スーパーロボット大戦 Re:Boot 作:戯龍
超音速ヘリ型巨大機械獣、ヘルジャイガーの機動力に翻弄されるゴウザウラー。
「フン。いつもよりも動きが鈍い様だな。こちらの機動力が勝ってるからだろうが」
コックピットの中で冷徹に分析をする歯車王。彼とて何時までもふんぞり返ってる訳ではない。
(それに…そろそろ本国では私の評価が審査されている頃の筈だ)
彼の仕様では壊れた機械を機械化獣にするには一手間がどうしても必要になる。
先兵としてはそれはそれでありなのだろうが、効率という意味では他の3体の王より分が悪いのも確か。
彼らの戦いが時空を超えた戦いである事を知るのは今の所、拳一達ザウラーズのみ。
歯車王は迫りくる自らの終末まで戦い続ける歯車の一つでしかない事は理解していても、
最悪今迄の戦いが無意味になる可能性すら知る事無く自らのゼンマイを自動巻きし続ける。
『皆、聞いてくれ。元委員長としてじゃなくていい。…これは俺自身の提案だ』
敵の動きを自分の席で冷静に観察していた吾郎がついに決断した。
「何か、いい解決法でもあるってのかよ!?」拳一が敵の攻撃を躱し続けながら吾郎に聞く。
『あぁ。あいつの機動を見ていて思い出したんだ。あいつは加速する瞬間動きが直線状になる』
「んな事言ったって、ゴウザウラーの出せる速度じゃあいつの挙動に追いつけないぞ!?」
『…いや。一つだけ方法がある。だから皆、俺にザウラージェットの操縦を任せて欲しいんだ』
かくしてゴウザウラーは分離状態を経ずにザウラージェットへの変形を慣行する事になる。
『皆、しっかり掴まってるんだぞ! いくぞ、『ザウラージェットアタック』!!」
ザウラージェットのバルカンでけん制し、相手が加速しようとした瞬間、展開ブースターでの加速を行う。
すれ違いざまの超音速での空中格闘戦はザウラージェットに軍配が上がった。
メインローターの基部をその翼でぶった斬られたヘルジャイガーにもう勝ち目は無かった。
「やっぱ委員長は吾郎でなきゃいけないや」級友達は一致団結して吾郎を元の役職に戻す事に賛成したのだった。
アルゼナルのゴミ収集積所から、一機のパラメイルが舞い上がる。
錆に塗れた機体が戦場へ赴き、迫りくるドラゴンへその機首を向けた―。
ちょうどその頃、発着場では竜馬と甲児がそれぞれの迎えを待っていた。
「何だってまたDr.ヘルの奴が復活したりするんだ。まったくもってしつけぇなぁ」
甲児が富士の遺跡を発掘していたのは、機械仕掛けの神々の痕跡を探すためでもあった。
最悪の予想が当たったわけだが、それを成したであろう神々のチョイスの悪さには閉口する。
神々の事情など知ったことか、と竜馬は鼻で笑って切って捨てる。
なぜ世界を敵に回してまで、Dr.ヘルは「彼ら」を封印しようとしたのか。
その真実を知る甲児にとって、あの老科学者の末路はあまりに救いがなかった。
自業自得だと切り捨てるには、その動機はあまりに歪で、そして悲壮だ。
神々の遺跡の奥底で何を見て、何を悟った結果、あの破滅へと突き進んだのか。
だが、ようやくその「答え」を、今度こそ奴の口から直接引き出せるかもしれない。
決意を秘め、甲児の顔が人知れず鋭く引き締まる。
よもやゴラーゴンと呼ばれる遺跡の全容が魔神の姿を模した機動兵器然とした造りであり、
グレートがコアとしてパイルダーオンさせられているとはまだ知らぬ甲児だった。
そんな彼らの元に走り寄って来たのは兜シローだった。彼は科学要塞研究所から
アルゼナルへと派遣された「イチナナ式」の機動隊長として此処に赴任していたのだ。
「兄ちゃん!丁度良かった。俺の機体を使ってくれ!」
彼が指し示したハンガーにはマジンガーZカラーに塗られたその機体が彼の出番を待っていた。
音速の戦いという事でゲッター2の出番持ってこようかとも思いましたがまだそこまで行ってないのでパスしました。
ユ「儂の機体のスパイラル・アタックでも良かった気がせんでもないんじゃが?」
ザウラージェットに高速回転加えたら中身がシャッフルされそうなのでやめてさしあげて・・・