スーパーロボット大戦 Re:Boot 作:戯龍
ベガの気転によって電池交換を果たした電童が螺旋城から飛び立つ。
途中、事態に気が付いたアルテアによってその仮面を破壊されたベガだったが、
その素顔を見たアルテアの異変によって窮地を脱したばかりである。
「……くっ。何やら精神攻撃を受けたようだが、それしきの方策で私を止められると思うなよ!」
何か盛大な誤解をしている様子だったが、アルテアは強引に頭痛をねじ伏せ、凰牙を駆る。
(にいさん…なの?)よもや往年のガンプラアニメの妹の様な目に合うとは思わなかったベガ。
月面で対峙する凰牙と電童の前に現れたのは実体化を果たしたユニコーンドリルだった。
ユニコーンドリルは、対峙する電童と凰牙の2体を、まるで吟味するかのように見つめる。
『二人とも、ギアコマンダーを翳して! そうすればデータウェポンと契約できる可能性があるわ!』
あくまでも契約者を選ぶ権利はデータウェポン側にある。
電童の中のベガが、アルテアの正体に疑念を抱きつつも、監視モニター越しに叫んだ。
「了解! 来い、ユニコーンドリル!」「お願い、僕たちと契約して!!」
「させるか!! データウェポンよ、私の元に来るのだ!」
三者三様の叫びに対し、ユニコーンドリルが選んだのは――北斗のギアコマンダーだった。
「えー、ずりぃ! いいなぁ! 次のデータウェポンは俺のにインストールさせろよな!?」
銀河の不満を横に置き、北斗が「ベガさん、後はこれ、どうしたらいいの!?」と尋ねる。
北斗のコマンダーの液晶画面には、凛々しいユニコーンの横顔が浮かび上がっていた。
『それを電童にインストールするのよ。コマンドはその子自身が教えてくれるわ!』
二人がコマンダーを操作すると、画面に眩い光とともに必要なコマンドが出現した。
「「ユニコーンドリル、インストール!!」」
電童の右腕に、ユニコーンドリルの頭部が猛々しく装着される。
「「ユニコーンドリル、ファイナルアタック!!」」
これまでの必殺技の約20倍の威力を秘めた、荒ぶる螺旋のエネルギーの濁流が放たれる。
圧倒的な一撃で凰牙と機獣たちを退けた電童は、無事に地球への帰還を果たすのだった。
――しかし、彼らはまだ知らない。
螺旋城の奥深くで、螺旋城の主と3体の機将たちがその様子を密かにせせら笑っていた事に。
そして、敗れたアルテアすらも、彼らの自らに対する悪意をまだ知る由もないという事実を。
富士山麓からやや離れた小高い山の中。木々の間に隠れるかの様にその機体は鎮座していた。
角ばった恐竜戦車とも取れなくもないその形態は龍頭のグルンガストのガストランダー形態である。
ピロピロ。「いや、だから、なんでお主までもが儂の所に現れるのかね・・・」
半透明の紫色の蛇の顎を頭の上に載せた状態で愛機の傍で座り込んでいるその金髪の少女は黄昏ていた。
勘のいい者ならばもう判るであろうが、顎を乗せてる蛇はデータウェポンのバイパーウィップである。
「しかし、午の次は巳とはのぅ…まぁ確かにあの遺跡とは関係深いんじゃろうけどもな」
ゴラーゴンとかいうあの遺跡の持つ能力を考えば妥当というか適任なのではあろうが、
よりによってこんな所に現れるとは思わなかったのも確か。
舌を今もピロピロしてご機嫌らしい電子の聖獣を無碍に追い払う訳にも行かずユイネはため息を付いた。
よくよく考えれば判る事だが、光子力研究所も近い事をユイネは思い出した。
現在の彼の巣である第三エネルギー基地とやらもこの近くにあるに違いない。
「儂、ひょっとしたらこやつらにヒヨコか何かと勘違いされとるんじゃなかろうな・・・」
いきなり敵対されるよりかはマシだろうとユイネは現状を甘んじて受け入れるしか無かった。
螺旋の技という事でヴィルキスか主人公機絡めようかとも思いましたが状況的に無理っぽかったので止めときました。
ユ「のぅ、なんか儂、電子の聖獣達塗れにされる未来しか見えんのじゃが!?」
えー。ある意味羨ましいんデスけど・・・