スーパーロボット大戦 Re:Boot 作:戯龍
それは、3体の建機ロボたちに超AIの搭載が決まる前のこと。
友永勇太に課せられた新たな指令は、デッカードの強化案だった。
凶悪化する犯罪に対し、制式拳銃だけでは火力が足りない。
いくら機動性で補っても、現在の関節破壊技だけでは限界がある。
長距離の移動にも向かず、大型の輸送車両が必要だと判断された。
だが、ただ遊ばせておくのは勿体ないと変形機構が追加される。
開発コード「BP-110」、可変型パワーローダー・ジェイローダー。
デッカードが胸部と頭部になり、ジェイデッカーになるはずだった。
「ダメだ……また合体できないや」と勇太はがっかり肩を落とす。
冴島総監からお披露目されたものの、何度やってもタイミングが合わない。
チーフメカニックの藤堂いわく、合体プログラムが起動しないらしい。
「そういえば、大河長官からサポートビークルの報告があったな」冴島が呟く。
GGGとは無関係を装いつつも情報交換はしていた。
「個性を持ったゆえの弊害か。まさかこれにも当てはまるとはな」
合体失敗を繰り返す勇太たちを見て、大人二人は頭を抱える。
「一度でも成功すれば、後はデータをなぞるだけで済むのだがね」
藤堂はため息をつく。プロポ操縦までレベルを下げても先は見えない。
そんな中、キャトー・ノリヤスなる悪の陰陽師が東京を壊滅させるべく立ち上がる。
エアマニア共和国から強奪した爆撃機バルバロッサと人型に変形する
戦闘機・フライトバトラー複数機による3次元による多段攻撃に対し空を飛べないデッカード達は苦戦する。
デッカードの思いを受けた勇太の決断によってついにジェイデッカーへの合体を決行する。
「デッカード、合体だ!」「了解!ジェ イ デッ カー!!」
菊の紋を胸に抱いた白鋼の勇者が今、此処に降り立った。
「ジェイバスター!ライフルモード‼」赤い銃口が特徴のライフルが火を吐き敵を殲滅する。
辛くも脱出に成功したキャトーだったがあえなく勇太らに逮捕された。
合体場面を見逃した冴島総監だけはふくれっ面だったがこうして東京を騒がした騒動は解決した。
しかし、合体不能騒ぎだけは後々まで彼らだけでなくGGGの勇者達にも付いて回る事となる。
時と場所を経てて今。東京都庁前で対峙する2体の巨大ロボ。
馬頭のロボが放った荷電粒子砲を、ガオガイガーは左腕で発生させたプロテクト・シェードで受け止め
赤いエネルギー波を纏った右腕のブロウクン・マグナムで相手のバリアごと粉砕する。
しかし、ゾンダーロボの再生力は瞬く間に穿かれた巨体を再生させていく。
ならばと「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…」サイボーグ・凱が呪文を唱え、緑の奔流で敵を拘束、
ガオガイガー最大の必殺技、「ヘル・アンド・ヘブン」でゾンダー核をえぐり出す事に成功する。
ギャレオンの故郷もまた魔法と科学が同時に存在する文明だったらしく、
凱が使った呪文はギャレオンのブラックボックスを解析した際に発見された物である。
他にも呪文は記録されているらしいが現状で使えるのはこれだけだった。
勝利を確信したガオガイガーがゾンダー核を握り潰そうとしたその時、
虚空に緑色に輝く六枚の半透明の羽を持った少年が現れた。「ソレを壊しちゃ、駄目ぇ!!」
その謎の子どもの額にはGクリスタルに刻印されているのと同じGの文字が浮き上がっていた。
「何だ!?あの少年は!」指令室で現場の推移を見守っていた大河長官以下が驚く中、
少年は掲げた右手をゾンダー核に付き付け、彼らが今まで聞いた事もない「浄解」の呪文を唱える。
「あのゾンダー核は…異星人?いや、違うな。あれはれっきとした人間だ」麗雄博士が断言する。
「まってくれ!」役目を終えたらしい少年が超高速で飛び去るのを呆然と見送った後、
戦闘の余波で周囲が火の海と化す中なす術も無く現場から飛び去るしかないガオガイガー。
大河長官は、空間湾曲ツール「ディバイディング・ドライバー」の実装を急がせる事にする。
決まりさえすれば敵の核をえぐり出せる…等身大で放てる技じゃないと思うけど、元は何に対する呪文と技だったんだろう…
ユ「単分子による突き手技よか凶悪じゃしなぁ・・・」