スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

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ザウラーズ不在の中、春風小が襲われたみたいです


巻き込まれる者、巻き込む者

 北斗と銀河とエリスは変形した校舎の一画に取り残されていた。

避難訓練が実地される事は知ってはいたものの、

まさか抜き打ちに近い状態で開始されるとは思わなかったのである。

 

 実際には歯車王が隕石状となって春風小近郊に飛来したからだが、

無用な混乱を避ける為に校内放送が控えられた結果でもある。

「なぁ、これって本当に避難訓練だと思う?」

 

 「多分、違うと思う。何か緊急事態が起ったんだ」

北斗としても避難訓練が抜き打ちで行われるとは思えない。

「コマンダーの方にも連絡は無いって事は相手はガルファじゃないとは思うけど」

 

 チラリとエリスの方を窺うと、周囲をしきりに観察している様だった。

「…ねぇ。こんな息苦しい所、早く出たいと思わない?」

あっけらかんとした表情で彼らの方に振り向くが状況判ってないのではないか。

 

 「早く出たい…って。避難訓練じゃないみたいだし、外に出るの危険だよ」

「そうだぞ。もし仮に避難訓練だからって言ったって下手に動かない方がいいって」

二人が至極まっとうな事を忠告するが、その時2人のコマンダーがマナーモードで震え出した。

 

 「…!まぁ、そりゃ確かに早く出たいとは思うけど、大体どうやって出るのさ」

と北斗がエリスに聞くと、彼女はおもむろに廊下の視聴覚室の看板を指さした。

「そりゃ勿論、あの教室のパソコンを使わせて貰うのよ」

 

 かくして視聴覚室の先生用のパソコンから学校のシステムに侵入した

エリスは閉じ込められてた箇所の出入り口のシャッターを解除。

ブラインド・タッチで手早くパソコンを操る彼女の姿に二人はどん引きする。

 

 「ザウラーシステムだか何だか知らないけど、子供向けで簡単だったわ」

何はともあれ、活路は開けたものの、問題はもう一つだけ残っていた。

「ごめん、エリス、俺達ちょっと緊張し過ぎてトイレに行きたいんだ。」

 

 慌てふためき視聴覚室から逃げ出る様に飛び出した二人は物陰で電童を召喚。

春風小に迫りくる機獣達に立ち塞がる。

「こいつら、春風小を狙って来やがったぞ!だから警報が作動したんだ!!」

 

 「そうみたいだね。という事はデータ・ウェポンがこの学校付近に居る可能性があるんだ」

変形完了した校舎は砦としては堅固なのだろうが相手が悪すぎる。

やがて凰牙も先行した機獣達を追う様に現れ、一気に緊張が高まるのだった。

 

 

 アンジュに対する嫌がらせはまるで小学生並みのいじめじみた物から始まった。

元を正せばアンジュが悪いのだが、突出したその戦い方は軍隊としての連携を無視した物であり、

彼女のパニックに巻き込まれた第一中隊がその煽りを喰らってほぼ壊滅状態に陥ってしまったのだ。

 

 無論、そうなったのは理由がある。真面目なサリアは必死になって

サポートに回ってはいたものの、そう企んだのはアンジュを気に喰わないヒルダ達である。

よもや自分達のせいで大惨事になりかけたにも関わらず、彼女らはまだめげて居なかったのだ。

 

 「あいつが悪いのよ」危うく第一中隊の隊長、ゾーラを殺し掛けた原因が自分だと言うのに

ヒルダは怒りまくっていた。今迄の様な稼ぎが出来ず、身辺の物を売りに出したゾーラの私物を

買い集めて保管する位には拘りを見せる彼女ではあるがほぼ逆恨みに近い。

 

 アンジュに歩み寄りを見せていたココやミランダ達は元々パラメイル乗りとしては新人で、

アンジュと組まされたのもそれが理由であるが、彼女らもまた地上任務に配属転換される位には

重症だった。イチナナ式部隊という盾が居なければアンジュも危うかったかも知れない。

 

 制服を切り刻んだり、アンジュへのココの差し入れのプリンを台無しにしたりと

段々エスカレートする彼女らの嫌がらせはとうとうヴィルギスにまで及ぶ事に。




 本来なら死んでしまう人達が助かるのもスパロボならではですよね。回復したゾーラさん達には後々別な任務が与えられる可能性も。
ユ「生存率が高くなるっつうのは良いが、助からぬ命もあるのよなぁ・・・」
まぁ、最初から書かない。という手もありますけどね・・・
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