いっぱいのチートとか抱えて魔神族になった。 作:RKtomousumono
「近頃の貴様はおふざけが過ぎる。四大天使に対して色仕掛けなど言語道断に決まっているだろう馬鹿者が」
「同僚にそういうのができるのは祝福したいところなんだけどね~?流石に全くお仕事できないレベルにされちゃうとこっちも困っちゃうのよ?」
「サリエルに対する最近の貴女の行動は目に余るものがあります。そういう関係になりたいと望むのであればまずは友人として―(以下マエルによる恋愛講座が続く)」
あれから数年。長命種になったせいだろうか、時間の感覚が長命種になってきた。
その数年の間、割り振られた『内政官』としての仕事(主に書類作業や事務作業、中間管理職みたいな仕事)をしっかりと全うしつつ、俺はサリエルで遊んでいた。それで各所から怒られてた。
転んだふりをして背中にこの何とも言えない大きさの胸を当てたり、わざと物を落として前かがみになって谷間(と言ってもそこまで大きくないから若干隙間が開いているが)を見せたり。
ラッキースケベられを演出してその度に真っ赤になるサリエルで楽しんでいた。
まぁこうして各方面から怒られたのだ。流石にそろそろ止めて――やるわけがない。だって楽しいんだもの。
だけど最近はサリエルから避けられてるみたいだし(それでも追いかけてラキスケられをしていたけど)、そろそろ離れてみようかな――ってね。
それからさらに何年か。
サリエルに対しては挨拶や業務連絡以外での関わりを本当に最低限にするようにしてみた。
廊下ですれ違ったときとかは、
『おはようございます。サリエル様。今日もいい天気ですね』
『あ、あぁ、おはようユーガ』
『それでは、
これはホントだ。十戒に関する情報共有を定期的に行っている。
正確に言えば現状の兵力での対十戒編成についての談議だが。
個人的には女神族の野良兵士、この場合は〈四大天使〉以外では正直塵芥同然だと思うが、数が多いと確かに邪魔にはなるからそっちの方で提案してみた。
『大勢に囲まれた時の対処って範囲技持ってないと厳しいんですよね~ほらゼルドリス(様)とか』
『ほう?奴は対多数の技を持っていないと?』
『え、えぇ。基本は剣術ですし、でも恐らく囲んでも突破されるので波状攻撃がよろしいかと』
『なるほど。剣術軸だと範囲攻撃が減ってしまうのは確かに弱点だな。私には関係のない話だが』
そうだね。アンタ別に女神族の力で範囲攻撃できるもんね。
別にゼルドリス様もできるけどな!
あと、兵士からのサリエル宛てやらサリエルの管轄の書面を渡すときとかだな。
『サリエル様。失礼いたします』
『どうしたんだいユーガ。言っておくけどピクニックの誘いなら』
『滅相もない。私ごときが〈四大天使〉様にそのようなお誘い・・・』
『っ・・・』
『こちら、サリエル様宛ての兵士たちからの定期報告書などを重要度順に纏めたものとなっております。お時間のある際にお読みください。それでは』
そうするようになって、始めの方は周りから『そんなにいきなり変わらなくてもいいのに』的な視線向けられてて、サリエルがなんとなーく悲しそうな顔してたんだけど。
しばらくたつと周りも慣れてきたらしく特にこれと言って変な視線は向けられなくなってきた。――一名を除いて。
「タルミエル様。少々お時間よろしいでしょうか?」
「あらユーガじゃないの。貴女の方から話しかけてくるだなんて珍しいわね」
「――ここ最近、と言ってもしばらく前からなのですが、サリエル様からの視線がどうにも気になっているのです」
何というか、サリエルからねっとりというかじっとりというか、やけに強い湿度のこもった視線をずっと感じている。
挨拶したり、業務連絡の時も目にハイライトがないというか、なんか目が怖い。
それに他にも困ったことがある。それは――
「あー貴女・・・それ、理由に心当たりはないの?」
「お恥ずかしながら、まったく、これと言って思いつく理由がないのです」
「少しは考える素振りを見せなさいよまったく・・・」
「やぁユーガ、それにタルミエル。こんな往来で何をしているんだい?」
こうして誰か(特に異性)と二人きりで会話(室内での談合を除く)しているとサリエルが突っかかってくる。
業務連絡は誰に対してもサクッと終わらせているからいいものの、おかげで同僚や後輩と仕事の合間に雑談することもかなわない。
それどころか最近避けられてるし怯えられてる気がする。
「はぁ~まったくあなた達本当に面倒くさいわね・・・」
「確かに、ユーガとの会話を中断させたから面倒くさく思われても仕方ないだろうけど、同僚とほぼ直下の部下が何か会話していたら気になってしまうのは自然なことだろう?」
「・・・サリエル、あんたそれ無自覚?」
「何のことだい?」
「はぁ~・・・」
えっと、俺はどうすればよろしいので?
