚お姉ちゃんの”ぼでぃがーど”にして”元”殺人鬼だって。一夜によると”夢夜の殺人鬼”って、言ってたよ」

 

「…”元”殺人鬼だと…」

 

「どう言う事だよそれは」

 

突然の夢のカミングアウトに騒然とする私とヴィータ。しかし後藤は、軽く笑う。

 

「成る程な。道理で血の匂いがよくしていた訳だ…」

 

「匂うかな?私?」

 

「血塗れ幼女…だが、良し!」

 

「?…まあ、良いや。じゃあ、”悪夢”を見せてあげるね!」

 

「?」

 

その時、辺りに獣の唸り声が聞こえてきた。

 

「なんなんだ…アレは」

 

ヴィータの視線の先を見て見ると…そこには確かに悪夢があった。

 

「黒犬が…起き上がった…だと?」

 

頭や胴体を砕かれたハズの黒犬が、いつの間にか復活していた。そして、その目には後藤への憎しみが湧き出していた。

後藤は、それを見て苦笑いを浮かべる。

 

「えーと…何?その能力?」

 

「エへへ~”ワンワン”♪殺っちゃえ♪」

 

最早、どちらが悪役か分らない感じだ。

 

「うりゃ!」

 

「ガウ!」

 

同時に飛びかかった黒犬をバッドで、一気に殲滅するが、ここからが悪夢の様な状態になった。

 

「無駄だよ?」

 

黒犬は、まるで粘土の様になったかと思うと一気に再生していた。その時間1秒もかかっていない。”闇の書”の”再生プログラム”と良い勝負だ。

 

「行け行け行け~!!」

 

「クッ…厄介な能力だぜ。だが…弱点見ーつけた!”攻性有刺鉄線大葉刈之列”!」

 

先程、男を捕らえた有刺鉄線が現れ夢に襲いかかる。その数は空を覆い尽くす程の量だ。

 

「ふえ?」

 

空を見上げる夢は、ポカーンとしている。そして、その全ての有刺鉄線で、後藤は黒犬を捕らえていた。そして…

 

「夢ちゃんの弱点は、本体が無防備って所だ!」

 

「わ!バレちゃった!」

 

バッドを構え夢に向かい突撃する後藤。そして、焦った様に慌てる。

 

「覚悟!」

 

後藤のバッドが、夢の頭部を砕く為振り上げられる。…だが。

 

「なーんちゃって♪”放火魔”!」

 

夢の掌から灼熱の炎が噴き出した。

 

「のわ!」

 

炎が後藤の体を包み込む。

 

「オアチャ!!」

 

「アハハ~!」

 

ゴロゴロと地面を転がる後藤を笑う夢。

 

「…なあ、一体私達は、何と戦ってたんだっけ?」

 

ヴィータの言葉が心に響く。しかし私も状況に着いて行けないのだ。

 

「さて、もう終わりにしようか?」

 

「ああ、こっちも本気で行くか」

 

夢と後藤は、そう言うとお互いに距離をとった。

 

「行くよ!”呪われた双剣”!」

 

「受け立つ!”エスカリボルグ”!」

 

そして、2人は激突する。”元”殺人鬼 VS”天使” の対決征したのは。

 

「アリ?」

 

自分の腕が飛んでいくのを夢は、見ていた。そして倒れる。

 

 

 

 

”天使”だった。

 

 

 

 

「恐らく夢は、負けるな。アイツが”殺人鬼”のままだったら能力的にも負ける要素は無かったが…」

 

「生け捕り?」

 

「ああ。手を抜く恐れがある」

 

「それって…」

 

「不味いな。嫌な予感しかしねえ…」

 

「あ!渚ちゃん!」

 

「遅いわよ!早く行って!」

 

「了解!」




夢世の殺人鬼VS
      ロリコン天使
          勝ったのは天使でした。

さて次はようやくわれらが主人公?が登場です。後藤の計画を止められるのか?次回でまた会いましょう。
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