とある市民の自己防衛   作:サクラ君

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久しぶりです。やっとGWですね。

コレで少しは楽に執筆できそう。…投稿するのは遅いですが…

まあ気にせず頑張っていくのでよろしくお願いします!!


第63話 サイトウハザード

 

無人の街中を用心しながら一人で進んでいく。空は、灰色に曇り今にも雨が降りそうな天候だった。

 

「…」

そんな空の下俺はゆっくりと辺りを警戒しながら歩いていた。“奴”はどこから襲ってくるのか分からないからだ。

 

「ここには居ないのか?」

半ば安心し警戒を解いた…瞬間だった。

 

「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

突如として上空から“サイトウススム”の大群が降って来たのだ。

 

「なんだと!」

俺は、慌てて持っていた銃を構えるが、時はすでに遅かった。

 

「ノロッテヤルゾォ~ミナミ~!!!」

 

「ノロッテヤル!」

 

「ヨクモ…オオオ!!」

流石の俺もその大群と怨念の前には、手も足も出ずに大量の“サイトウススム”に飲み込まれたのだった。

 

 

 

「いじめじゃねえか!」

画面に表示される何故か日本語で“げーむおーばー”と表示された画面を見ながら俺は心からの叫び声を上げたのだった。

 

「南君?大声出しちゃ迷惑でしょう?」

 

「いやいやいや!なんだよ?このゲームは!」

場所は、海鳴市のデパートの中にあるゲームセンターである。

 

バニングスさんに軽い質問をしていたらいつの間にかヴィータに撲殺されており気が付くと日野さんが目の前にいたのだった。

この時ばかりは、ヤマダさんにいて欲しかった。

どうやらこのデートは、監視されており俺がバニングスさんに何かしようとしていた様に見えていたらしい。それを誤解と説明し何とか開放された訳である。

その後、バニングスさんがここのゲームセンターに面白いゲームがあると言っていたので、興味本位に立ち寄った所このゲーム。

 

“サイトウハザード”

 

という冗談のようなゲームがあった訳である。因みにシリーズらしく10とあった。

 

「バニングスさん!これは、斉藤に対して酷いんじゃないんですか?いくら、親友を狙う半ストーカー予備軍だからって…こんな…」

 

「?おかしな事を言うわね。ホラ見て」

バニングスさんは、“サイトウススム”が大量に発生している画面に表示された文字を指差した。俺はその文字を読み上げる。

 

「えーっと…このゲームはフィクションであり実在する人名・地名・集団・私立S小学校のS・S君(10歳)とは、一切関係ありません。…」

 

「ね?」

 

「確信犯じゃねえか!!!!」

しかも年齢が出ている時点で嫌がらせ及びプライバシーの流失が半端なく伝わるぞ?しかも“サイトウススム”のモデルは、どう考えても斉藤進だろうコレ?

 

「バニングスさん?どう考えてもコレはおかしいよね?斉藤の年齢と名前の重大なヒントが出てる時点で既にコレは斉藤に対する嫌がらせ以外の何者でもないよ?」

しかも、ジャンルがガンシューティングって所が悪質極まりない所である。

 

『ミナミ~ノロッテヤル~』

しかも今回は、俺の名前まで登場してるし最悪以外の何者でもない。声も見事に再現されており、斉藤進という少年を憎いと思う人には大人気だろうが、我がクラスの委員長(お飾り)は、今のところそこまでの殺意を受ける様な事はしていないはずだ…たぶん。

 

「南君…いくら最初のステージがクリアー出来ないからってゲーム批判は酷いと思うわよ?このゲームは全国にプレイヤーがいて、全国大会も開催される人気作品なのよ?いくら斉藤に似ているからって…」

 

「いや!だから、コレは斉藤なんだって!って!何でお店の人が俺を睨んでるの?悪いの俺?って!皆俺を睨んでるし!怖い、怖いよこの空間!」

全国のプレーヤーから銃器されている斉藤の気持ちを思うと遺憾の気持ちが止まらない。しかも、そのことを発言した者はプレイヤーに無言の圧力を受ける不条理さは結構泣きたくなるものがある。

 

「俺はまだ幸せだったのか…」

俺の今の現状は、結構ヒドイものと思っていたのだが、現実には俺以上の苦しみを味わっている人間がいたことに軽く安心したのは秘密である。

 

「貸して、私がお手本を見せてあげるわ!」

バニングスさんはそう言うと100円を投入しゲームを開始した。心なしか活き活きしている様に見える。

 

「さて、来たわね…斉藤!死ね死ね死ね死ね死ね!!!!」

心なしか本物の斉藤に向けての言葉の様に聞こえるのだが、きっと気のせいなのだろう。それにしてもこの冗談にしては悪質なゲームを作っている会社は裁判が怖くないのだろうか?

 

「また、日野さんの会社って落ちだろうけど…」

こっそりと販売元の表示してあるシールを探すと直ぐに見つかった。

 

「日野じゃ…無いだと…?」

軽く戦慄した。発売元は別の会社だった。一応の下調べの時に“バニングス”家の子会社は全て調べ上げていたので、日野が作ったものでない事も分かるのだ。しかしそう考えると…。

 

「世の中って怖い…」

本気でそう思わざる事しか出来なかった。

 

 

 

 






次回…遂に奴が帰ってくる!?

では次回で会いましょう。
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