スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

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何やらこそこそと何かをやってるヒト達が居るみたいです。


地底に蠢く者

 砂漠用バギーが、容赦なく照りつける太陽の下、アフリカの大地を激しく揺れながら駆けていく。

運転席で器用にハンドルを握るディンゴの横で、助手席のアンジェラは不満げに腕を組んでいた。

当初、アーハンでの移動を提案したアンジェラだったがディンゴに却下されたからだ。

 

「そうでなくても手強いハッカーみてぇだからな。今迄サイバー攻撃で乗っ取られなかっただけマシだぞ?」

そのアーハンは今、球体状の格納形態(ポッド・フォーム)のまま、彼の野営地にぽつんと残されている。

ほかのエージェントたちの機体が、任務脱落と同時にとっくの昔にディーヴァに回収されたのとは対照的だ。

 

「にしても、ディーヴァからの医療支援をしないとは思わなかったぜ。ワクチンは取り寄せなくていいのか?」

ディンゴの問いかけに、アンジェラはふいっと窓の外に視線を逸らした。

「問題ない…とは言えないけど、この際アンタが地上で用意してくれた薬で手を打ってあげるわ」

 

 アーハンがハッキングの標的になるなら、ディーヴァとの高速通信などとっくの昔に解析されているはずだ。

それに、これ以上弱みをディーヴァ側に握られるのも癪だ、というアンジェラなりの意地と計算もあった。

「へえ、少しは俺を信用してくれたようで何よりだな。で、本題だ」

 

 ディンゴはニヤリと笑うと、バギーの速度を落とすことなく、本題を切り出した。

「俺の掴んだ情報によると、フロンティア・セッターの奴は地下に潜ってるらしい」

奴は旧式のワークボットを仲介に使って交渉しているようだが、その買い出しリストには奇妙な偏りがあった。

 

「なんて言うかな…まるで人間っぽくねぇというか、娯楽品ばっか集めてるみたいなんだよな」

具体的には、古い時代の趣味や娯楽に関するデータ資料、あるいは電子機材のジャンクパーツばかり。

 

 アンジェラはバギーの心地よい揺れに身を任せながら、小さく息を吐いた。

「まるで砂漠に住む蟻か何かみたいね。地底に自分だけの王国でも造っているのかしら」

地平線の先を見つめながら、彼女はその正体不明の存在―フロンティア・セッターに思いを馳せるのだった。

 

 

 静岡県清水市。冴島総監の拘りによって選ばれたそのラボのハンガーに於いて、

その4体目の仲間、ビルドボーイは最終調整の段階に入っていた。

かつてのサッカーチームにあやかったというオレンジ色の機体の胸にはサッカーボールの意匠まである。

 

 「こんにちわ。警視庁から来ました友永勇太です」緊張した面持ちで担当者の一人に声を掛ける勇太。

「ようこそ、お待ちしておりました。勇太さん。既にお伝えした通り、今はてんやわんやの状況でして」

困った様に育成の臨時担当者だと言うラボの職員が言う。

 

「超AIの育成段階は正直進んでいません。今はまだ勇太さんとほぼ同年代かそれ以下の状態ですね」

ブレイブポリス達と友人感覚の勇太でさえ不安になりそうな状況だが、事態としてはかなり深刻だった。

「行方不明になった人達はまだ見つかってはいないんだよね?」

 

 「えぇ。外出記録すらありません。まるで何者かに攫われたかの様に施設内から消えてしまいました」

犯人も手慣れているのか監視カメラの死角を突く様な形で人攫いをしているらしかった。

ラボの所長も率先して周辺を探し回っているとの事で現在は手が離せない状態だとの事。

 

 「困ったなぁ。あずき姉ちゃんから差し入れのクッキーも貰って来たのに渡してる暇も無いみたいだ」

仕方ないとそのままラボ内の捜査に向かった事が後々功を奏する事になるとは思わなかった勇太だった。

ラボ内を隅々まで探る彼が何者かに攫われるまで後少し…




ある意味地底繋がりかも。片方はロボというか端末ですけどね。
ユ「ていうか拘り過ぎじゃろ冴島総監…」
ドリルが何処から生えたのかは謎ですけどね・・・
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