スーパーロボット大戦 Re:Boot 作:戯龍
勇太の父、考古学の友永勇一郎とその妻、友永亜真美が久々に自宅に帰宅した。
「じゃーーん!はい勇太、いい子にしていたお土産だよーー」
彼が取り出したのは何処かの遺跡で手に入れたとかいう木彫りの木像だった。
「ちょっと父さん、それ盗掘品じゃないでしょうね!?」次女の友永くるみが顔を青くする。
「違うよ。正式に税関の手続きは取ってあるし、これは唯のお土産だってば」
「余計に怪しいわっ!!」突っ込みを入れるくるみであったがその夜は何事も無く更けていく。
しかし、翌日。「なにあのおっきな芋虫」家の庭の木々の葉を丸坊主にする古代昆虫が爆誕した。
観察した勇一郎によると、それは「パラメス」と呼ばれる巨大な古代蝶の幼虫らしい。
お土産として持ってきた木像の正体はその蝶の卵を民芸品ぽく外側を削ったものだったのだ。
いわんこっちゃないとブレイブポリスに連絡するものの、彼らも扱いに困ってしまう事になる。
「驚いたな。あのガワンみたいに相当硬い皮に包まれてるぞ」試しに銃撃を試みたがまるで効いてない。
銃撃されても平然とムシャムシャとそこらの木々を丸坊主にしつつ巨大化と成長を続ける芋虫。
勇太の提案により羽化まで待つ事になるものの、結果として大騒ぎになってしまうのだった。
羽ばたく度にばら撒かれる鱗粉は周囲の物質をみるみると浸食し、溶かしていく。
ブレイブポリス達も逃げ回るしかないが、不甲斐ない彼らに勇太がつい不満を口にする。
勇一郎がそんな彼を怒るがガワン以上にやっかいな相手では分が悪すぎるのもまた事実だった。
だが、程なく異変が「パラメス」の身体に起こる事になる。まるで対消滅するかの如く
空を舞う「パラメス」の身体が崩れていっているのだ。
「そうか。身体がこの現代の環境に合わないんだ」勇一郎が呟いた。
駆け付けた冴島総監らの前で消えていく命。
何とか事件も解決し、再び機上の人となる勇太の両親。
「今度はもっとマトモなお土産買ってくるからね」
懲りてないであろう父に頭を悩ませつつも、
複雑な想いで滅びたパラメスに想いを寄せる勇太であった。
新・光子力研究所。光子力研究所が老朽化した為、
より効率良く光子力を産み出す為に創り出された研究所である。
その研究所の所長の座に就いているのは弓さやかだった。
甲児を所長に推す声も無かった訳ではないが、親子二代で所長を引き継いでいる。
その研究所では先程から警報が鳴り響いていた。
「あしゅら男爵…。あんた、縦一文字に真っ二つになったんじゃ無かったの?」
所員達を逃がし、最期まで残っていた彼女の前にそのフードの古代怪人は現れた。
「フン。そんな過去も確かにあったが、今は違う。私は元の立ち位置に戻っただけだ」
「今の私はDr.ヘル様に忠誠を尽くすのみの存在よ。だがそんな事はどうでもいい」
女と男の非対称の目でギロリ。とさやかを見やるあしゅら男爵。
「小奇麗な城に籠るばかりの小娘め。マジンガーZは。兜甲児は何処へやった!」
今も尚研究所の隅々まで調べ回っているミケーネ兵達を尻目にあしゅらが凄む。
「聞いてるわよ。あんたのお仲間がボス達の所に現れた事位は。…でも見付からないんでしょ?」
呆れた様にさやかが言い返す。
「そもそもマジンガーZはもう耐用年数過ぎちゃったてるんだから、ここにある訳無いでしょが」
一時はロボット博物館に寄贈された事もあったが諸事情で突っ返されて来た事もあるにはあるけれど。
「それに甲児君だって立派な科学者になる事を目指してるんだから幾ら探したって今此処に居やしないわよ」
ブロッケン伯爵同様にポンコツに成り下がってしまったらしいあしゅら男爵にため息をつくさやかだった。
ブロッケン達は多分バグってるんでしょうが主たるDr.ヘルも劣化しちゃってるぽいので多分平常運転です。
ユ「ある意味気の毒じゃが、こればっかりはのぅ・・・」