「えと、その、ごめんなさいっ!!」
「……え?」
ゲーム開発部に奇行を見られ、どう言い訳をしてどう謝ればいいのか考えていたところ、アリスが深々と頭を下げ謝ってくる。
全く身に覚えがないし、そんな謝られる事をされたか思案するが検討がつかない
「何が……です?」
「っ……!や、やっぱり怒ってますよねすみません……」
「あ、いや!そういうのじゃなくてっ!……全く身に覚えがないというかなんというか」
「アリスの流れ弾に当たった件のこと……です」
……ん?あっ!なるほど!キヴォトスに染まりすぎてた!
普通流れ弾当たったら謝るのが普通か……この世界に来てからだいぶ経って忘れていた。
そんなことで謝りに来てくれるなんて……元から分かっていたが凄くいい子達だなぁ、ユウカも溺愛する理由もわかる気がする。
「っはは、別にいいですよ、怪我もほとんどしてないですし」
「でも……」
「……んー、そうだなぁ」
このままこの子達が引き下がってくれそうにない、どうしたものだろうか……
『貴方の仕事、一人でやっていくにはきついと思わない?』
「……え?」
「ど、どうしました?」
「あぁ、いやなんでもないですよ」
動揺で突飛な声を出してしまったが、笑顔で取り繕う。
それよりもどういうことだろう、まさか戦闘屋の手伝いをさせようということなのだろうか。
……あぁ、なるほどそういう。
「一つお願いしてもいいですか?」
「はいっ!もちろんです!」
「ボクですね、戦闘屋っていう仕事をしてるんですけど、たまにでいいので宣伝をしてくれませんか?」
「宣伝……ですか?」
「はい!それでこの件はチャラってことで」
「……わかりましたっ!」
どうやら納得してくれたみたいで安心だ。
なんなのだろうか、この子達が少しの事で喜んだり悲しんだりするところが嫌に微笑ましく思えてくる……ユウカごめん……ボクも同罪だったみたいだ……
はぁ……ボクもこんな学生、やってみたかったなぁ
「はぁ、だろぉとは思ってたが……」
「見事なまでにだな」
「あれからもう30分は経っていますしねぇ」
"あれ?アスナは?"
「ここに来た途端にすぐに後輩の元に行くと言っていたぞ」
アスナは勘が鋭い、来た瞬間には……いやここに来るまでにはもうここにゲーム開発部達はいないと分かっていたのだろう。
それなら、モモイ達が居るところはレイのところで間違いないのかな。
「はぁ、まぁいい、あたしらもやることしねぇとな」
"ん?仕事?"
「アスナは……まぁ居ないが、ちょっくら護衛任務があってな」
"ついて行こうか?"
「いんや、必要ねぇよ」
"そっか、頑張ってねっ!"
必要ないと言われればそれ以上言うことはないだろう。
ならば私が今すべき事はゲーム開発部の元に行くこと、アスナの勘を信じるのであればレイの所にいるはずだ。
そう考えているといつの間にかネルは居なくなっていた。
"レイ……"
先の部屋から私も出ていき、レイやモモイ達がいるであろう医務室に向かっている間に思案する。
レイと会ってもう既にかなり経っている。
会わない期間はもちろんあったがそれでもこのキヴォトスで1番レイのことを知っているのは私だと思えるほどに。
だが、レイには所々おかしい所がある。
レイの出生が分からない、そもそものレイの戸籍が存在しないのだ。
レイの事務所を作る時に生徒名簿を見たのだが、そもそもそこに載っていなかった、それが気がかりでデリカシーはないかもだが少し調べた結果だった。
レイの親御さんのことも、どこで生まれたのかも、どうしてそこまで強いのかも、何もかもが知らない。
だが、それをレイに聞くのも憚られた。
なぜなら、本人が抱えるものが大きすぎるように感じたのだ、一度他人がそこに不用心に踏み込んだらレイは今にでも……
死んでしまいそうだったから。
"どうにかしてあげないと"
私は先生だから。
そして、私の大事な生徒で大切な友達なのだから。
そうこうしているうちに私はレイの医務室に着いた。
先生が生徒に思ってはイケないのは分かっているが、レイの事を一人の大人だと思う瞬間がある。
言動などや行動は年相応に思えるのに、時折その目線が酷く冷たく感じるのだ、その冷たさは何年も蓄積されたもの、大人でしか出来ないと思われる目つき、といっても、私の思い違いだと思うが……
"レイ……いる?"