サリエルはタルミエルに話しかけているけどチラチラこっち見てくるし。
タルミエルは俺とサリエルを交互に見てため息ついてるし。
「あなた達お互いに無自覚でそれなら逆にお似合いよ。せいぜいお幸せに~」
あ、飛んで行っちゃった・・・
あれからさらにさらに何年か。
特に対応は変えないで過ごしていたがもうここまでくると『これはいじめか?』ってくらい同僚や後輩、先輩からも避けられる。
そんでもってサリエルがしつこい。
こないだなんて起きたら枕元に顔面あったからね?
凄いビックリしてつい『何やってんのオマエ!?』って素が出ちゃったよ。誰にも見せてなかったのに。
そしたら『それがキミの素の姿かい?寝顔もそうだったけどとても愛しいね』ってさ。
とりあえず外に追い出して即支度して部屋を出て朝食に行った。
サリエルもまだ食べてなかったらしくて一緒に食べることになった。
誰かなんでこうなったのか説明してほしい。
そして今日は、〈四大天使〉総員に誘われての戦闘演習。
俺vsいっぱいの女神族の兵士。
What's?
「なーに硬くなっちゃってんのよ。貴女別に弱くない・・・闘級は低いけれど技術はあるんだから別に大丈夫でしょ?」
「それ、フォローになってませんよタルミエル様」
「貴女なら大丈夫。機動力はありますし」
「私、弱かったから不殺だったんじゃないですからね?わかってて言ってますよねマエル様」
「まぁ、なんだ?キツそうと思ったらいつでも降参すればいい。こちらもそう判断したら止める予定だ」
まさかのリュドシエルからの優しいフォロー。
たった数十年しか一緒に仕事してねぇのに優しくしてくるのかよこいつ・・・ウケる。
「・・・ッフフ」
「何を笑っているのだ!真剣にだな―」
「いえ、心配無用です。最初から本気で行きますから」
そう言って演習場に降り立つ。
さて、闘級3000弱しかない女型の非戦闘職だからと言って、余裕綽々そうだなぁ、女神の兵士たちよ。
マエルが連れて帰って来た『ユーガ』という女。
曰く、近年よく話題に上がる〈無越の魔神〉そのものであるらしいのだが、何の冗談かと思った。
だが奴の持ってきた十戒や上位魔神の情報、更には実戦に対しての造形の深さ。
眉唾物とするにはあまりにも条件が整い過ぎていた。
奴ほどの
だからこそ、マエルがこのユーガ対
自分らしくない心配をし、それに笑われて少しカチンときたがこの空気感は悪くない。
ここ最近、自分たちも兵士たちも張り詰め過ぎていた。
それは戦において最もよくないというのにもかかわらず、だ。
緊張状態というのは悪く無い事なのだが、定期的に緩めなければどこで崩れるかが分からない。
それに、常に緊張していると精神が擦り減ってなくなってしまうからな。
そんなことを考えていると、彼女が地に降り立ち、回戦の合図が成され、
──空気が変わった。
私だけでない。他に見物している〈四大天使〉含む全ての女神が、この異様な空気を察知していた。
「闘級が……7万6000!?嘘でしょ上がりすぎ……すごいなぁユーガ」
「なぁにしょげてんのよサリエル。らしくないわね」
「あれが〈無越の魔神〉の……?少し妙ですね。まだなにか隠しているような……」
と言っても今は超強化状態。
思考を極限まで加速させ、身体能力をそれに合わせて極限まで強化する。銀世界ってやつだ。
プラス身勝手。
踏み込んで手前の2人を吹き飛ばして壁に叩きつける。
そのまま奥の方の1人の頭を鷲掴みにして倒立。
「精鋭たる兵士にしては、遅いネ?」
一瞬遅れて攻撃の姿勢をとるが、その間に掴んでいたやつを適当に投げ、足払いで数人転ばせる。
飛んでくる光の矢とか槍、斬撃はオート回避オート迎撃。
頃合いを見て、止まってから煽る。
数も数えず駆けながら吹き飛ばし回る。
大体50人吹き飛ばして、懐から短刀を取り出して刃を握る。
サリエルがなんか叫んでいる気がするけど気にしない。
戦うため、こいつらを無力化するために巨人化する。そうしたら戻った後にどうなっているのだろうか?
試してみよう。
雷鳴と共に18m巨人体に変貌を遂げる。そういえば
つまるところこいつらはこの程度の巨体なら戦闘経験があるってことだ。
遠慮なく暴れ回ろうと思う。
右腕を地面をこするようにスイングすると面白いくらいに兵士が飛ぶ。
空を飛べるし即死じゃ無ければ回復手段もいっぱいある女神族だから、容赦が要らないね。
「すごいわね。こんなに大きな巨人に変身できるだなんて・・・マエルからの報告にあった魔力ね」
『これだけじゃないんですよお嬢さん』
エリザベス様だぁ~!
