スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

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思わぬ所から援軍が出るみたいです


首都高の攻防③

 首都高を見下ろすタワーマンションの屋上に、その妖しい影はたたずんでいた。

「フフフフ……。まさか、あの機械化帝国と私達の作戦が被るだなんて。面白い事」

紫の不気味な光の中で、プリマーダはご機嫌にステップを踏み、クルクルと身を翻した。

 

 すべてを記録に焼き付ける。ただの足止めが目的ではない。

機界文明の尖兵たる捨て駒として、終わりを迎えるその瞬間まで最善を尽くす。

それこそが、彼女の狂おしき役目だった。

 

 一方その頃。ハイジャックされたバスの機械化獣の車内。

ギーグはご機嫌で味方を応援していたが、退屈しのぎに乗客の手荷物を物色し始める。

壊れた道具があれば、さらなる追加戦力として投入する心算らしい。

 

「んー? 変わった腕時計でゲスね? しかも、どこかで見たような意匠でゲス」

春枝、クーコ、結花の3人組が身に着けているザウラーブレスに目を留めるギーグ。

しかし、よく見ようと帽子を脱ぎ捨てて顔を寄せたことが、彼の仇となった。

 

 そもそも、最初に帽子を取って挨拶した時点で、彼女たちには気味悪がられていたのだ。

恐怖が限界に達し、大泣きした結花の激しい涙が、ギーグの顔面に直撃する。

バチバチッと火花が散り、防水処理のない彼の内部メカは一瞬でショートを起こした。

 

  「うげっ! 何するでゲスか! 壊れたらどうしてくれんでゲスか!!」

これ以上自分が壊されるのは御免だとばかりに、ギーグは慌ててバスの外へと逃げ出した。

「とりあえず歯車王様に今回の成功を連絡せねば」と、懐の古めかしい電話で連絡を始める。

 

 乗客達が息を飲んで見守るフロントガラスの向こうでは、激しい戦闘が繰り広げられていた。

機械化獣が激しいホイールアタックを繰り出し、ザウラーメカたちを翻弄している。

「こうなったら一か八かだ。ゴウザウラー! 熱血合体!!」

 

 拳一の決断によって、ザウラーメカたちが眩しい光を放ちながら合体を決行する。

「できちゃった……」集合コクピットのシートで、サブパイロットの立花浩美が驚きと安堵の声を漏らした。 

 

「……まったく。何処に行っていたかと思えば。だが、でかしたぞギーグ!!」

 

 小型UFO形態で上空から駆け付けた歯車王が、部下の奮闘を称えながらバスに巨大改造を施した。

バスの機械化獣は瞬く間に巨大化し、より凶悪な『バッドバースト』へと強化改造を遂げた。

「さぁゴウザウラーよ。人質とやらが中に居る状態で、どこまで戦えるかな?」

 

 扱える対象が「壊れた道具」だったため、これまでは積極的に人質を取ってこなかった。

今回は偶然とはいえ人間を捕らえた初の戦闘。乗り込んだ歯車王の声からは、かつてない本気度が伝わる。

 さらに不味いことに、首都高の向こう側からはゾンダーロボ『EI-06』が迫りつつあった。

 

「せめて、あのロードローラーもどきの動きだけでも止めないと……!」

二大勢力に覆い被される様な絶望的な状況に、しのぶがコクピット内で不安げな声をあげる。

                GYAOOON!

 

 その緊迫した空気を引き裂くように、咆哮とともに白きメカライオン・ギャレオンが飛来した。

「フュージョン! ガイガーッ!!」 

緑の光に包まれて変形したメカノイドが、迫るEI-06の巨体を力強く押し返す。

 

 『ありがてえっ! そっちのデカブツは任せたぞっ!!』頼もしき白き勇者の登場に、

拳一は反撃の闘志を燃やし、感謝の叫びをあげるのだった。

「後は、逃げ遅れた人達の避難さえ完了さえすれば、こっちのもんだ!だけどこのままじゃ…ん?」

 

 その時、突如としてバッドバーストの様子が一変した。歯車王の操縦がまるで役に立ってない。

「な、何故私の言う事を聞かん!?…一体、な、何が起こってるのだ!?」

困惑する歯車王を他所にバッドバーストは苦しそうにその身を捩り始めたのだった。




前回の話でお察しの事だとはおもいますが、ほぼ同時進行でガワンの事件が起こってます。
最終的には合流予定。
ユ「ゾンダーに機械化獣にバイオ生命体…盛り過ぎではないかのぅ?」
…まぁクロスオーバーだからね
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