黄雷のガクトゥーン異聞 アインクラッドの破壊者 作:OLDTELLER
注)黄雷のガクトゥーンを未プレイの皆様へ
ニコラ・テスラにはそういった能力があります
また彼の敵
ニコラ・テスラを世界から追い出すことができるような
何十あるいは何百人目かの茅場晶彦のつぶやきがアインクラッドに響いていた時。
「やはり、これは
幾度となく同じ時間軸のしかし別の平行世界で無数の人々を救いながらも、誰にも感謝されずただ忘れ去られる
そう、同じ世界で時が巻き戻っているのではない。
世界の敵たる
「だからこそ、
本当に
あるいは無限に連なる平行世界で生み出された仮初の世界を突き抜けているだけなのかもしれない。
もし、そうならば電子世界に囚われた人々を助けずにただ通り過ぎたほうが、彼が本来いるはずの世界にたどり着くためには、
彼の世界には打ち倒すべき敵がいるから。
ガクトゥーンの鐘を打ち砕き、彼の地に降り立たなければならないのだから。
マルセイユ洋上
あの輝きがある以上、ニコラ・テスラが平行時空の狭間で迷うことなどはない。
だから、冷たい方程式に心を奪われた者なら、彼の行いを偽善となじり嘲笑うだろう。
そして、効率的で最も良い方法こそが自分達にとって好い方法で、善きものなど何処にもないと騙るだろう。
けれどニコラ・テスラは、それを
彼でなくてもそう思う者は多いはずだし、出来る事ならと心のままに正しいと思う事を行う者も少なくはないだろう
だが、それが一度限りの労苦でなければどうだろう?
一つの世界を──それが仮初であるとはいえ──創造主から奪うのは、そう容易いことではない。
嘘をつけない身である《ふるきもの》として口に出したように、壊すのは容易い。
だが淡々とした彼の様子に茅場晶彦が想像したほど、テスラの行った偉業は易々と出来るような事ではなかった。
そう、例え《雷電魔人》と呼ばれる彼にとってさえ──。
重機関都市ニューヨーク《大消失》で失われた数百万の命──自身の助けられなかったその百倍の人々を助けると誓ったニコラ・テスラならばこそ、その繰り返しを無為とも思わなかったが、常人ならば同じに見える出来事の繰り返しを抜け出すために、救える命を見捨てていたかもしれない。
「あの男に
テスラに見捨てられたプレイヤー1万人の苦悩が望みなのか。
あるいはテスラの誓いなどは無意味であると認めさせたいのか。
これは実験なのだと嘯く《発明王》ロード・アヴァン・エジソンの声を思い出し、ニコラ・テスラは歯を噛み締めた。
かつて《雷の鳳》と出会ってより後、テスラから忘却は失われている。
《ふるきもの》の
「テ・ケ・リリ」
テスラの覇気に応えるように雑音とも鳴き声ともつかない何かがその首元で響き。
テスラは次の
そうして、《世界介入》を行うこともなく、
1話へ続く
舞台は原作ソードアート・オンライン
物語の内容は原作黄雷のガクトゥーン主体です
黄雷のガクトゥーン未プレイのかたはプレイをお薦めします