スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

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似て非なる物が造られたみたいです


空虚なるモノ

 ネルフ内には「謁見室」と揶揄される執務室がある。

碇ゲンドウはそのデスクの電話で誰かと話していた。

「…我々は例の計画を『シナリオ』通りに進めているだけだ」

 

 その手元にはゼーレから支給された『シナリオ』が置かれている。

「案ずるな。その件に関しても我らが関知することはない…」

ひとしきり事務的に話した後、彼は電話を切って何時ものポーズを取った。

 

「向こうは何と?」部屋の暗がりから誰かの影がゲンドウに語り掛ける。

「いつもの通りだ。私がいつ馬脚を露すのか知りたいらしい」

「やれやれ。元を正せば自分たちが原因なのに、よく言うぜ」

 

 「で、俺の役目は『ソレ』を手に入れることなんだな?」

「そうだ。手元の『コレ』が偽物である以上、向こうに本物がある」

怒るでもなく、ただの事実としてその『シナリオ』を見下ろすゲンドウ。

 

 「本物、か。それだって偽物の可能性があるのに連中も律儀なこった」

「判った。それくらいなら俺の手際でも何とかなるだろう」

誰かの影はそのまま部屋から退出していったが、ゲンドウは振り向きもしなかった。

 

 「…それで、私達はその『ジェットアローン』とやらのお披露目式とやらに出席すればいいのですね?」

次にゲンドウに呼ばれたリツコとミサトが、緊張した面持ちで彼の前に畏まる。

「そうだ。私はアメリカの世界会合に出ねばならん。代わりを務めてくれ」

 

 まったくもって残念そうな顔もせず、ゲンドウは冷淡に告げる。

「…エヴァの代わり、ですか。私達は相手から相当舐められているみたいね」

リツコがゲンドウから手渡された資料の束を精査しながら、呟くように言った。

 

 「それだけ自信があるということでしょう。…それで私達の本当の役目は?」

「出来ればで構わん。向こうの問題点を暴き出せ。最悪、破壊してもいい」

リツコは、目の前の冷徹な司令官が描く「舞台裏の思惑」に気が付いた。

 

 (…そういうこと。何かが確実に起こるのなら、本人は最初から居ない方がいい)

(不測の事態という『火事』を利用して、ジェットアローンのすべてを丸裸にする心算ね)

背筋に冷たいものを覚えながらも、二人は無言でその場を辞した。

 

 

 歯車王、いや、キングギアのパーツが完成した。

胴体に両腕と両脚のパーツがドッキングして一体の巨大ロボとなる。

その頭部は歯車王そのものだが、頭頂部に冠状のパーツが追加された物となっていた。

 

 その手に持つ錫杖の様な槍の穂先には歯車にも似たカッターの様な物すら付いて居る。

「さぁ、存分に踊ろうぞ。例え合体していなくとも私は貴様達を侮るような事はせん」

武田長官率いる防衛隊が戦線に加わるがまったく意に返さない。

 

 『皆、待たせて御免!合体だ!熱血進化‼ゴウザウラー‼』

ギーグに時間稼ぎされ組み立てを許してしまった拳一だったが遅れを取り戻そうと意気込む。

「例え合体を果たした所で、同じ事だ。存分に私からの恐怖を味わうがいいっ!!」

 

 全身の歯車の意匠から歯車を射出し、尚且つ、これまでの巨大機械化獣の能力をも惜しみなく使う。

 

 もはやなりふり構わないその戦い方に呼び出したマグマブレードやシールドを使いつつ必死に喰らいつく。

「これで、どうだぁっ!!」遂にブレードでキングギアの胴体を切り裂く事に成功した。

 

 『まだです、拳一君。このキングギアって奴、中身がからっぽです‼」

教授がその切り口から覗く相手の異常性に気が付いた。

「フフフフ。そうだ。だがキングギアはこの私自身。単に斬った程度では私は死なんぞっ!」

 

 キングギアの猛攻は続く。




 ゼーレが疑心暗鬼の塊すぐる件。まぁ自分達が腹黒い事やってるからこその疑い、なんでしょうけどね。謎の男の正体は誰なんでしょかね(棒。
ユ「のぅ、主よ。キングギアの不死性の件ってひょっとして…」
ナンノコトカナー
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