スーパーロボット大戦 Re:Boot 作:戯龍
EI-10とガオガイガーの戦いは苦戦の連続であった。
EI-08の時の反省を生かしたのか、合体後も分離と分散を繰り返す
ゾンダーロボの戦い方に翻弄されまくる。
打撃系の攻撃の大半を分離によって無効化されるだけでなく、
ガオガイガーの機体の表面を縦横無人に走り回るバイクの群体に対し、
ペンシル・ランチャーを撃ち込む訳にもいかず、炎竜と氷竜も困り果ててしまう。
もしこれが問答無用の無人殺人兵器だったのなら、
ギャレオンの口の中が大渋滞になりそうなものだったが
幸か不幸かゾンダーバイク達は口内から漏れる光に近寄りもしなかった。
『駄目です。私の造ったZセンサーでは何度計測しても違いが判りません』
特殊空間の淵に駆け付けた猿頭寺オペレーターががっくりと肩を落とした。
せめてコアのバイクだけでも見つけ出せれば何とかなるのだが。
「仕方ねぇよ。相手がああ合体分離する仕様だなんてこっちも想定外だぜ」
火麻参謀も基地でぼやくが堅固さと引き換えになのか、相手はまるで粘土細工の様な構造をしていた。
それこそパイ生地の如く千切っても、ぶった斬ったとしても元通りになってしまう。
「凱兄ちゃん!コアの特定は僕に任せて!」
華ちゃんがバイク騒ぎに従姉の初野あやめと共に見物に引っ張り出された結果、
変形したボルフォッグの影に怯えて気絶した二人を彼に託した護が参戦する。
浄解モードならではの飛翔力で特殊空間内に突入して来れるのだ。
かくして護の探知能力でコアを確定され、そのバイクを掴んだ瞬間に浄解のタイミングを
合わせるという連携プレーの結果、何とかEI-10との戦闘を終える事に成功する。
「あーっ!?あいつ俺達と何回かすれ違ってたピザのバイクの配達人じゃねぇかっ!?」
火麻参謀がモニター越しに浄解の終わったその女性の姿に思わず指を突き付ける。
「…成る程。ピザを届ける為のバイクの荷台の中身がコアの隠し場所じゃったんじゃな」
敵の戦略の複雑さに感心しきりの麗雄博士なのであった。
浅間山近郊。移動し続ける『タワー』であったが、今日ばかりはそうも言っていられない。
「来たか。ようやくやっこさんのお出ましだぜ」メインモニター内のまだ見えぬその機体を見据える隼人。
「…もう判るのですか?私にはまだ黒い点にも見えないのですが」
隼人の秘書兼彼のかつての婚約者でもあるヤマザキが不思議そうに言う。
「あぁ。長年ゲッターのパイロットをやってるとな。自然に判る様になるもんなんだぜ?」
戦いに巻き込みたくないと彼女との縁を一度諦めた隼人だったが彼女はそうは思っていないらしい。
今は説得も諦め彼女を秘書として雇う事で彼女の身の安全を図っている。
アメリカ、ロシア、中国、カナダ等から集まったゲッター軍団はそれこそ荒くれ集団でもあるからだ。
最も彼らはそれでも傭兵としての立場を弁えてはいるのでむしろ安全な方だろう。
「ひっひっひ。隼人も隅に置けないねぇ?こんな美人が傍に居るのにつれないんだから」
茶化す様に指令室に入って来たのは彼が最も危惧する敷島博士である。
自らの知的欲求のためならば何でもやり兼ねない彼はマッドサイエンティストの類いなのは間違いない。
ギロリ。と睨まれた敷島博士だったが彼がわざわざラボから指令室に来たのは理由があった。
「おっとそうじゃった。隼人殿が武蔵殿に頼まれた例の『荷物』の事なんじゃがな。案の定襲われた様じゃぞ?」
と厳しい目付きで隼人を睨む。
「何だと?武蔵は無事か?車弁慶とかいう奴の弟子と一緒の筈なんだが」
「無事な訳無かろうが。なんせ、運んでおった『荷物』の中身が曲者じゃったようじゃからな」
責める様な博士の目付きにお前が原因だろうと言い返せない隼人だった。
ちらっと描写を入れてますが、ギャレオンの口は開けっ放しです。wikiも編集合戦で記述が消えたり現れたりと忙しいみたいですが、そこは原作基準のまま進めます。
ユ「不具合で開いてしまっとるんじゃったけか?まぁ開いてる方の姿の方が皆は見慣れとるじゃろうしなぁ・・・」