スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

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暴走するみたいです(主にヒトの欲が


止められぬモノ達

 ジェットアローンのデザインはお世辞にも洗練した物とは言えなかった。

首が無いに等しい八頭身の機体は何処か愛嬌すらある。

但し、そのカラーリングも相まってなのか、第一印象はと言うと。

 

 「ねぇ、リツコ。…あれ真面目な話、ボロットとやらを参考にしてない?」

とミサトに影で突っ込まれる位には掴み処が無いデザインとして纏まっていた。

エネルギーソースが原子力限定いうのと目玉が付いてない程度の違いしかない様な気も。

 

 日本重化学工業共同体代表の時田シロウは自信を持って機体を紹介し、

何処からか漏れたらしいエヴァの仕様にまで言及してみせた。

曰く、「エヴァの暴走は女性のヒステリーの様なモノ。」だそうである。

 

 「明らかにエヴァの機体の選定に洩れた連中からの嫌がらせね。コレ」

時田シロウ自身は単なる案山子みたいな存在でしかない事はミサトも直ぐに察した。

「ガンダムとかいうアニメメカじゃあるまいし核融合炉でも積むつもりなのかしら…」

 

 軍に正式採用されてる訳でも無いその機体の装備は巨大なハンマーしかない様だった。

艦装すら施してないほぼ素の状態なのである意味ダイ・ガードよりもすっきりしている。

「A.T.ふぃーるど?そんなもの唯の時間稼ぎみたいなモンですよ」

 

 「巨大な質量でもって叩きまくればあんなもの直ぐにパリンと割れるでしょ」

楽観的過ぎる彼の物言いにはミサトだけで無く、リツコも脱力するしかない。

遠隔操作で動くから、搭乗人員も要らないしね。と胸を張る時田だったがその自信は脆くも崩れ去った。

 

 『何故だ。何故、操作を受け付けないんだっ!?』

お披露目式で起動されたジェットアローンは操作を受け付けず、そのまま直進し始めた。

発令所の中で時田が喚いている様だが、のしのしとそのまま会場の外へと歩いていく。

 

 「不味いわね。あれの進行方向は箱根にある私達の拠点である可能性が非常に高いわ」

乗って来た車に取って返したミサトが通信機のスイッチを入れ、ネルフ本部へと緊急連絡を入れる。

「シンジ君に連絡を。至急、初号機の発進を急いで。ジェットアローンが暴走してそちらに向かってるわ」

 

 最悪の場合、エヴァを巻き込んで自爆されるかも知れない。そんな最悪の予感がミサトの脳裏を過った。 

 

 

 住宅街に出現したヘテロダインに相対するコクボウガー。

そのメイン・コックピットには防衛大で赤木の教官でもあった飯塚教官が座っていた。

索敵担当と動力担当も彼の教え子達が乗っている。

 

 飯塚は無駄の無い動きで赤い球体が寄り集まった歪な人形な様なヘテロダインに向き合う。

ネット配信のニュース映像を見た視聴者達からは既に「スジコダイン」と呼ばれてる個体である。

彼らがパイロットとして起用された背景としては軍が無駄を嫌ったからでもあるが飯塚としては不服だった。

 

 (育成もままならんからと言って、一教官でしかない私にお鉢が回って来るとはな)

実際にこの機体を操って判った事もある。これは三位一体の機体であると。

(あのゲッターロボとある意味同じか。私だからまだ何とかなってる様だが…)

 

 21世紀保証から齎されたノットバスターを構える。そのコアに索敵に使うプログラムでさえ、

元を正せば彼らの造ったモノの横流しに近いシロモノでしかない。

それでもやれと言われた以上はそれに従うしかない。

 

 特に苦労する事無く、ノットバスターのクローで相手の核を掴み取る事に成功した。

しかし事はまだ終わらない。

「破砕開始『待て。そのヘテロダインの核はそのまま持ち帰るのだ』…!?」

 

 通信用のモニターの向こうで毒島が彼らに待ったを掛けたのだ。

21世紀保証が保有するヘテロダインの核を手に入れられ無かった毒島の『欲』が暴走する。




 ジェットアローンの試験地点はあえて設定してません。まぁ南西方法に箱根があるかも知れないと言う事で。
ユ「下手すると歯車王とか機械帝国の戦闘に巻き込まれてた可能性もあった言う訳やな。まぁお披露目会やる以上はそんなん被らん様に会場選定はしとるじゃろうが…」
ゲンドウが警戒するのも無理は無い状況下ではありますけどね…
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