スーパーロボット大戦 Re:Boot 作:戯龍
ザウラーズは今日も今日とて出撃要請に基づき出撃していた。
比較的目立ちやすい円盤状の飛行形態の歯車王とは別に小型ジェットの従者ロボの目撃情報が多い。
先日は資源ゴミの日に出し遅れた洗濯機だったが次は壊れた目覚まし時計だったりと
目に付くゴミが機械化獣にされやすい事が判明したせいなのか最近は市民も慣れたもの。
きちんと資源ゴミの日を守ったり清掃活動が行われる様になったりと
ある意味地域美化に貢献してる機械化帝国の行動に感謝する者が居たりする一方で、
あえて誘導する事で機械化を促進させ歯車と鋼鉄を採取しようと企む不届き者さえ出る始末。
「自然に優しいんだか優しくないんだか今一判らない敵だな。泥沼とかまで機械化出来るんだろ?」
とザウラージェットの中のザウラーバイクに跨ったままボヤく拳一。
「そうですね。人の手に余る危険物まで機械化出来るという意味では貢献はしてるんですが」
教授が眼鏡を光らせ拳一を見やる。「一度機械化してしまったら元に戻す手段はありませんからね」
「このゴウザウラーだって何処か壊れてる状態で機械化されたら多分動けなくなります」
「最悪やつらに乗っ取られてしまったら私達にはなす術はありませんからね。くれぐれも気を付けて下さいよ?」
「わーってるよ。こないだのスケボーの件はほんと反省してるってば」「反省してるんならよろしい」
遅刻を免れる為にスケボーに乗って登校した拳一がスケボーを指令室の床下に隠したせいで、
変形機構がスケボーを巻き込んでしまい、不具合を起したばかりだったのは建一も覚えている。
もしもあれが原因で敵に負けていたら拳一はクラス全員にタコ殴りにされていただろう。
「にしても今回はちょっと不味いですね。バスの機械化獣が居るのは近くの首都高でしたっけ?」
ザウラージェットの操縦士でもある学級委員長の石田五郎がコックピットで眉を顰めた。
『あぁ、よりによって春枝とクーコ、結花の三人が買い出しでそいつに乗っているらしいんだ!』
ヒロト達は、初のエクストラ・ミッションに挑んでいた。
本編とは関係のない、いわゆるお使いクエスト。
本編の方も試験的な実装らしい事から、受ける彼らも報酬は最初から期待しては居ない。
それは訪れた村の住人から、クエストの詳細を聞き出す日常パートから始まった。
その最中、パルは己の身体の異変に気が付いた。
下半身から伝わる妙な感覚に、戸惑いながら振り返る。
「ひぃぃぃぃっ!?」
「モフモフ……」
ご丁寧に台詞付きでパルの尻尾を揉んでいたのは、村の子供だった。
アバターとはいえ、GBNでは接触の感覚がすべてフィードバックされる。
つまりパルの場合、銀狐の耳尻尾は飾りではない。
れっきとした「本物」として機能していることに他ならなかった。
対人なら通報や隔離ができるが、相手はNPC。
プレイヤー側からやれば警告対象になりかねないのに、あまりにも理不尽だ。
これが「仕様」であるなら、通報するだけ無駄である。涙目で諦めるしかなかった。
「おい、大丈夫か?」
ヒロトがようやく、尻尾を揉みしだかれているパルの異変に気付く。
「お?……あぁそうか。同じ獣人同士、仲良く……ん? 待てよ?」
パルの様子を見たカザミが、不敵な笑みを浮かべた。
結果、パルはNPCの噂話を聞いて回る重要な任務を任される。
さらなるモフられ地獄を予感し、パルは顔を青くした。
住人たちとの親和性が高いというなら、行くしかない。
だがこの理不尽な役目が、彼に大きな転機をもたらすことになる。
パルにとっての気付きと、救済への物語がここから始まっていった。
リライズを調べてたら取り上げてない作品との意外なクロスオーバーを発見したので何れかの形で登場させるか考え中(参戦はしません。
ユ「まぁ出来たとしても背景的な補強の描写が限界だとは思うがのぅ…」