「先生?入ってきていいですよ」
扉を開ける。
モモイ達もいるかに思われたが、もう既に居なくなったあとみたいだ。
"アスナは来てなかった?"
「つい先程ネル先輩の元に行くと言って出て行ってしまいましたよ」
"そっか………ねぇレイ、何か変わった?"
「んえ!?…変わってないですよ…」
"へぇ…"
明らかに目が泳いだ。
レイは嘘を着くのがあまり得意という訳では無い、いや得意なのかもしれないが、親しいと思った間柄の人にはめっぽう苦手みたいだ。
言いたくないのならそれでいい。
"まぁいいけど、レイ、モモイ達はどこに行ったの?"
「え?すごいですね。ここにいたこと分かってたんだ…」
"まっ、先生だからね"
「ははっ、なんですかそれ、それはそうとモモイさん達ならゲーム開発部に帰ると言っていましたよ……ん?そんなに見つめられると恥ずかしいですよ?先生?」
レイが疑問符を浮かべたのを見て初めて気づく、ずっと私はレイのことを視線から外していなかったことに、私は基本生徒と話す時は視線を離すことはないが、こうしてまじまじと注視することは無い。
「なにか付いていましたか?」
"あはは、ごめん、あまりにも可愛かったからさ"
「…はぁ!?」
思ったことそのままに口を開いたのだが、レイはワンテンポ遅れて反応を見せる。
ワナワナと口をパクパク動かしながら、何を言っているんだこの人はと言わんばかりの恥らげな表情を見せる。
その表情が嫌に陵辱的でとても心を奪われるようなそんな感じがする。
こんなこと生徒に、友達に思っちゃいけないというのに、もっとレイが恥じらう姿を見たい、その先のことも頭に浮かべてしまう。
何故なのだろう、レイを見ていると惹き付けられるような何かを感じてならないのだ。
レイは様々な表情を見せる。
数々の感情、数多なる雰囲気が私の感覚を狂わせようとしているかのように、惑わせてくる。
だが私は、先生だ。
"それよりもありがとう。私はモモイのところに行ってくるよ"
「…?はい、分かりました」
訳もわかっていないレイを尻目に私はモモイ達の所に逃げるように向かう。
話す度に変な感覚に陥るように感じるから、きっと他の生徒もそうなのだろう。
レイはそこにいるだけでこちらの心を溶かすような安堵感を与えてくれる。
アビドスの子達もネル達も、少ししか居合わせていないモモイ達ですらも気づいていないだけでかなり心を許しているのが傍目から分かるのだから。
本当に……不思議な友達だ。
『それで、どうするつもり?』
「ん〜、どうしよっか?」
『何も考えてないの!?』
「まぁでも、大丈夫だと思うよ?ミナもいるからさ」
『…はぁボケ』
「えぇ!?」
ただいまボク達はこれからの事で苦悩している。
より良いハッピーエンドを迎えるために、既に捻れてしまった物語にどう介入してどう収集をつけるかを考えているのだが、如何せんブルーアーカイブは終始綱渡りをしまくるストーリーで、少しでもミスると確証は無いがバットエンドまっしぐらだと思うからだ。
あやふやな記憶ながら今現在の状況を整理するのだが、リオがもうそろそろ動き出すはず、いやもうきっと動いている。
物語上リオがアリスを拉致する場面があると思うのだが、そのイベントを発生させるべきだろうか。
『…させるべきじゃない?』
「うん、ボクもそう思う。」
