俺の妹がこんなに可愛いわけがない~IF~   作:死徒

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プロローグ

 

 

 

2010年

 

時代は平成になり、世の中は幕末や明治の混迷していた頃に比べると大分平和になった…

 

何故まるでその頃のことを知っているように話すのかだと?

 

阿呆(あほう)が…それは、俺が前世の記憶を持っているからだ

 

俺の生前の名は藤田五郎…いや、斎藤一といった方がお前らにはわかるだろう?

 

俺は明治から大正に変わった数年後胃潰瘍で死んだ

 

そして次に意識が戻った時には今の身体になっていたというわけだ

 

まあ、当然赤ん坊の状態で始まったわけだが…

 

その時のことはあまり思い出したくはない記憶だな…

 

そういった経緯があって俺はこの第二の人生というものを生きている

 

そういえばお前らにこの時代での俺の名を名乗っていなかったな…

 

俺の名は…五更一郎だ…

 

 

「イチ兄ー!、今日のごはん何ー!?」

 

「騒々しいぞ日向、夕食は野菜炒めだ」

 

喧しく飯の話題をしてくる二番目の妹を俺は軽くあしらう

 

こいつの名は五更日向、うちの妹の中では一番常識を持ってる奴だ…先程言ったように度を超えて喧しいのがたまに傷だがな

 

 

「えぇー! なんか最近野菜炒めばっかりじゃん!?」

 

「仕方がないだろう、 親父もお袋も給料日前でうちには今金が無いんだからな。 瑠璃と珠希はどうしたんだ?」

 

「たまちゃんはお昼寝中、ルリ姉は“私はこれから愚かにもこの千葉の堕天聖に歯向かう醜き愚者達を殲滅しに向かうわ”って言ってた…多分ゲーセンだね」

 

「全くあの阿呆が……日向、瑠璃はまたあの格好で行ったのか?」

 

「…うん、たまちゃんの教育に悪影響が出るからやめて欲しいんだけどね」

 

「だが俺達が言って聞くような奴ではないからな、まあ後何年かすればいかに自分が痛いことをしていたか気づくだろう」

 

「そうだねー、あっ! たまちゃん起きたんだ!」

 

日向が指を指すとその先には目を擦りながら一番下の妹がやって来た

 

名を五更珠希、最近瑠璃の影響を少しずつ受けている先行きがかなり不安な幼稚園児だ

 

「たっぷりお昼寝したですー」

 

「顔を洗ってきた方がいいぞ珠希」

 

「はいですー」

 

「あっ、たまちゃんあたしが手伝ったげるよ」

 

「日向お姉ちゃんありがとうです」

 

「そんじゃ行こっ!」

 

珠希の手を引いて日向は洗面所に向かっていった

 

すると

 

「ただいま帰ったわ」

 

一番上の妹で家事全般を行える家庭的な面を持ちながら趣味の方向性の不味さからその株を明らかに落としている残念な奴が帰ってきた

 

「ああ……相変わらず凄い服だな」

 

「そうでしょう、これを作るのは苦労したわ…闇の眷属たる私に相応しく、それでいてクイーンオブナイトメアの特徴を最大限に生かせるようにするのはかなり難しかった…でも私はやり遂げた、やはり私は愚者達とは圧倒的次元を超越する選ばれし者なのよ!」

 

不敵な笑みを浮かべそういい放つ一番上の妹…名を五更瑠璃、認めたくはないが俺の妹だ

 

「……………そうだな。 お前も帰ってきたことだしそろそろ飯の支度をするか。 瑠璃手伝ってくれ」

 

「何だかやたら間があったような気がするけどまあいいわ、作りましょ兄さん」

 

こうして俺達五更家の一日はいつも通り平和に過ぎていった

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