「マテリアル?」
「ハイ。ですから私は高町なのはとは別人と考えて頂いて結構です。」
場所は変わって近所の公園。テンパル俺になのは?が落ち着ける場所を示してくれた。
「それにしてもソックリだな。危うく心臓が止まるかと思ったぞ。」
「私は、闇の書のメモリーを元に生まれましたから、90%同じと考えて頂いて結構です。」
あり?さっきと言ってる事違くね。
なのは?は、袋から勝手に肉まんを取り出すと二つに割った。なんだろうか。
「つまり、私は、この具の様なものなんですよ。言うなれば、ストレートな感情をもつ高町なのはと言った所です。」
「???」
どう言う事なのだろうか?原作にこんなのあったっけ?って言うよりなんで当然の如く肉まんを食ってんの?
「まあ、こんなことをアナタに言っても分らないでしょうけどね。」
なのは?はそう言うと軽く笑った。
「まあね。」
俺は、肉まんの半分を取り返し言った。
「では、私はそろそろ行きますね。肉まんありがとうございました。」
「ああ。気をつけてな。もうあんな酔っ払いに絡まれるなよ。」
「ええ。最後にちょっとだけ嬉しかったです。人になれたみたいで。」
そう言い残すとなのは?は空へと飛び上がった。
「さよなら。」
何故か、その言葉は、寂しそうに聞こえた。
家に帰りハガキを制作する事1時間。時計の針はもうすぐ9時となろうとしていた。
「あ~寝み。」
俺は、大きく欠伸をすると、布団の中に潜り込んだ。風呂には入っていないが問題無いだろう。
俺は、ゆっくりと近づいてくる睡魔に身をまかせ目をつむる。
「・・・・・・。」
眠れなかった。どうにも先程のなのはモドキが気になるのだ。
「外でも散歩するか。」
そう誰にともなく呟くと、俺は家を出た。
別に気配を辿るとか、魔力を感じるとか出来る訳では無いのだが、適当にぶらついていると、奇妙な感じがした。
何と言うか、誤魔化されている様な・・・そんな感じだ。
「???」
俺は、自分の右手を突出した。すると、空間に穴が空いた。
これは・・・結界とか言う奴か。
「・・・何かあるな?」
取り合いず深入りする気は無いので、”大嘘憑き”で自分の気配を無かった事にする。
因みに、俺の”大嘘憑き”は元に戻せる使用になっている。
「おじゃましまーす。」
そう言って入り込む。
「アレ?何かが、当たったみたいだ。」
あたりを見ると、墜落していく人間が見えた。・・・墜落?
「バカな、ルンガは、ちゃんとよけたハズだぞ!」
「・・・偶然?なのですか。」
見ると、なのは?と変な服を着た男が対峙していた。その近くには、プスプスと煙を上げる男が倒れていた。
「・・・俺のせいか?」
そういえば”不慮の事故”って反射的に出てくるんだったな。気を付けねえと。
ルンガと言う男に手を合わせ、なのは?と男を見る。
「ち、闇の書の残りカスの分際で・・・とっととくたばりやがれ!」
「たとえ、残りカスであろうと、私は闇に帰ります。」
「そのまま、死んじまえよ!」
結果は、見なくても分かる。あの男の勝ちだ。そもそもから、あのなのはモドキは既にボロボロだ。
きっと、別れてすぐから戦ってたんだろう。
「―――ブレイカー!」
「遅せいよ!スフィアー!」
「あぅ!!」
なのはモドキは、光弾に叩き落とされ、地面に打ち付けられた。
「止めだ。――――!!!」
よく聞こえなかったが、恐らく最大技か。・・・どうする?このまま帰るか?
「原作には関わる気は無いしな。」
そう言うと、俺は、なのはモドキに背を向けた。