スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

122 / 122
怪盗と諜報員とじゃ違いはあるだろうけど


イリュージョン

巷では、蘇った大怪盗ライアーの話で持ち切りだ。

かつてその華麗なるトリックと花火の〆で数々の犯行を行い、逃げ切った筈の彼が

約20年の沈黙を破り活動を開始したのだ。

 

 犯行予告に「鋼鉄巨兵マルス」なる機動兵器を使う事から

ブレイブポリスにも出動命令が出るが、それに待ったを掛けた人物が居た。

捜査一課の三浦刑事だ。定年間近だという彼は宿敵とも言えるライアーの逮捕に拘る。

 

 「あれは俺の相手だ。ヒヨッコなお子様は引っ込んでろ!」

予告現場でライアーと邂逅した彼は親し気に挨拶さえし出す始末。

隠密回路で潜んでいたシャドウ丸がライアーの指紋採取と網膜の撮影に成功する。

 

 早速過去のデータと突き合わせるが、判定結果は別人。

だが三浦は頑なにあれは本人だと言い張るのだった。

勇太は過去の事件簿をひっくり返しもう一度事件を洗い直す事に。

 

 三浦もそんな勇太の姿勢を見て彼を立派な刑事だと認めて洗い出し作業に加わる。

結果判ったのは今回のライアーの出現地点が過去の事件の場所をなぞっているという事だった。

「これは間違いなく俺に対する挑戦状だな。なら、最期は確実に此処に現れる」

 

 三浦が睨んだ通り、かつての犯行現場に現れたライアーは三浦に対して別れと引退宣言をする。

これまで出没するだけで特に何もしてこなかったのは彼を誘いだす為の前フリに過ぎなかったのだ。

かつての様に花火を上げ、皆がそれに気を取られてる隙にその場から逃走するライアー。

 

 トリックの実態は地下鉄の経路を使って地下を移動するという物だったが

スーパービルドタイガーに追い詰められ、ホログラムとジャミングで尚逃走しようとするライアー。

三浦のサポートで鉄球状のサッカーボールを撃ちだすビルドクラッシャーでマルスを打ち倒す。

 

 かくして捕まったライアーだったが、その正体は別人の広域指名手配犯4126だった。

ライアーは自分の父だと語る今回の犯人。もうすぐ退官する三浦への餞として、

自分が捕まる事を承知の上で彼の遺言を伝える為に犯行を実行したのだと言う。

 

 三浦は、ライアーの様なある意味行儀がいい犯罪者はもういないのだ。と過去を懐かしむ。

彼が退官するその日、ブレイブポリスと勇太達が敬礼して見送る中、彼は家路へと就くのだった。

 

 

 新・光子力研究所内で対峙するさやかとあしゅら男爵。

あしゅら男爵の魔の手がさやかに迫ろうとしたその時、邪魔をする漢の影があった。

「何者だ!貴様、只者ではないな!」自慢の杖を取り落とし手首を押さえるあしゅら男爵。 

 

 相対するは我らが兜甲児。ではなく、リュウセイの機体から降り一人先行したギリアムの姿だった。

「フッ。もう少しレディに対して優しくしたらどうかね?あしゅら男爵とやら」

周りに居る筈のミケーネ兵達の喧騒が聞こえてこなくなっていた事に今更気が付くあしゅら男爵。

 

 「何だと?…まさか、貴様一人でこれをやったというのか!?」

「いいや。私は単なる露払いさ。本命ならほら、もう此処に居る」

一歩前に踏み出そうとしたあしゅら男爵の足元に一条のビームが突き刺さった。

 

 「またせて御免。さやかさん。お望みの兜甲児が自らやって来てやったぜ!あしゅら男爵!!」

玩具の様な意匠の対ミケーネ兵用ビームガンを引っ提げて、

パイロットスーツ姿の甲児がさやか達の背後の出入り口からゆっくりと入って来た。

 

 「すまねぇな。本来なら俺一人でもこいつらを突破しなければいけないのにあんたに手伝って貰って」

さやかを庇いつつギリアムに礼を言う甲児。「構わないさ。私が君のお役に立てるのなら何よりだ」

二人に増えた歴戦の勇者達の鋭い眼光に怯むあしゅら男爵。

 

 立場が逆転し這う這うの体で逃げ出すしかないあしゅら男爵だった。




 ギリアムだからこそ出来るだろう甲児のサポート役でした。リュウセイらはぼすらーめんの方に向かってます。
ユ「何か儂の機体に似たナマモノっぽい機械獣が居るみたいなんじゃが・・・」
うんまぁ頑張って
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定