なんか主人公みてぇなシチュエーション……おいどんには無理にごわす 作:キュアチヒツ
光が晴れたら青空でした。
HAHAw☆わたし死んだかも♪
「ウワァァァァァァァァァ!?!?!?!?」
ちょちょちょちょちょぉぉぉっ!?
こんなとこで死ぬとかお断りすぎるんですけどぉ!?
「ちょおいクマ!なんとかしろぉ!?」
どっからどう考えてもお前のせいだろこの状況!
「ポーチポチ〜(≧∇≦*)キャハハ キャハハ」
「笑っとる場合かぁ!?」
かくなる上は……パラシュートッ!
いくら鬼畜だろうが、さすがにパラシュートくらいは用意されて……
くるりと回した視界に映るのは、何も背負われていない寂しい背中のみでした。
「えっ、パラシュートもないのぉぉ!?」
こ、こいつマジでわたしのこと殺す気か!?
「ふ、ふざけんなッ!!なんでわたしがこんな目に合わなきゃなんねぇんだよマジでふざけんなよ!」
「(*>ω<*)キャッキャッ」
妖精クマ公をぶんぶん揺すれど何も解決はしない。
むしろどんどん眼下に街が近付いてきてるから悪化してるよねぇ〜
着の身のまま大天空、近付く街並み、即死不可避の高さ。
……うん!これ即ち詰みですね!マジクソッ!!
「あぁぁぁぁ…!なんとかしろなんとかなれどうにかかるかこれぇぇぇぇぇぇ…!?」
無情ッ!圧倒的無情ッ!
普通に考えたらわかることだけど、叫んだくらいで状況が好転するなんてこと起きるわきゃねぇんだよ!
そんな都合いいことが存在するなら前世で過労死なんてしてないもんなぁ!
「死にたくないっ!!死にたくないッ!?せっかく転生したのにこんなところでぇぇぇ…!!」
足掻けど藻掻けど状況が好転することはない。
なんか人影っぽいのが見えたくらいで――ゑっ、人影ぇ!?
「ちょっあぶない!?逃げてぇマジではよ逃げて死ぬからぁっ!?」
死にたくないけど見知らぬ通行人巻き込むのはもっと嫌なんです…!!
その一心で声を張り上げるものの、いよいよ輪郭がはっきりしてきたその人、もとい女の子は悲鳴をあげるばかりでちっとも逃げようとしない。
きっとパニックでただ叫ぶことしかできないんだろうねすっごくわかるよその気持ちッ!!*1
「でも今は逃げてねぇ!?命が惜しいならGO!BUCK!」
今更だけどわたしの声聞こえてる!?
あんまりにも反応しないもんだから、ちょっと音の反響がどうたらこうたらとか心配になってきたんだけど!!
「ニゲロォ!!マジで死ぬから逃げろォ!!」
喉から血が出るレベルで泣き叫んだんだけど、残念なことに、わたしの必死の抵抗が伝わることはなかった。
虚しくも女の子の頭上へと一直線……
「ポ〜チィ〜!」
って思ったらなんかクマ公の体積が急に増えだして――そこからは覚えてなかったりする。
無責任な話なんだけど、いよいよ死ぬって思ったら意識飛んじゃったんだよね……なんでか生きてるみたいだけど。
「よ、よかった……もう起きないものかと」
「随分な高さから落ちたらしいが、以外にピンピンしてるんだな」
「んぇ?さっきの子と……誰?」
わたしの顔を覗き込むようにして見ている二人。
探偵っぽい女の子の方はさっきも真下にいたからわかるんだけど、もう一人の男の子はちょっとわからない。
そもそもここは……?
「ここは、キュアット探偵事務所です!」
「きゅあっと…探偵事務所?」
なんだそのバカみたいな名前…?
失礼だけど、そんな名前の探偵事務所って大丈夫なの?
「もう畳むところだけどな」
「畳む?廃業するってこと?」
やっぱりこんな名前じゃダメだったってことかな……
「……なんか失礼な事考えてないか」
「い、いえ!?別に!」
以外に鋭い!
「そ、それより!ほら、こうして名探偵さんが目覚めたことですし、相談してみたらどうですか!?」
「どうですかって……さっきも言っただろ、僕はこの事務所を片付けに来たんだって」
「そ、そこをなんとか…!」
あ、あぁーなんか二人にしか通じなそうな話してるー
イマイチ状況もわかんないし、今置いてけぼりにされるのは困るんだけど……
「名探偵さんもなにか言ってくれませんか!?」
「なにかって言われても……」
そもそも名探偵がなにかもわかんないし……第一部屋にいた筈なのにこんなことなってて訳わかめ状態だし……
「だろうな。時空の妖精が力を失うほどだ、十中八九そんな話だろうと思った」
あ、また知らん単語が。
時空の妖精、かぁ……まぁなんとなく想像ついちゃったけど。
あれでしょ?人を過去とか未来に飛ばしてそこで大冒険させる舞台装置的なやつ。
流れ的にどう考えてもあのクマ公な気がしてならないけど。
「あの、本当に未来から来たんですか…?」
……あのさ、神妙な顔してるところ悪いんだけどね?そもそも時空の妖精だの未来だのも全然わかってないんだよ。
だから、ね?まずそこら辺の説明、お願いしてもいい???