スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

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なにやら隠し事があるみたいです


友という存在

 シンジは初号機の通信機能で、ケイスケたちの存在を知ったネルフ本部からの撤退勧告を、

彼は即座に拒絶する。今ここで自分が逃げ出したら、彼らは確実に死ぬ。

…そんなのは嫌だ。だが、彼らを安全な場所に避難させている時間はない。

 

 安全な場所と言ったって、この戦場のどこにあるというのか。

その時、ひとつの狂おしいアイデアが彼の脳裏をよぎった。

―ここならどうだろう。エヴァンゲリオンの操縦用ユニット、エントリープラグ。

 

 最悪の場合、機体を破棄せねばならない状況に備え、

この細長いカプセルには「ある機能」が備わっているではないか。

それは、GBNと言うネットゲームの機動兵器のコア・ファイターにも似た脱出システム。

 

 変形して戦闘機になるような大それた機能こそないものの、

ロケットモーターによる短距離の飛翔能力があることを、シンジは知っていた。

「……状況はどうなの?」ミサトがオペレーターのマヤに確認を取る。

 

 作戦部長である彼女にとっても、それは完全な想定外の事実だった。

本来ならば有り得ないはずの光景が、コックピットの監視モニターに映る。

「信じられません……。シンクロ率は落ちるどころか、むしろ安定しています!」

 

 「そんな…エヴァは本来、一人乗りのはずよ。なぜ拒絶反応が起きないの!?」

リツコの狼狽ぶりから、彼女にとっても想定外の事態なのだとミサトは察した。

(けれどリツコ、セリフの選択をミスったわね。あんたは今一番重要なことを隠した)

 

 ミサトは元々おかしいと思っていた。嘘の上に嘘を塗り固める、この組織の在り方を。

親友と信じていたリツコでさえこれだ。ミサトの心に、冷たい疑念が湧き上がる。

一般市民に扮した監視要員が、シンジを見張っていることには薄々気づいていた。

 

 だが、自分の身の回りももう一度、いや何度でも精査し直した方が良さそうだ。

あえて部屋を散らかしたままにしていたのもカモフラージュだが、念には念を。

(シンジ君に文句を言われちゃってるから、それを利用するのも一つの手ね)

 

 一見ゴミだらけに見えるあの部屋も、すでに奴らの手で調べられているはず。

足が付く様な決定的な物こそ置いていないが、

今のままの状態でこちらを陥れる偽造資料でも仕込まれたら非常に厄介だ。

 

 モニターの向こう、2人の同乗者を守るべく必死になって戦うシンジ。

慣れないLCLに溺れそうになりながら、それでもカメラを放さない級友たち。

ミサトは冷徹な指揮官の目で、そのすべてを心の裏に焼き付けていた。

 

 

 

 他方、マクロス・フロンティア船団が抱える、二つの武力組織。

一つは正式な新統合軍、もう一つは民間軍事プロバイダー「S.M.S」。

正規軍からはみ出した問題児が集うその実態は、一般市民には伏せられていた。

 

 「ミシェル! お前、S.M.Sに所属してたのかよ!?」

窮地を救ってくれた蒼いバルキリーの操縦席にいたのは、眼鏡を掛けた級友だった。

さらにスカル小隊の隊長が、ランカの義兄オズマだという事実がアルトを襲う。

 

 「クラスの皆には内緒だよ。特に、女の子達にはね」

「いや、お前、軽く言うけどそういう事じゃなくてだな…!」

民間会社である以上、彼らが戦場で命を落としても扱いはただの「事故死」だ。

遺体がまともな墓地に行き着くことさえ稀な現実を、こいつは分かっているのか。

 

 ―いや、分かっているからこそ、姉を亡くしたこの男はここにいるのだろう。

軍隊を嫌悪しながらも血生臭い組織に身を置く事実に、アルトはただ絶句した。

「ミシェル。そいつはお前の親友か?」

 

 緊迫した二人の会話に割り込んできたのは、紅いクァドラン・レア。

ハッチを開け、興味深そうにアルトを覗き込んだのは巨人の女性、クランだった。




 ミサトのガサツな面は実は演技だった!?的な
ユ「木を隠すなら森の中的な奴かのぅ?」
多分違うとは思うけどねw;
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