スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

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それは大切な想い出の拠り所


証の在り処

 トップスターのシェリル・ノームが、早乙女アルトの通う「美星学園」航宙科へと通うことになった。

学友の眼鏡男子のミハエル・ブランは美女の到来にウキウキしているが、アルトの心中は複雑そのものだった。

家が軍事関係の飛び級のルカ・アンジェローニは腹に一物を抱えていそうだが、表面上は静観していた。

 

 ちなみにランカ・リーは、お嬢様学校の「聖マリア学園」に通っていたものの、

芸能活動禁止の校則に触れてコンサートに出場した為に停学処分となってしまう。

彼女は芸能活動を続けるために退学し、美星学園の芸能科に編入してきたのだ。

 

 今の美星学園は、二人の歌姫が揃うという実にカオスな状況だったりする。

「ちょっとー! こら、待ってってば!! 待ちなさーぃ!!」シュゴゴゴゴ!!!! 

それをアルトから強奪した簡易EXギアを纏って下校時間となり、

人影もまばらな校内を飛び回っているのは、なんと体操服姿のシェリルである。

 

 着替え中の彼女を襲った悲劇―いや喜劇。

それは、彼女が階段室の壁にカエルのように張り付くまで終わらなかった。

 

 同じ頃、校舎から離れた草地で歌の練習をしていたランカの元に、

緑色の宇宙生物が姿を現した。「あい君たら、どこ行ってたのよ。探したのよ? ……ナニコレ? パンツ?」

まさか、あい君が着替え中のシェリルの衣服の中に忍び込み、悪気なく悪戯を働いたとはつゆ知らず。

 

 ランカは至って気楽なもので、それを落とし物として学校の事務室に届け出ると、

義兄のオズマが待つ家へと帰っていった。

「…ない! 私のアクセサリーが。大事なイヤリングを入れたお守り袋ごと、なくなっちゃってる!!」

 

 学校では、ようやくパンツを取り返したシェリルが真っ青になって絶叫していた。

そんな事態になっているとは夢にも思わないランカは、自宅であい君を覗き込む。

「おかしいなぁ。あい君たら、今日は食欲ないみたい…変な物、拾い食いとかしてないよね?」

 

 

 パルが銀狐尻尾を時々村の子供らに揉まれながらも住民達に話を聞いて回っている間、

ヒロトは自キャラのイベントリの中身を久しぶりに整理していた。

(あの子の想い出の品で結局、俺の手元に残ったのはコレと『相棒』だけか・・・)

 

 それはかつて自分がカスタマイズした一品物のイヤリングの片割れだった。

結晶鳳凰の象徴たる緑色の輝きを持つ結晶が特徴のそれ。

後の品々は彼女自身からの警告とも取れる遺言に従って総て消去してしまっている。

 

 彼女がGBNのオープンワールド空間から消え去った刻に残された忘れ物。

どういう理屈なのかは不明だが彼女に付けて挙げた筈のソレが片側だけその場に残されていたのだ。

それ以来、ずっとイベントリ内で眠り続けるそれを削除する気にもなれず現在も持ち続けていた。

 

 それでもメイと名乗るパーティーメンバーに自分が時々視線をさ迷わせてしまうのは、

気のせいなのだろうか。彼女のアバターを見ていると何処となく彼女の痕跡を観ている様で落ち着かない。

だが、知り合ったばかりで彼女の抱えているであろう内情に首を突っ込むのは野暮だとも言えた。

 

「……あの、ヒロトさん。ちょっといいですか? どうもおかしな話になってきてしまったんですが」

話を途中で切り上げたらしいパルが、ヒロトの元へと走り寄ってくる。

それは、カザミ相手なら「ゲームの仕様だろ?」の一言で一蹴されてしまうような、些細な情報に過ぎなかった。

 

「実は、自分はこのクエストは今までは地球上の『異世界もの』を舞台にしていると思っていたんですけれど。

でも、この星の名前は地球じゃなくって、『エルドラ』と言うらしいんです…。」




 両者共々宇宙の彼方の物語、なんですよねぇ。…合流方法どうしてくれようか。
ユ「まぁやりようはあるにはあるんじゃろうけどもな。『クロスゲート』とやらでも呼び出すのかぇ?」
そこら辺はまだ考え中だったり・・・
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