スーパーロボット大戦 Re:Boot   作:戯龍

94 / 105
エヴァの戦力が強化されるみたいです


防人(さきもり)

 ネルフ本部にある初号機のハンガーでは今日も起動実験が行われていた。

綾波レイの負った怪我が治り、シンジに万が一の事があった時の交代要員としての

役目を彼女が担う事になったからではある。

 

 「駄目です。シンクロ率は兎も角、初号機があの子を受け付けません」

起動こそするものの、それ以降はウンともスンとも言わぬ初号機にマヤが頭を抱える。

「そう。…もう彼女は目覚めているのね」リツコが初号機の方をチラとも見ずに呟く。

 

 彼女にとっては母のかつての同僚の魂が初号機に込められている事は常識だが、マヤは違う。

単なるシステムエラーでは無い事までは判るだろうが話を逸らす必要が出て来た様だった。

「判ったわ。仕方ないけど零号機の方の封印を解けるか上に掛け合ってみるわ」

 

 「え。いいんですか?あの問題有りまくりの試作機の量産型を使っちゃって」

マヤも関わってるから知っているが、あれは起動するなり暴走した問題児だった。

「構わないわ。暴走したのは最後のロットだし、暴走した理由も今なら判るから」

 

 「はぁ」納得いかなそうなマヤだったが、リツコが言うのならそうなのだろうと口を閉ざした。

少々男性嫌いの潔癖症的なきらいこそあれど、男性職員との軋轢も聴かないマヤは、処世術にも長けていた。

一部ではリツコと百合の関係では?とも囁かれているが本人は気にしていない。

 

 かくしてベークライトと呼ばれるコンクリートにも似た

封印用の触媒によって固められていたその黄色の単眼のエヴァンゲリオンは発掘され、

レイの乗機としての再整備が行われる事となる。

 

 様子を見て、暴走の危険が無いと判れば初号機同様の武装を施しカラーリングも青に変える予定だ。

ハンガーに収まったある意味建機カラーとも言えるその機体を綾波レイが無表情の顔で見上げた。

「よろしくね・・・」誰に聞かせる様子でもなくポツリ。とレイが呟いていた事を誰も知らない。

 

 

 かつてのJR東北新幹線。夜の闇に紛れてその路線上をのぞみ300系先頭車両による二両編成が爆走していた。

一見黒一色で彩られたその車両の発見が遅れたのはそれが発する強力な電磁波でステルス状態だったからだ。

謎に満ちたその車両の運行妨害行動を止めるべく、GGGが現場へと急行する事になる。

 

 ブレイブポリスに頼むという手もあるにはあったが、その強力過ぎる電磁波は警察のロボットでは

到底太刀打ち出来そうにもない。と宇宙開発公団へ相談という形で持ち込まれた案件だった。

「そりゃ確かに電磁波対策なら宇宙開発公団はお手の物じゃろうが横着しすぎじゃろ」

 

 東京のミスルギ皇国と東北のガリア帝国の確執は今に始まった事では無いが、

この間のガワン事件といい、お互いの不利になりそうな案件を民間に投げてよこすその手法は頭が痛い。

どう事態が転ぼうともお互いの傷が少なくて済むのであればそれと良しとする風潮に麗雄博士はため息を付いた。

 

「そう言うな。ミスルギ皇国としてはこの件でガリア帝国に恩を売りたいのだろうよ」長官が諭す様に言う。

ガワン事件では枕元とも言える沿岸地帯での事象を起されただけに慎重な対応をしている心算なのだろうが、

やらされる身としてはたまった物ではない。だが、彼らとしても慎重さを求められる案件ではあった。

 

 「タンカーの次は旧式の新幹線…か。一貫性こそ無いがゾンダーの可能性も捨てきれんしな」

ゾンターの機体の特徴としてはその機体色が上げられる。ゾンダーである可能性は捨てきれなかった。

それに選ばれる素材としての乗り物にも一定のルールの様な物が存在している様だった。

 

 「気が重いが仕方ない。炎竜と氷竜にビークルモードでの出撃を命じて置いたからそろそろ奴に追いつく筈じゃ」




 前回ヒヨコ呼ばわりだったからと言って黄色繋がりという訳でも無いんですけどね。いよいよあの傍迷惑な作戦が近くなってきました。尚、黒の300系の行き先が何気に東北地方にされちゃってますが、ガリア帝国の位置決めとは直接関係ありません。単なる覚え違いからの偶然の産物です。
ユ「まぁ行先変更せんとまた星見町とかが被害に見舞われる可能性否定出来んし。後、ヒヨコじゃないわぃ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定