スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

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艦内描写はとりあえずこれで一区切りです。


再認識

 今も何処かしこで煙や火花を上げつつも、ハガネは持てる全速でもって地球への帰還を急いでいた。

その背後からは、先程の小型円盤群と中型宇宙艦を中心とした追撃部隊らしきものが迫りつつある。

一方で、敵の螺旋型大型艦艇はこちらを気にする風もなく、悠然と月への上陸を果たしていた。

 

 無事にブリーフィング・ルームに通されたユイネは、物珍しげに周囲を見回した。

備え付けの机や壁のモニターといった備品は、簡単に動かせそうにない。

流石に椅子は固定されていないようだが、他に武器になりそうな物は見当たらなかった。

 

 (ま、それはそうじゃろうなぁ。状況が状況とはいえ、儂が不審人物には違いないしの。

尋問室からここへ移されたのも、少しは信用されたと見てええのかのぅ)

本来の予定とは順序が狂ってしまったようだが、この程度の違いならいくらでも軌道修正は可能だと思いたい。

 

 予定通りなら、あの融通の利かない機械どもを相手に、早々と大立ち回りをする必要もなかったのだ。

戦闘の余波で損壊したのか、大きく×印の封印が貼られたモニターを眺める。

(あのままかくれんぼを続けるか、『A.D.A.M.』辺りを警戒するかの二択よりはマシかの)

 

 自らの行動を省みるだけの余裕が、今のユイネにはまだあった。

プシュ、と奥の扉が開いてギリアムが現れた。

「待たせてすまないね。改めて紹介しよう。私はギリアム・イェーガー。情報部に所属している」

 

 彼は手近な椅子を指し、ユイネに着席を勧めた。

「こちらこそ、保護して貰って幸いじゃ。もう既に名乗ったとは思うが、ユイネ・ツクモじゃよ」

 正面に座るギリアムに緑色の瞳を向けながら挨拶し、ユイネは腰を下ろした。

 

 「早速で申し訳ないが、どうやら時間が無いようでね。今、本艦は全速で地球に向かっている」

ギリアムが机の横にあるモニターを操作し、簡易的な航行図を映し出してみせる。

「先程の小型円盤群なんだが……彼らは前々から、地球や月に対して攻撃を行っていたんだね?」

 

 「そうじゃ。まるで何かを探るように、通信施設の周辺へちょっかいを出してきてな」

ユイネは忌々しそうに、襲撃された当時の記憶を語り出す。

「直しても直しても壊されるんじゃぞ?とうとう終いにはあのザマじゃ。ったく」

 

 さらに、溜まっていた不満を吐き出すように言葉を続けた。

「無論、地球側には何度も報告したのじゃぞ? なのに答えは『適当にあしらえ』じゃ。

過去の二の舞になりたくないのは判らんではないが、地球から襲ってくるハイエナ共も人の話聞かんし。」

 

 うんざりした顔で呟いていたユイネだったが、ふと気づいてギリアムの顔を見上げた。

「む。もしやあやつら、月だけでなく地球に対して進撃を開始した……とか、言わんじゃろな」

慌てて航行図へと目を向けたが、そちらにはまだ敵の光点は反映されていないようだった。

 

「そのまさかだ。我々の艦を無視した挙句、中型の円盤型宇宙艦を中心に日本に向けて降下を開始している」

ギリアムは何とも言えない複雑な表情を浮かべた。

この艇が見逃されたのか、あるいはもっと魅力的な獲物を見つけたのか。

 

 「申し訳ないが、早速手を貸してくれないか。本来なら、民間の君に頼める立場ではないのだが」

(やれやれ、本当に予定は狂いっぱなしじゃな。じゃが悪くはない流れではあるの)

 心中で小さく悪態をつきながらも、ユイネは目の前の情報部員に対し、力強く首を縦に振ってみせた。




 まともに戦えそうな機体が少ないんじゃ仕方ないよね。格闘出来る機体は残ってたとは言っても寄ってたかって押し倒す位が限界だったという事で(ひぃ
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