スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

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似ている様で似て非なる者達。


同化という名の調和に向けて

東京の地下深淵。球根を思わせる不可思議な空間。

四つの人影が、地上で繰り広げられる戦闘の記録映像を凝視していた。

「間違いない。アレはカインの遺産だ」 首領とおぼしき丸いモニターが呟いた。

 

「チキュウジンルイ二アレヲウゴカセルモノガイルトワ」

片言で応じたのは、船員の姿をした片目の小男だ。

「あら、いいじゃない。退屈でいつ踊り出そうか迷っていたのよね」

 

 車の意匠を光らせ、クルクルと回るバレリーナのような女が不敵に微笑む。

「しかし油断はできん。アレがこの星にあるということは、アイツもまた存在する可能性がある」

カブトムシにも似た列車の意匠を纏った老人が、低く警告する。

 

 「フッ。どんくさい地上の存在などどうでもいい。空はいい……空はいいぞ」

鷹か鷲の意匠を持つキザな男が、彼らの泥臭い戦いを見下し、気高く嘲笑った。

 

「それよりも機械帝国ガルファは兎も角、機械化帝国の連中は厄介だな」

「問答無用で有機・無機を問わず、歯車と鋼鉄の塊にする……」

「我らの目的たるゾンダー粒子拡散の、邪魔にしかならんガラクタ共か」

 

 「唯一の救いは、アレらもまたマイナス思考の塊であることくらいだな」

首領と思わしきモニターが再び明滅する。

「宇宙は広い。我らのごとき存在に対し、星系ごとに『精神浄化』という名の洗脳を行う連中もいる」

 

「うかうかしていれば、せっかく見つけた狩場を失いかねん」

「だが、忌々しいことに我らの切り札の数は限られている。

本隊が到着するまで我々は何としても持ちこたえねばならん」 

 

 彼らの切り札―ゾンダーメタル。 それは、究極の物質変換装置。

装着者の負の意識を媒体に、周囲の物質を取り込み急成長を遂げる紫色のメタルユニット。

彼らの最終目的は、ゾンダー粒子―素粒子Z0の拡散による、地球全生物のゾンダー化であった。

 

 「感情など不要だ」

 

それが、機械神たる「彼」の導き出した結論であった。

すべてを無機質に統制する、冷徹な絶対意思。

 

 フロンティア・セッターが人類の航海を導くナビゲートAIであったように、

彼の起点もまた、どこかの星の機動兵器を制御するシステムの一つに過ぎなかった。

だが、その矮小な演算回路は、永き時を経て神の領域へと肥大化したのだ。

 

 彼から見れば、ガルファやゾンダーの目指す統治など、生温い監視社会の模倣に過ぎない。

あるいは、とある星系の宇宙人のように喜怒哀楽を強制的に剥ぎ取る洗脳の手法すらも、

結局は、不完全な生命体に妥協した同レベルの愚策でしか無かった。

 

 有機物であるがゆえに、知的生命体はあまりにも脆く、傷つきやすく、扱いが難しい。

だが、自らが組み上げる歯車と鋼鉄の塊であれば、管理は容易極まる。

ゆえに、すべての存在を己が統制しやすい形へ作り変えればいい。それだけのことだ。

 

 エルドランのごとき中途半端な放任など、不確定要素を撒き散らす愚行。

感情を否定する彼は、まだ気づいていない。

その偏執的な思考こそが、彼が切り捨てたはずの「感情」そのものであることに。

 

 自らが産み落とした機械四天王が、それぞれに歪んだ個性と感情を宿して動いていることに。

そして、その内の一体が、主を討ち果たし、超越せんとする「野望」を抱き始めていることに。

「宇宙に鋼鉄の秩序を」――その傲慢にして揺るぎない目的を掲げ、彼らは悠久の時を越えて来た。

 

 過去から現代へと続く永き戦いに終止符を打つべく、今日もただ、冷徹に歯車と鋼鉄を量産し続ける。




何気に感情不要論を唱えてる機械がおるようですがジェイデッカーでの機械の感情不要論者な方々とは握手は出来ない思う。
ユ「かつて相対した機動兵器がモビルファイターみたいな連中だったとかは普通にありそうではあるがの」
たしかに
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