まだ
女神族としての俺は同性だから問題なし。
とりあえずの目標はメリ×エリのイチャイチャの享受といったところか・・・。
手抜きはしないけどね。
薙ぎ払うように腕を振るが、当然当たらない。
俺の知っている彼女のスペックは直接的な攻撃性能ではなく対魔神族に関しての圧倒的な性能。
回復能力も侮れない。おかげで吹き飛ばした連中がもう起き上がってこっちに来た。
脚の健を集中的に狙われ、まっこと非常に厄介である。
やられたふりをして膝をつき、できる限り蒸気を発して視界を乱しながらうなじから飛び出す。
一人だけ着いて来ていることを確認しながらできる限り高く空に飛びあがり、急停止。
「ダンスのお誘いに乗って下さり、ありがとうございますわ。エリザベス様」
「二人っきりで踊るには、広すぎるように思うけれど?」
「直ぐに気づいて皆さま上がって来ますわよ・・・始めようか!」
光の力を圧縮して一対の剣を作り出し、構えをとる。
合わせてエリザベス様の纏う光が濃くなるのを感じた。
さぁ、
勝てました。
流石に兵士150人プラスエリザベス様とかいう布陣はクソきつかったです。
主にゾンビ戦法がきつかったです。
巨人になる前と巨人中に吹き飛ばしたのも空中戦の途中には完全復活してたし。
そんで、ここ最近は
――なぜか、俺はサリエルの話ばかりさせられるが。
「それでそれで?」
「その時のサリエル様が一番真っ赤になってたのよ。・・・今思うと流石にやり過ぎだった気がするけど」
「部屋に訪ねてくるタイミングを見計らって湯浴みを終わらせて、熱を冷ますためにタオル一枚だけで身体を隠していたのね――あっ・・・」
背後に見知った魔力。
この反応は間違いなくメリオダス様。
てか近づいてくるのがエリザベス様に気づかれないように周囲に魔力を飽和させながら来るの待ってたまである。
「貴方、名前は?」
「――メリオダス。そっちは?」
「――私は、エリザベスよ。彼女は
「は?
好感度諸々
高い順に
極>激>好>良>可>普>無>嫌>悪
魔神族:ユーガ(♂)
メリオダス:良→好。毒キノコ食ってたの拾ったらすごく愉快な奴だった(感情の芽生え)。後ちゃんと強い。でも不殺を貫くなら不殺の戒禁もらってほしい。
チャンドラー:嫌→可。坊ちゃんが拾ってきた変な魔神→坊ちゃんが生き生きと修行に臨んでくれるからお前ももっと強くなれ。
ゼルドリス:良→好。毒キノコ食ってて引いたけどすごく強かった。剣術を比べられる奴が兄以外にできているので原作よりも剣の腕がある。不殺の戒禁はこいつが持つべきでは?
キューザック:嫌→良。ゼルドリス様とメリオダスが連れ帰ってきた不届き者→ゼルドリス様と競わせるとゼルドリス様がよりやる気を出すからもっと剣の腕を磨け。
ガラン:良。打撃無効化とは愉快な奴よ!酒の飲みっぷりも気に入った!
メラスキュラ:激。あくまでも有するのは支配欲。恋愛感情はない。将来設計までしてたんだぜコイツ。
グレイロード:普。十戒の中で唯一面識がない。
ゴウセル:良。教えれば教えるだけスポンジが水を吸い取るように魔術を覚えていくコイツすげぇ・・・
ゴウセル(人形):良。ユーガに対しては気のいいお兄ちゃんと思っている節がある。
デリエリ:良。魔力を使って全力で殴りまくっても絶対に壊れないサンドバッグと思っていたりした。連続最高記録は182コンボ。
モンスピート:良。デリエリの遊び相手になってくれてありがとう。
フラウドリン:良。仲のいい同僚。魔獣を狩った数を競った時は本当に楽しかった。
女神族:ユーガ(♀)
リュドシエル:嫌→良。十戒の弱点を包み隠さず(ホントは話してないこといっぱいある)話してくれたし、戦闘に関しての趣向も深い。将来的には軍師として扱いたい。
タルミエル:無→良。だが相方を弄んだ挙句すこし歪ませたことに関してはちょっと引いてる。
マエル:無→良。拾ってきた女神が最近好きな人と仲良さそうでちょっとソワソワしてる。
サリエル:無→好→極。ねぇユーガついこの間まであれだけ僕に構ってきたのにどうして最近は来ないの?それにほら色仕掛けとかさ今なら君とベットインしたってかまわないんだよてかなんで他のやつとは二人きりで会話するのにそんなに僕にはよそよそしいのねぇ僕のこと嫌いなの?
↳おめでとう!
サリエル は むっつりスケベ から ヤンデレ に 進化した !
エリザベス:良→好。〈無越の魔神〉時代から報告書で読む限り自分と考えを共有できる共犯者に選ぼうとしていた。実は女神族でしたと聞いて変身系の魔力なのかな?と思う。気軽に話せる同性のお友達が出来てとっても嬉しい。メリオダスに一目ぼれしてもらった。
メリオダス:好。エリザベスに一目惚れした。隣にいた女性の女神族の紹介をしてもらったら離反したらしい奴と同じ名前でとても驚き。
次回の前書きにユーガからのを載せておきます。