スーパーロボット大戦 Re:Boot 作:戯龍
世間が少しづつきな臭くなっていく。その煽りを喰らったかの様に
市民の異常行動が目立つ様になっていた。
ごく平凡な市民が突然暴れ出すというその現象にGGG諜報班も動き出す。
「それではこれは『アルジャーノン』との関連は無いと言うのだね?」
深刻な顔をした顔の大河長官がGGG基地内で向き合うのは、
アルジャーノン調査研究機関、「モーディワープ」の都古麻御代表だ。
「えぇ。彼らに共通するのは極めて高い『ストレス』に晒されていると言う事実だけね」
地球の意思(生命圏「ガイア」)が生み出した、人類に代わる新たなる霊長類
「サピエンス・ベター(進化した人類)」を自称する『ベターマン』達。
異星の技術の塊であるギャレオンから齎された超技術の幾つかは、
彼らに取っても有用な親睦性を示したが故に、お互い持ちつ持たれつの関係にある。
早乙女博士は別角度からそんな彼ら新人類に迫ろうとしてた様だがそれはまた別の話だ。
「これらの現象は、彼らに取り付いているあのゴーグル状の物体が原因よ」
と都古麻御がモニターに映る被害者達の様子の映像を苦虫を潰した様な顔で見つめる。
「正体は兎も角、これはどちらかと言うとあなた達の抱える事象に近いと言えるでしょうね」
「…ゾンダーメタル。またはその類型だと言うのだな。バイオネットの仕業かも知れんな」
思い当たるとすれば首都高でのあの戦いだ。もしあの時ゾンダーの試料を手に入れてたとすれば、
その試験運用を一般市民で試している可能性すらあった。
「恐らくは。彼らはもっともらしい古代の遺跡と結び付けて知らんぷりする心算でしょうね」
密やかに進む彼らの会合は夜が更けるまで続いた。
そんな裏の事情等知る事も無い一人のジャーナリストがその『真実』に辿り付くまで後少し。
マッハプテラの中。操縦を乗っ取られそうになる拳一とギーグの攻防が続いていた。
ギーグの無茶苦茶な操作によって周辺に被害が広がっていく。
「くそっ。てめぇ、俺を操って何するかと思ったら、最初からそいつが狙いなのかよっ」
壊れた街の残骸がキングギアの組み立てのジャンクの渦に呑まれていく。
「何の事でゲス?私は貴様の手で大事な街を壊して回ってるだけでゲスよ(笑」
しれっと他人のせいにしているが、ある意味彼らの仕様の裏を突いた作戦である事には違いない。
ランドステゴとサンダーブラキオが組み上がり、合体を果たしていくキングギアと相対する。
「ギーグの奴め余計な事を。だが過去の戦法の焼き直しとは云え、どうやら奴等には有効だった様だな」
髑髏にも見える胴体部から出現した歯車王の頭部が冷静に状況を分析する。
「ぬ?おかしいでゲス。この恐竜メカの出力が急に下がってくでゲス!?」
今迄の様な手ごたえが無くなり焦るギーグだが、その理由は直ぐに判明した。
「拳一!無事かっ!?今助けてやるからな!」洋二がマッハプテラの機体内から駆け付けたのだ。
元よりクラス全員が分散する形で各恐竜メカに乗っている構造であるが故、
手の空いた者が好きな部署に応援に駆け付ける事が出来る仕様でもある。
火事の時に真っ先に消火器を持って現場に突入する様な洋二が級友の危機に駆け付けぬ訳も無かったのだ。
「なんとぉっ!?や、止めるでゲス!私の配線を無暗に引っ張るなでゲス!!」
内蔵火器を備えている訳でもないギーグと洋二と拳一の攻防が始まった。
『きょ、教授、何とかしてくれ。こいつ以外としぶといんだ』洋二がザウラーブレスで教授に助けを求めた。
『それでしたらザウラーバイクの合体機構を利用すれば強制排除は簡単な筈です』
かくして抵抗するギーグは操縦席を兼ねたバイクに引き摺られる形で外に放り出されるのだった。
ガオガイガーFを含めた理由の一つでもある『ベターマン』。本作では別作品の事象に絡める形での参戦になります。今回は何と絡めたかは今の時点でもうバレバレ、ですよね…
ユ「まぁあのバイオネットなら持ち出しかねない事象なだけに違和感はそうないかもしれんよなぁ・・・」