何故ならばこのイベントがあるからこそケイが意識変革が起き始めるはずだ。
別にいつかは起きるとは思う、ケイちゃん甘々だしね。
だがそれが早いことに超したことは無いはずだ。
早い段階からケイとの関係を良好にするほうがこれからのアリスとケイにとってとてもいい事のような気がする。
とても早い段階でアリスとケイで助け合いができるはずだ。
何より、幸せになって欲しいのだ。
この世界で不幸な生徒は山ほど居る、だがボクはその全てを助けれない、でも、目の前の不幸な生徒は救いたいのだ。
ふと思ったのだが、ボクの性格もだいぶ丸くなったと感じる。
以前のボクならば…
『前世の貴方なら我関せずだったわよ』
「んー、なんでだろね。この世界に来てから前世の面影がないぐらいだもんねぇ」
『私にも知らないわよ。まぁ今の貴方の方が接しやすくて助かるけどね』
「ふぅ〜ん」
まっ、それはいいとして、これからボクがすることはアリスとケイちゃんが早い所超仲良しにさせて、リオが一人にならないように互いの関係性も担保しつつ、アリスの死亡なんて言う最低なバットエンドにさせない事。
うん、むっず…でも、そんな未来を夢想してならない。
きっとこれは自己満足で、人からは傲慢だと非難されるだろうが、少しだけ自分に素直になりたいのだ。
『それで、改めて聞くわね。どうするの?』
「決めた。今回ボクがすることは…」
「貴方…どこから…」
「あっ!リオ先輩!!初めて!!メイドって求めてないですか?」
「…は?」
先生…ごめんね。
これからボク……先生達の敵になろうと思います!!
今現在ボクはエリドゥにいます。
あやふやな前世の記憶とミナとのすり合わせで、丸一日かかってしまったが、何とか見つけることに成功した。
いやはや…大変だった……説明は…長くなるから今は省く。
「ちょっと…何言ってるのか分からないのだけれど、というか、ここはまだヒマリすらも知り得ない場所…え?」
おっと、だいぶ混乱なさっているご様子。
可哀想に、一重にリオ先輩がセミナーのお金を横領してエリドゥなるものを勝手に立てるし、誰にも相談しないで一人でやろうとするし、リオ先輩自身はそれを良しとしてる所があるし、破滅を恐れるあまりに人を信じきれてないのが悪い。
『同意』
「ふぅ、ど、動揺をしてしまったけれど、落ち着いたわ。それで、本当の目的は何?エリドゥまで突き止めるまでするのだから何かあるんでしょう?」
「え?いやだから、メイド要りませんか?」
「………ふぅ」
おや?眉間を抑えて苦悩してらっしゃる。
可哀想に、これは一重に、自身が傷つくのは分かりきっているのに突き進み、一人だけでこの世界を守ろうと驕っているのと、セミナーの皆やヒマリという親友を心配させたり悲しませてしまったリオ先輩が悪い。
『同意』
「な、なんかこちらが居た堪れない様な顔をしてくるのやめて貰えないかしら……!?」
「それで、どうです?メイド」
「さっきからそれしか言えないの?……あぁそう…いいわ。バレてしまったのなら貴方は共犯者よ。どうやら、こちらの事情を大まかに把握してるみたいだから。」
「……え?あっ、はいっ!任せてください!ご主人様!」
「なんで、こう………はぁ」
これで成功するとは思っていなかったのでこちらが動揺してしまった。
プランAからZまで考えたのにAすら使わずに成功するとは、案外心が広いリオ先輩なのだろうか?
