この世に必然等無い。あるのは全て偶然である。
「ぎゃあああ!!」
だから、今目の前で男が絶叫して地面に叩きつけられるのも、全て偶然なのだ。
「え?」
なのはモドキは、体を起こしながら、不思議そうにこちらを見ている。俺は、直ぐにそいつを抱えて近くに建物に入った。
その際、なのはモドキの気配を無かった事にした。
「どうも。良い夜だな。」
「え?・・・・どうして、アナタが?まさかさっきのは。」
「いいや、あんなのは、ただの”不幸な不慮の事故”ですよ。」
俺は、某超能力者風に言ってみた。因みに加負荷の方では無い。
「ちょっと、散歩をしててな。やばそうだったから、顔を見せただけだ。因みにもう帰る。」
いくら気配を消しているとは言え、何時までもここにいる勇気など無い。平和に来年を迎えたいのだ。
「ありがとうございました。では。」
「ちょい待ち。」
俺は、なのはモドキに手をかざす。
「はい。終わり。」
取り合いず怪我を無かったことにした。そして聞く。
「なんで、戦ってんの?」
「・・・アナタなら良いですね。闇のためです。」
「闇?」
なんか、中二病ポイ単語出た!
「私の始まりであり、親の様なモノなんですよ。ですから、私達は戦うんです。」
「戦えば、取り戻せるのか?」
「・・・・・・。」
なのはモドキは、黙って下を向いた。
「・・・それでも仲間は戦っています。」
「仲間?」
「闇から生まれた仲間達です。閃光や闇それに他のマテリアル達。もうほとんど消えてしまいましたが。」
「・・・・・・。」
よく分からないが、きっと、他のキャラモドキの事だろう。そうか、仲間はもういないのか。
「お世話になりました。」
なのはモドキはそう言うと、俺に何も言わせないように飛んで行ってしまった。
「・・・・・・・。」
なんで、ここまで彼女の事を考えたのだろうか?まだ、出会って1日も経ってなかったのに・・・。
「・・・”不慮の事故”か・・・。」
アハハ・・・本当に事故だったな。・・・本当に。
「帰るか。家に。」
原作や関係者には関わらない。それが俺のスタイルだ。たとえ・・・彼女が死んだとしても。
「眠いな。・・・。」
こうして、俺は気付なかった事故は終わった。
遥か遠くで、綺麗な光が輝いていた。