ゲヘナ生徒は不安よな。安保委員会、動きます 作:ポケモン博士
——僕はこの『混沌としていて自由』なゲヘナが嫌いだ
ゲヘナ生徒が何を、と思うかもしれないが
トリニティでも、コーヒー好きがいるように、それとこれとは別の話なはずだ
雷帝の失脚。民主主義と自由を勝ち取った革命
この出来事からゲヘナは狂い始めた
自由の行使を叫び続け、各地で暴動が巻き起こるようになったのだ
『混沌と自由』を掲げる新生徒会・・・古い言い方をすれば、新政府というのだろうか? ともかく、彼女らはゲヘナを、祖校を暴力渦巻く地獄にしたいらしい。
実際、雷帝失脚以降ずっと続いていた暴動・犯罪行為は新生徒会の実質的な許可を得てさらに勢いづいている。
安全保障委員会・・・から、変わったんだったな、風紀委員会は秩序維持に奔放しているそうだが無駄だろう。委員長は急な改革、多忙化についていけず体調を崩し自宅教養、安全保障委員会の実働部隊の半分は失脚以降の改革により切り捨てられた
つまるところ、不良共を・・・犯罪者共を鎮圧する武力が足りていない
僕は新生徒会、万魔殿を認めていない。認めたくない。ただそれだけ
だから、治安組織に与し悪を撃ち殺す
たとえ、相手が友人であろうとも
その覚悟が、僕にはある
——私は『混沌としていて自由』なゲヘナが好き
トリニティ生まれが紅茶を嗜み、ゲヘナ生まれがコーヒーを飲むように、これは当然のことでしょう?
雷帝の失脚。民主主義と自由を勝ち取った革命
この出来事からゲヘナは楔から解放され、世界に羽ばたいた
未だ雷帝の遺産に縋り付く旧生徒会員を追放し、自由を抑圧する安保委員会を解体した
新生徒会は実質的に追放されていた連邦生徒会にも復帰し、国際的な地位復活にも成功した。学内では混沌と自由に則り、生徒達が自由に暮らしている。雷帝時代では考えられなかったことよ
つまるところ、私達は成功し、黄金時代を手に入れた
私はこの、少し騒がしくて自由な生活を、祖校を守りたい。ただそれだけ
だから、風紀委員会に入り、やりすぎた生徒を捕まえる
たとえ、相手が友人であろうと私は風紀委員を遂行する
愛する新たな祖校を守るためならば
「君は神話を信じるかい?」
「一体何の話? さっさと帰って書類提出しなきゃ」
「まあ、話を聞いてくれよ。今日鎮圧したやつら、何やらヤベー宗教の信者だったらしくてな」
「何よそれ、そんな話聞いてないわよ」
「そりゃそうだ。僕だってさっき情報部から話を聞いた」
「ふ〜ん、それで?どんな宗教なわけ?」
「奴ら、神とかそう言うのを信じる系の宗教じゃなかったんだよ。国家、つまりNationを信じてあんな活動やってたわけだ」
「へえ、そんな古いものを信じて・・・やっぱり懐古主義者はこのゲヘナにもいるものなのねえ・・・」
「話を戻そう。君は神話を信じるかい?」
「まあ、信じてるわよ。それが何神話かは知らないけど、神はいるって信じてるわ。アンタはどうなのよ?」
「僕も信じてるさ、ただ問題はマイナーなせいで同じ同志を見つけづらいことだね」
「別に同じ信者を見つけなくても、自分一人で祈っとけばいいんじゃ?」
「そこは価値観の違いだろう。僕は同志達と共に行動するのが楽しいんだ」
「そう言うものかしらね」
「そう言うものさ」