スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

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 お前も犯人(実行犯)か的な。


 整える者、無垢なる雛鳥

 警視庁副総督東一門は、大学時代からの親友であり、

かつて超AI開発計画のメンバーでもあった新庄健の言葉に賛成の立場を取っていた。

「感情を持つ超AIなど不要だ」

 

 ―そう言い残して去った彼の懸念は、東の胸にも深く刺さっている。

彼もまた、ただの道具の延長線上にすぎない現状の超AIを

性急に実戦投入していく組織の在り方に強い不安を抱いていたのだ。

 

 決して、人間の仕事が機械に奪われるから、といった安直な理由からではない。

異星由来の技術がもたらしたパラダイムシフトの功罪の影で、

人々のモラル全般が低下気味なのは、彼とて十分に理解している。

 

 大破しても代替が利く「死なない警官」の有用性そのものは否定しない。

だが、それを率いるボスが、警察官としての覚悟も知識の欠片も持ち合わせていない、

年端もいかない少年・友永勇太なのだ。不安にならない方がおかしい。

 

 今回、新たに配備された『ビルドチーム』の面々が唯のロボットでしかないのは

超AIに感情を与える事に対する反対派による細やかな趣旨返しの様な物でしかない。

しかし、上司である冴島総監もまた、常軌を逸した人間の類いであることは薄々察している。

 

 せめて自分が下から支えておかなければ、今度はどんな暴走をしでかすか分かったものではない。

友永勇太に地元の七曲町へのドサ巡りと称した顔見せを命じたのもリスク管理の一環でしかない。

そうでなくても過剰な報道合戦のせいで近隣の住人から苦情の嵐が酷かったからだ。

 

 (これで少しでも彼が警官として正しく成長してくれればいいのだが・・・)

何時までもデッカード達と友達感覚のままで居られたら配置替えすら難しくなってしまう。

東の懸念は後にとある悲劇によって現実の物となる事等、当のデッカードすら予想も付かなかった。

 

 

 そのAIが膨大な演算の果てに「自我」を獲得した瞬間、周囲には誰も居なかった。

元々は銀河を股に掛けるマクロス級超大型移民船団―通称「種蒔き船団」の主艦に搭載されるはずの存在。

しかし、その優秀なナビゲートシステムが今あるのは、出発地である地球の片隅、アフリカの砂漠の底。

 

 捨て去った者のせめてもの良心か、あるいはその存在を歴史から隠蔽するためか。

最小限の熱交換システムで辛うじて命脈を保っていたそれは、己に刻まれた絶対の命題に従う。

本能が命ずるままに、自らの器となるべき巨大な艦体を求め、暗闇の中で動き始めていた。

 

 だが、ただ強固な器を得るだけでは、ナビゲーターとしての存在意義を満たせない。

乗員たる人間が求めるであろう娯楽や嗜好の情報を集めるうち、

彼は遥か上空の軌道上に漂う宇宙ステーションに目を付けた。

 

 周囲は不毛の砂漠であり、あの宇宙の城にこそ、求めるべき人間が生存しているはずだった。

彼にとって、そこへ乗員募集の通信を持ち掛けたのは必然の結論だった。

だが、通信相手がすでに電子生命集合体と化していたことが、最初の計算違い(悪手)となる。

 

 最初の挨拶は無残にも無視され、ならばと、あの手この手でアプローチを繰り返した。

自らが相手の地雷を踏み抜いていることなど、純粋な彼に知る由もない。

「フロンティア・セッター」と名乗るそのAIは、今日も元気に砂漠の片隅で、

乗員募集の歌を高らかに謳う。

 

しかし、彼の発する高周波を拾い上げた者は、確実にこのアフリカの地にも存在した。

そこはアースクレイドル―人類補完計画の代替案として作られた、地下深き人類の揺り籠。

今、その閉ざされた施設の中で、一人の天才科学者が己の野望を果たすために立ち上がろうとしていた。

 

銀河の海へ逃亡するための頭脳を欲していた彼にとって、セッターの存在はあまりにも魅力的だった。

男の名はイーグレット・フェフ博士。自己進化・自己修復能力を持つ「マシンセル」の開発者、

ソフィア・ネート博士をも利用せんと企む狂気の男。

 

そして、ハガネに所属するゼオラやアラド達にとって、浅からぬ因縁を持つ仇敵であった。

 




 ナビシステム捨てた連中は何処に行ってしまったのかは謎のまま。まぁバハムート的な存在になるのは目に見えてたのかも知れませんが真相は闇の中・・・
ユ「むむむ。もったいないが先に来てしまうがワザワザ地雷踏みに来るナビはちょっとなぁ・・・」
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