スーパーロボット大戦 Re:Boot 作:戯龍
シンジのクラスメイトの相田ケンスケは所謂アウトドアタイプの人間ではあった。
いつも記録用のカメラを持ち歩き、一人山に籠ってはサバイバル生活を楽しむ。
それでいて情報を集めるのも得意だとくればもはや忍者の域に達しているかも知れない。
そんな彼に引きずられる形で半場強引に地上に連れ出されたのは
他でもない鈴原トウジである。いつもお気に入りの黒ジャージを着こなしてる彼も
いつ常識のある大人達に見つかって咎められる事になるのか気が気では無い状況であった。
「なんでよりによってあいつの乗るロボットの活躍なんぞ観にいかあかんのや」
ぶつくさ言いながらもケンスケのアシストに手伝って貰いながら、
高みの見物とばかりに見晴らしのいい潜伏場所を探す手伝いをさせられている。
学級委員長の洞木ヒカリがそんな彼らを観たら絶叫してお説教される事は
間違いないだろうが、幸か不幸か彼女は率先して避難行動に参加しているので、
よもや彼らが地上にまで出しゃばり遠征を決め込んでいる等とは知る由もない。
「お。やってるやってる。やっぱ現場近くで見ると迫力が違うなぁ」
呑気な声でカメラのズーム機能で初号機と「怪物」の戦いを覗き込むケンスケ。
もう好きにしてくれ。と半ば呆れ顔のトウジがその横でため息を付いた。
トウジだってケンスケの級友を思う気持ちは判らないでもないのだ。
いつまでもギスギスした関係のままクラスメイトを続けていくというのは
良くない事だって事位は。妹の怪我だってシンジの責任ではない事も。
だけど、あいつの態度は気に喰わないのもまた事実ではあった。
ヤマアラシだか何だか知らないが、どうにも癪に障る。
シンジに言えない事情があるように、自分にもまた、素直になれない事情があるのだ。
だが、それはそれ、これはこれだ。
適当な所で切り上げて戻らないと、いつ戦闘のとばっちりを受けるか判らない。
いつの間にか戦場が移動し、身の危険を感じ始めたその時。彼が恐れていた事が起こってしまう。
一方、21世紀警備保障に城田監察官が戦術アドバイザーとして派遣されてきた。
赤木は元々は防衛大学の出身であり、そういう意味では軍人に近い経験は詰んではいるものの、
教官から付けられた渾名が『赤点』である位には不向きな部分もあるのでそういう意味では有難い。
だが、城田はどちらかというと理詰めの戦法を好むタイプであり、
これまでのダイ・ガードの勝利に関してあまりいい顔をせず、お説教の嵐を赤木が喰らったのは言うまでもない。
確かに運頼みの所はあったものの、ヘテロダインに明確な弱点がある事を探りだせた事自体は評価された。
そんな折、社長、大河内の元に国連に所属する毒島少佐が訪ねて来た。
彼はダイ・ガードを軍に返上すべきであると訴える。彼は自らの地位の向上に躍起になっており、
手土産としてダイ・ガードを軍に持ち込みたいと目論んでいたからだ。
だが、大河内とて伊達に社長の座に就いている訳では無かった。
彼もまた過去に軍に所属していた経験を持つが故に恫喝などまったくの無意味であり、
毒島は城田の元に行って説得する様に頼み込むものの、返って市民の反発を招くだけだと釘を指されてしまう。
結局毒島は「また出直してくる」と言って退散せざるを得なかったものの、
赤木達3人は城田の説明に納得行かないと彼に詰め寄る結果となってしまう。
それを宥めすかして最後まで踏ん張る赤木を外に連れだしたのは広報2課の姐御肌のOL、大山紀子であった。
彼女は赤木を優しく諭す。彼の言い方が悪く聞こえたと言うのであれば、
それこそが赤木君の治すべき部分なのだと。
まるで学校の委員長の様な言い方に赤木もまた素直に反省するのだった。
間をとりもとうとする者にもいろいろいるという事かも知れませんね・・・。
ユ「まぁ毒島少佐はまだかわいい方の部類やったかも知れんがのぅ」