スーパーロボット大戦 Re:Boot 作:戯龍
満を持してEI-04戦に投入されたディバイデング・ドライバーは
無事、その役目を終えた。だが、護が身体検査でGGG基地に居たために
現場に到達出来ず、EI-04のコアには逃げられてしまうという失態を犯す事になる。
だが、GGGもさるもの。諜報部はEI-04の発生地点から素体の素性に付いて
既に当たりを付けており、彼が次に狙う物が何であるかを絞り込む事に成功していた。
宇宙開発公団で打ち上げが進む、エアプレーン。
GGG基地に居た護はゾンダーの接近を感知するものの、皆の反応は鈍かった。
護の心配を他所に、打ち上げに成功したエアプレーンを内部から乗っ取ろうとするゾンダー。
その横でほくそ笑むピッツァなる鳥の意匠を持つ敵幹部が呟いた。「空はいい…空はいいぞう」
だが、そんな彼らと対峙した宇宙服の隊員の中身はサイボーグ・凱だった。
「まんまと罠に嵌ったな!ゾンダー!!お前らがこの機体を狙う事はお見通しだ!!」
「なんだと?…フッ。そうこなくてはな。それと我はゾンダーではない。ゾンダリアンだ」
狭い機体の中、お互い実力を完全に発揮しての戦いは出来ない。つまりほぼ互角の筈。
そう思って格闘戦に望もうとした凱だったが、ピッツァの方が一枚上手だった。
ゾンダー細胞と化した機体からあっけなくポイ捨てされてしまう凱をギャレオンが口で受け止めた。
EI-04改めEI-05となった白いエアプレーンはガイガーと一体化した凱を高速で振り落とそうとする。
高高度でのファイナル・フュージョンは出来ないだろうと高を括るピッツァだったが、
エアプレーンに接続されたままのロケット部分を切り離す事で高度を下げる事に成功するガイガー。
エアプレーンはその構造上、メインエンジンはあくまでも大気圏内突入後の姿勢制御用に過ぎない。
例えゾンダーによる強化はなされていたとしても合体を果たしたガオガイガーの敵では無かった。
護の浄解により、核とされた山野口洋一青年は無事救助された。
だが、GGG基地に居ながら半ば無視される形となった護の心中まではその時誰も想い至らなかった。
(なんだ。僕が居なくたって特に困る訳じゃないんだ。必要なのは浄解の時だけで…)
その想いが、首都高速上での大混戦に於いて護の身に災いとして降りかかる事となる事を彼はまだ知らない。
星見町の一角にある地元TV局近くの児童公園に黄昏ている3人組の男達の姿があった。
中身はアブゾルート、グルメイ、ウィッターの3機将が生み出したチップ達である。
彼らは地元TV局に生じていた電波の揺らぎの正体に気付き、螺旋城に報告をしたのだが…
「よもやあのアルテアが螺旋城に既に到着していたとは想定外だったダワ」
「それだけガルファ帝国が本腰を入れて来たという事だバリ。いつかはこうなると判ってたバリ」
「でも我らには新たな命令は下ってないジャン?このまま命令を実行すればいいだけジャン?」
2体もの機獣を投入してTV局の回線の中に潜んでいたデータ・ウェポンを炙り出す作戦だったが
彼らの本体にとっても顔馴染となった電童に邪魔をされたばかりか危うく契約されそうな雰囲気に。
だが、何故か動きに精彩を欠く電童の様子に、コレは行けると思ったのも束の間。
戦いに割って入ってきたのはアルテアの駆るもう一体の黒き電童、凰牙であった。
凰牙は電童の繰り出す技を軽々と模倣してみたばかりか、必殺技さえも完全に再現してみせた。
データ・ウェポンこそ取り逃してしまったものの、戦利品として電童を螺旋城に連れ去ったのだ。
公園のベンチで頭を抱える彼らをTV局の修理に来た建設業者が
戦いのせいで職にあぶれた地元民と誤認し、
彼らを従業員として雇い入れた事が良かったのか悪かったのか…
結果として本体とは別な『個』を彼らが獲得する未来をまだ誰も知らない。
護君の場合、既に出来上がってる態勢の中に突然放り込まれた訳だし、能力も未知数となれば後回しにされてもある意味仕方なかった部分はあるんでしょうけどね。
ユ「チップ達はある意味地元民達の気質に救われた部分は確かにあるじゃろうけどもな」