スーパーロボット大戦 Re:Boot 作:戯龍
突如として緊急警報の音が春風小内に響き渡る。
変形を開始した校舎の一部がザウラージェットへと組み変わっていく。
衛星軌道上の防衛システムを潜り抜けて飛来した小隕石が町へと迫りつつあったからだ。
何時もの様に発進、分離した恐竜メカ達だが、今まで決定的に違うのは
マッハプテラの操縦席は無人のままだったりする。
拳一がある理由で早退してしまったからだが相手は待ってくれそうにも無かった。
何故なら小隕石の正体はあの歯車王そのものだったからだ。
「くくくく。貴様らの顔も今日で見納めか。だがそんな事はもはやどうでもいいっ!!」
人間ならば悲壮感漂う台詞なのだろうが口調は普段通りなのはもはや仕様でしかない。
「早退してしまってすまないっ!今からそっちに合流する!!」
急用を早々に切り上げた来た拳一がマッハプテラに乗り込もうとするが、
その後を付けて来た小さな影が一緒に乗り込んで来た事に誰も気が付かなかった。
「さぁ、ゴウザウラーよ。私と共に地獄とやらに付き合って貰おうでは無いかっ!!」
歯車王のゼンマイが軋む。「見よ!これが私の集大成としての姿。その名も『キングギア』だっ」
巨大な歯車と化した歯車王を胴体として、両腕と両脚の3つの巨大なパーツが組み上がっていく。
「キングギア…?いつもの『巨大改造』じゃないのか?それになんだあれ。どっかで見た事ある様な…」
『気を付けて下さい拳一君!あの3つのパーツは今迄倒した巨大機械化獣のパーツで成り立ってます!』
教授が街中から吸い上げられる様々なジャンクパーツの正体に気が付いた。
「フヒヒヒ。その通りゲス。お前達に倒された巨大機械化獣の残骸を手に入れるのに苦労したゲス」
拳一が乗るマッハプテラの操縦席の後ろ側から不意に声が掛かる。
「なんだって!?うわっ!!お前いつの間に中にっ!!」
今まで被っていた帽子をかなぐり捨て、中身の機械を露わにしたギーグが
拳一を己の配線で雁字搦めにしようをじっと隙を伺っていたのだ。
「くくく。『バッドバースト』の時とは一味違うゲスよ?歯車王様の邪魔はさせないでゲス」
彼もまた歯車王の後が無い事を悟っていた。人間の側に優先権があるのであれば人間を操ればいい。
そう考えたギーグは拳一がマッハプテラに乗り込む際に一緒に忍び込んで来ていたのだ。
「合体出来ぬゴウザウラーなど赤子の手を捻る位楽勝なのでゲス。今迄の恨み思い知るでゲス」
マッハプテラの操縦を無理やり上書きする事で乗っ取ろうするギーグの執念がザウラーズに襲い掛かる。
街の中を走り回るだけの無人バイクを見物しようと野次馬が現れる様になってしまった。
規制線を張ったとしてもその頭上を飛び越えて縦横無人に走り回るバイク達に
通報によって出動したブレイブポリス達も翻弄される一方だった。
「ダイ・ガードに出動して貰ってフィンガーネットアームで捕獲して貰った方がいいんじゃ?」
との話もあったが、肝心のダイ・ガードはメインパイロットが重篤の為、出動出来ず。
実質的に彼らを潰そうとした防衛軍への批判は高く、コクボウガーも正式操縦者の選定途中だった。
GGG基地内。「博士、この巨大な文房具の様なモノは一体…?」
戸惑う炎竜と氷竜に渡されたのは麗雄博士が創り出した新ツールだった。
「安心せい。あの機械化帝国に倣った訳では無いが、それはれっきとしたお主ら用の装備じゃよ」
その名も「ペンシル・ランチャー」。見た目的には安いボールぺン状の砲身を持つ、万能ツールである。
「AとBの特殊硬化剤を同時に混ぜ合わせると強力な接着剤となる。「ベークライト」よりかは硬化力は落ちるがの」
GGGとて現在は非公式の組織だ。そこに開発現場の苦労が滲んでいた。
キングギアのパーツの描写がやや別アニメの某ロボットを参考にした物になってしまってますが、参戦はしません。てかこれでネタ元判るのかなぁ・・・
ユ「参戦せんネタまでそうそう盛り込まんでえぇわーっ(ハリセン突っ込み)」