んまぁ多分、異分子を近くで置いときたいだけなのだろうが、それでもいい。
「トキ……もう一人の従者も、多忙だし、家事手伝いにちょうど良かっただけよ」
動揺していたのを勘づかれてしまった。
恥ずかしい。
「えーとじゃあ掃除とかしましょうか?」
「ええ、お願い」
「それじゃあまずは掃除しますので………すぅッ、あぁ、うん、分かってはいましたが、リオ先輩?」
辺りを見渡す。
「な、なによ。」
「…正直に申し上げますね。くっそきったねぇです。」
「…………」
「て!?うわっ!?なんですかこれ!?竜田揚げ弁当の容器…?え!?油物の弁当しかないじゃないですか!?しかも山積みに…!?それとサプリメント…?まさか、これしか食べてないんですか!?死にますよ!?」
「合理的判断よ。片手間に食べれて美味しいし、栄養は取れてるでしょ……」
言葉を失った。
ボクもかなり自堕落なタイプだとは思うのだが、ここまでの物を見るとさすがのボクも自身の生活を改めないといけないなと思うぐらいには壊滅的すぎる生活だ。
『………チッ』
あ、不味い。
恐らくミナは世話好きだ。
ボクの中のミナがこの生活を見て暴走しかけるほどの少しの不快感と多大なる世話をしたい感が直接頭に伝わってくる。
リオ先輩と比べてまだボクはマシだと思うが、前に自堕落なボクの事を延々と叱るほどだし、この惨状を見たらこうもなるのも必然。
というか、ミナの感情が直接脳に入ってくるので、ボクもかなり参ってしまう。
何とかしなければっ!!
「リオ先輩…………!!」
「な、なに…よ」
「大掃除ですっ!!出てってくださいっ!!」
「ちょ、まっ!!何を勝手なっ!?」
「大丈夫です。昼頃には……多分終わります!さぁさぁ!」
「でも、機密データだとかこの部屋に!?」
「あぁ!!もう見ませんってそんなくだらないもの!」
「くだらない!?」
「今は掃除ですよ掃除!!」
しばらくの間ぎゃーぎゃーと言い争いを続けたが、どうやら折れてくれたらしい。
だが、条件は出された。
それはただ一つ電子機器に一切触れないこと、まぁ、当然だろう。
そもそもボクはハナからエリドュを乗っ取るだとかは考えていないし電子機器やらに触れようとは思っていないからモーマンタイだ。
「さて…と」
『ほら!!先ずはゴミの分配!!』
「…はい」
内なるミナがとてもやる気のようだ。
これは…何時になったら終わるのだろうか…やれやれである。
彼女はダクトから現れた。
その体躯は小柄で、やけにこだわっているメイド服を身につけ突拍子もないことを言い出された。
「はぁ、厄介なことがまた増えた…」
座席に座りながら私は前方のモニターに映る…名前聞いてなかったわね…まぁいいわ。
モニターに映る彼女を監視しながら、頬杖を立ててため息をつく。
どうやら、本当に掃除をしたかっただけのようで、黙々とゴミの分配をしているのを見せられている。
だからと言って監視を外すことは論外だし、今信頼できる者はトキぐらいの物、つまりは監視しながらエリドュの計画を遂行しなければならないということで、かなり憂鬱だ。
無理にでも断って追い出した方が良かっただろうか?
いやダメだこのエリドュを突き止められる存在だ、ヒマリにすらバレていないというのに彼女はやり遂げた。
そんな彼女が外に出て誰かに言いふらしでもしたらと思うと、やはり手元において監視を続けるしか無かったのだ。
「リオ様、彼女は?」
後ろから私の部下的な役割を担っているトキに話しかけられる。
どうやら私が与えた任務を終えたばかりらしくいつもは綺麗なトキの体が所々埃りなどが被っている。
「トキ…彼女は……メイドにして欲しいと直談判してきた不審者よ」
「排除してきます」
「ちょっと待ちなさい。」
不審者だ。
不審者なことには変わりないが、とりあえずはトキの肩に手を置き待ったをかける。
「トキ、今彼女は名目上私の従者って言うことにしているわ。でも彼女が不審者なことには変わりはない。だから、代わりに新たな任務を与えるわ」
「拝命いたします」
「気が早いわね。内容すら言っていないというのに。」
「それで任務とは?」
「暫く彼女と一緒に過ごしなさい。先輩として後輩に仕事を教えるという名目の監視よ。」
「………かしこまりました」
お辞儀をされた後に早速と言わんばかりにゴミの分配をしている彼女の元へと向かっていった。
これで、私が監視しなくともトキがやってくれる。
「……はぁ」
また私は深々と項垂れながらため息をつくのであった。
コンコンと扉を叩く。
いきなり中に押し入るのも良かったのだが、不審者ではあるが一応は礼節を持って接するべきだと思う。
「ご主人様ですか?」
「いいえ、そのご主人様の可愛い従者です」
「………どうぞ」
一拍を置いて明るい声で入室を許可される。
それを確認して扉に手をかけ扉を押し込みその部屋へと踏み込む。
そこに居たのは映像で見た姿。
私よりも小さくまるで痴女ではないのかと疑いたくなるようなスカート丈の彼女がいた。
「えっと、初めて、白宮レイっていいます!」
「飛鳥馬トキです。よろしくお願いします。」
「えっと、それで何かありましたでしょうか?」
「いえ、リオ様から仕事を教えてこいとの事でして」
「あっ!なるほど!じゃあトキ先輩ですねっ!」
先輩…!なんだろう、この甘美な言葉は、今まで目上の人達しかいなかったからなのか、何故だか嬉しく思う。
だが、私はエージェントトキ。
与えられた仕事は完璧に遂行してこその完璧なる従者というものだ。
「それで、トキ先輩!少し困ったことがあるのですが」
「っ!あぁ、なんですか?」
「…実は…」
「…?」
神妙な面持ちでこちらを見据えてくるので、こちらも思わず身構えてしまう。
一体何が…!
「ゴミの分配だけで夕方が訪れそうです……」
「…ふふ」
少し涙声になった彼女からそんなことを言われた。
詰まるところ手が足りないから手伝って欲しいとの事だろう。
「なんで笑うんですかぁ!」
「いえ、ふふ、すみません。確かにこれでは夕方になっても終わらなそうですね」
「全くですよもぉ」
腰に手を当てぷんすかという擬音が似合いそうな、口をとんがらせた表情を見せる。
そんなレイ様を見ていると少しづつ心が解れていくのがわかる。
「あぁ、もうなんでこんなに油っこいものしか食べないんですか……」
「たまに私が料理を作って差し上げますが、如何せん時間が……」
「……本当にお疲れ様ですトキ先輩」
レイ様は本当に表情が豊かでついついその表情を見るがために視線が動いてしまう。
何かがおかしい。
私はこんなにもちょろくは無い。
だが、悪くはない気分だった。
「よしっ!!終わったぁ!!」
「はいお疲れ様です。」
「よっこい、っあっ!」
リオ様のゴミ屋敷のせいでレイ様は躓いてしまって、こちらの方へ体が倒れてくる。
私は咄嗟に支えようとしたのだが突然過ぎて後ろ側に倒れてしまった。
「っったぁ…くない?っあ!と、トキ先輩!す、すみません…」
「………いえ、大丈夫です」
軽い、羽のように軽いという言葉が比喩ではないほどに、倒れている私の上に横たわりながら必死に謝るレイ様。
被虐心がとても燻られる。
恥ずかしさと申し訳なさが合わさった少し赤らめた表情を見せる。
そんなレイ様に確実に思ってはイケない感情が刺激される。
呼吸する度に甘くて、とても安堵感を催す匂い。
密着しているからわかる視覚以外で知覚する小柄さに庇護欲も刺激されてこちらの理性をゴリゴリ削ってくる。
「…わっ!え?トキ先輩?」
「すみません、もう少しこのまま」
思わず腰に手を回してしまう。
原因も分からないこの安堵感に身を預けたくてたまらない。
本当に居心地が良かったのだ…